学習・教育到達度目標 C2 世界の文化・歴史を理解し,人間に対する配慮を怠らない.
JABEE a 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
JABEE b 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、及び技術者が社会に対して負っている責任
本校教育目標 ⑤ 技術者倫理
概要:
科学技術が飛躍的に進歩し、複雑化した現代の社会においては、物事を批判的に検討し、問題を的確に分析して判断する能力が要求される。この授業では、哲学的思考を活用して実際の問題を批判的・論理的に考え判断することができるように、クリティカル・シンキングの手法を学ぶ。また、いくつかの事例を通して、現代社会の諸問題を主体的に考え、クリティカル・シンキングを実践しつつ、自分の考えを論理的に表現することができるようになることを目指す。
授業の進め方・方法:
それぞれの授業内容についてパワー・ポイントの資料を使って説明する。理解度の確認のため、練習問題を解いたり課題を実施したりなどもする。
注意点:
あらかじめ資料が提示された場合には、授業前に読んでおくこと。また、継続的に授業内容の復習を行うこと。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業へのイントロダクション:「哲学的思考」とは何か |
(ア)「哲学的思考」とは何かについて理解し、説明できる。
|
2週 |
主張と議論:議論とは何か |
(イ)議論を再構成し、明確化することができる。
|
3週 |
主張と議論:議論の流れ(接続と指示) |
(イ)議論を再構成し、明確化することができる。
|
4週 |
主張と議論:議論の再構成 |
(イ)議論を再構成し、明確化することができる。
|
5週 |
科学的思考:「科学的事実」の信頼性 |
科学的思考との比較の中で、「哲学的思考」とは何かについて理解し、説明できる。
|
6週 |
科学的思考:反証可能性 |
科学的思考との比較の中で、「哲学的思考」とは何かについて理解し、説明できる。
|
7週 |
科学的思考:日常生活における科学的思考法の実践 |
科学的思考との比較の中で、「哲学的思考」とは何かについて理解し、説明できる。
|
8週 |
哲学的懐疑主義と文脈主義:デカルトの方法的懐疑 |
(ウ)哲学者の思想に触れ、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
|
2ndQ |
9週 |
哲学的懐疑主義と文脈主義:論証の形式(根拠と結論)と論理的推論 |
(エ)哲学的思考を活用して論理的に考える方法を理解できる。
|
10週 |
哲学的懐疑主義と文脈主義:文脈主義の考え方 |
(エ)哲学的思考を活用して論理的に考える方法を理解できる。
|
11週 |
価値主張のクリティカル・シンキング:価値主張と倫理的懐疑主義 |
(オ)様々な価値観を理解し、それぞれの価値問題について合意形成するプロセスを理解できる。
|
12週 |
価値主張のクリティカル・シンキング:「生きる意味」の哲学的分析 |
(オ)様々な価値観を理解し、それぞれの価値問題について合意形成するプロセスを理解できる。
|
13週 |
不確実性と合意形成:不確実な状況における推論の問題 |
(オ)様々な価値観を理解し、それぞれの価値問題について合意形成するプロセスを理解できる。
|
14週 |
不確実性と合意形成:立場の違いに起因する問題、クリティカル・シンキングの倫理性 |
(オ)様々な価値観を理解し、それぞれの価値問題について合意形成するプロセスを理解できる。
|
15週 |
授業のまとめ |
哲学的思考を活用して、自分の考えを論理的に表現することができる。
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | 前8,前12 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | 前15 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | 前13,前14 |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | 前15 |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | 前15 |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | 前15 |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | 前15 |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | 前15 |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | 前15 |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | 前15 |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | 前15 |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | 前15 |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | 前15 |