ユニバーサルデザイン

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 ユニバーサルデザイン
科目番号 110206 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 基礎 福祉工学 手嶋・米本・相川・相良・糠谷(コロナ社)・その他プリント
担当教員 吉川 貴士

到達目標

1. ユニバーサルデザインが社会に及ぼす影響を理解し、説明できること
2. 人間の特性・生理学的な原理を知り、ヒューマンエラーについて理解し、説明できること
3. モノの形状や作業環境によって発揮できるパフォーマンスに影響を及ぼすことを理解し、説明できること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ユニバーサルデザインが社会に及ぼす影響を理解し、応用(改善)できるユニバーサルデザインの7原則を理解しているユニバーサルデザインの7原則を理解できない
評価項目2人間の特性・生理学的を知り、ヒューマンエラーについて理解し、応用(アイデアの創成)ができる人間の特性・生理学的を知り、ヒューマンエラーについて理解し、説明できる人間の特性・生理学的を知り、ヒューマンエラーについて理解できない
評価項目3モノの形状や作業環境によって人体に及ぼす影響が異なることを説明でき、応用(改善)ができるモノの形状や作業環境によって人体に及ぼす影響が異なることを理解し、説明できるモノの形状や作業環境によって人体に及ぼす影響が異なることを理解できない

学科の到達目標項目との関係

問題解決能力 (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 地域社会(まち、製品、工場など)におけるバリアフリーを考慮したものや人間特性(人間工学的)に配慮されたものについて、低学年で学ぶことで、これからの専門知識を学びながら応用(広い視野での考察)ができるようになることを目的とする。
授業の進め方・方法:
 授業は講義とグループ討論を並行して進め、テストとレポート課題を課し、理解の程度を確認する。
注意点:
世の中には、多くの配慮(ユニバーサルデザイン・バリアフリー)が施されている。それらを授業通じて学んだのちは、アンテナを張り巡らせ、配慮の必要な人や場所やモノについて意識して改善できることはないかを考える思考力(感覚)を身につけてほしい。

本科目の区分

Webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。
 本科目は履修要覧(p.9)に記載する「④選択科目」である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概要・評価方法などの説明・人間工学とは
2週 ユニバーサルデザイン・バリアフリーの違い
3週 ノーマライゼーション・ユニバーサルマナー
4週 グッドデザインとユニバーサルデザイン 1,3
5週 視覚(錯視、色覚)、身体・運動機能(生理学的)
6週 聴覚(障害・支援機器)
7週 高齢・障碍者の特性 2,3
8週 共用品のいろいろ
4thQ
9週 日常における福祉機器 2,3
10週 移動・移乗機器 2,3
11週 マンーマシンインターフェイス
12週 ヒューマンエラー
13週 疲労測定法
14週 姿勢とパフォーマンス
15週 職場環境が及ぼす影響
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力0000000
専門的能力90000010100
分野横断的能力0000000