無機化学演習

Course Information

College Anan College Year 2018
Course Title 無機化学演習
Course Code 0072 Course Category Specialized / Elective
Class Format Seminar Credits Academic Credit: 1
Department Course of Chemical Engineering Student Grade 4th
Term Second Semester Classes per Week 後期:2
Textbook and/or Teaching Materials 指定なし(担当教員が作成したテキストをて適宜配布する)
Instructor

Course Objectives

各種無機化合物(金属、イオン性化合物、金属錯体)の構造と性質を理解して、演習問題を解くことを目標とする。この目標達成のために、以下の要素を達成する。
元素の周期性について理解し、原子核の構造および核外電子の状態について理解できることを目標とする。原子の電子配置が理解できることを目標とする。化学結合に関連して、分子軌道について理解できることを目標とする。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実際の分子を想像して3次元的に分子間に起きている事象を理解して、問題を解くことができる。無機化合物に関連した演習問題を解くことができる演習問題を解くことができない
評価項目2
評価項目3

Assigned Department Objectives

Teaching Method

Outline:
大学編入試験対策および大学1、2年次レベルの無機化学の演習問題の解説を行う。
3年次に履修した「無機化学」の内容および、編入試験での頻出分野についての演習問題を重点的に行う。
Style:
単元ごとの解説を行ったあと、対応する編入試験問題および演習問題について解説する。
毎週レポート課題を提示する。課題内容はその週に取り扱った類似問題および、次週の予習となる基本事項の確認問題とする。
Notice:
3年次に履修した「無機化学」を復習しておくこと。
参考図書
シュライバー無機化学(上,下), 東京化学同人

Course Plan

Theme Goals
2nd Semester
3rd Quarter
1st 基本的な無機化合物のおよび構成イオンの説明 名称と組成式、イオンの価数を完璧に覚える。
2nd 原子軌道の説明1 量子力学的な原子軌道(動径分布関数)のイメージを把握する。。
3rd 原子軌道の説明2 多電子系のエネルギー準位を理解する。電子の空間的分布を決める3種の量子数と電子スピンに由来する2種の量子数を理解する。フント則、パウリの排他原理を理解する。
4th 原子軌道の説明3 ランタノイド収縮、スレーターの規則および遮蔽と貫入効果を理解して、原子の電子配置の問題を解ける
5th 固体の構造1 単純な無機物質について結晶構造を理解し演習問題を解ける
6th 固体の構造2 無機化合物の結合について、クーロンポテンシャルの計算ができる。
7th 中間テスト
8th 分子の構造と結合論1 ルイス構造、VSEPRモデルの演習課題を解ける。
4th Quarter
9th 分子の構造と結合論2 分子軌道論を理解して、二原子分子間の相互作用を説明できる。
10th 分子の構造と結合論3 多原子系について分子軌道理論を説明できる。バンド構造を理解する。
11th
12th 酸と塩基1 ルイス酸・塩基の概念を理解できる。
13th 酸と塩基2 HSAB理論から無機化合物の化学反応や安定性を説明できる。
14th 金属錯体1 d金属錯体の基本的な構造を理解できる。
15th 金属錯体2 結晶場理論を理解して、配位子場分裂および配位構造を説明できる。
16th 期末試験

Evaluation Method and Weight (%)

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポートTotal
Subtotal70000030100
基礎的能力5000002070
専門的能力2000001030
分野横断的能力0000000