概要:
高専生としての調和のとれた育成を目指すため、新入生であるということと、各学生の心身の発達段階及び特性等を十分考慮し、本校の初年次教育としての科目として、よりよい生活態度や望ましい人間関係を築くこと、適切な進路意識を持つことを目標とする。具体的には、コミュニケーション活動を通して、対話経験を積み、社会や身の回りの諸問題について検討し、社会に旅立つための準備をしていく。
授業の進め方・方法:
テーマについてのグループ討議、各グループごとの発表、教員による講義・講話
※適切な時期に「図書館ガイダンス」を実施します(その際は授業内容を一部変更します。変更内容は授業でお知らせします)。
注意点:
積極的に参加すること。【特に「探究」実施にあたり、意欲無しと見られる学生は大きく減点されてしまう。逆に、意欲的であると見られた場合は大いに加点される。】
授業中に関係の無い言動があったり、不要のもの(スマホ等)を操作していたりしたり、内職(他科目の学習)をしていたりする場合は、相応の減点措置とする。
※成績は自分で計算できるようにしている。課題提出の有無は各自で覚えておくこと。課題未提出回数の問い合わせは拒否する。
※課題が未記名であったり、不備が認められる場合は採点をしない(0点となる)。問いの指示に従っていない場合も採点をしない、または減点とする。また、字が乱雑であると認められる場合は減点か不正解扱いとする。
※提出課題が不備であったり、取り組み不足が感じられたりする場合は減点または0点とする。
※欠席、特別欠席(忌引き、部活大会等)による課題未提出については、原則として「申し出制」とし、自分から問い合わせて提出すること。未提出の課題については自身で把握しておくべきであり、教員側から未提出課題の提出について確認をしない。
※課題未提出については配慮しない。後日提出を受理したとしても、合格点となることを保証しない。
※最終成績については、小数点以下を切り捨てる。極端なことをいえば、59.999点でも不合格とする。配慮はしない。
※課題の提出が一切無かった場合、不合格とする。原則として、不合格が決まった後の配慮はしない。
※本科目は学修単位(2単位)の授業であるため、履修時間は授業時間30時間と授業時間以外の学修(予習・復習、課題・テスト等のための学修)を併せて90時間である。自学自習の成果は課題によって評価する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス、課題の書き方、提出の仕方、スマホのメリット・デメリットースマホ依存やネット依存の恐ろしさ(グループ討議) |
講義の目的や課題の書き方、提出方法を理解することができる。スマートフォンやインターネットの良い面、悪い面について検討することができる。
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2週 |
スマホのメリット・デメリット(講義)、未成年の喫煙と飲酒―蓄積される健康被害について(グループ討議) |
スマホの危険性について理解することができる。未成年の喫煙や飲酒の危険性を検討することができる。
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3週 |
未成年の喫煙と飲酒(講義)、ハラスメントー日常起こりうるメンタル被害の危険性(グループ討議)※「図書館ガイダンス」が入るかもしれません。その際は他週授業と差し替えることがあります。 |
未成年の喫煙や飲酒の危険性について理解することができる。ハラスメントについて検討することができる。
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4週 |
ハラスメント(講義)、【探究】我が国を取り巻く世界のことを知る(グループ討議) |
ハラスメントについて理解することができる。我が国を取り巻く世界のことについて検討することができる。
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5週 |
【探究】我が国を取り巻く世界のことを知る(講義)、【探究】「なぜ探究か?」(グループ討議) |
我が国を取り巻く世界のことについて理解することができる。なぜ学生に「探究」活動が求められるのかを検討することができる。
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6週 |
【探究】「なぜ探究活動が必要か」(講義)、「家庭科」で学ぶ「家族」について―知識としての「家族」―(グループ討議) |
「探究」活動の意義について理解することができる。家族の役割や意義について検討することができる。
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7週 |
家族について(講義)、「仕事」とは何か―数年後の自分について考える(グループ討議) |
家族について理解することができる。仕事について検討することができる。
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8週 |
中間試験は実施しない 「仕事」について(講義)、薬物の危険性―自分を壊さないために(グループ討議) |
仕事について理解することができる。薬物の危険性について検討することができる。
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2ndQ |
9週 |
薬物の危険性(講義)、未来の世界や社会はどうなっているか―自分の生きる未来を予測してみる(グループ討議) |
薬物の危険性について理解することができる。未来の社会について検討することができる。
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10週 |
【特別編】母校の恩師に手紙を書こう(入学後の学校に慣れてくる頃、および中間試験が終わった頃の1年生の状況を母校恩師に伝える。) |
常識的な書式に従って手紙を書くことができる。切手や封筒を使って郵便物を送ることができる。
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11週 |
未来の世界や社会について(講義)、高専を卒業したらどのような仕事があるのか―自分の進路を考える(グループ討議) |
未来の社会について理解することができる。高専を卒業した後の職種や業種について検討することができる。
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12週 |
高専卒の仕事について(講義)、親からの自立と反抗期―将来の一人暮らしのために(グループ討議) |
高専卒の仕事について理解することができる。自立について検討することができる。
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13週 |
自立について(講義)、男女関係について気をつけること―夏休みに起こりうるトラブルについて(グループ討議) |
自立について理解することができる。望ましい男女関係について検討することができる。
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14週 |
男女関係について(講義)、フューチャーマッピングー自分をマネジメントできるようになる(グループ討議) |
望ましい男女関係について理解することができる。セルフマネジメントについて検討することができる。
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15週 |
※前期期末試験は実施しない |
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16週 |
フューチャーマッピングと学習習慣について(講義)、学習の振り返り、アンケート |
セルフマネジメントについて理解することができる。学習習慣定着について検討することができる。返却された課題を整理して提出することができる。この科目で学んだ内容を振り返ることができる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | コミュニケーションスキル | コミュニケーションスキル | 他者の考えや主張を理解するために、相手を尊重し配慮する態度をとることができる。 | 3 | |
目的に応じた適切な方法で自分の考えや主張を伝えることができる。 | 3 | |
多様な他者との間で良好な人間関係を形成するための行動ができる。 | 3 | |
チームワークとリーダーシップ | チームワークとリーダーシップ | チーム活動において意見の相違や対立を踏まえて合意形成に向けて行動できる。 | 3 | |
チームの協働関係の形成、維持、向上を促すための行動ができる。 | 3 | |
チーム活動の目標共有を図り、目標達成に向けた行動を実践し、また、チームの協働を促進するための行動ができる。 | 3 | |
情報収集・活用・発信力 | 情報収集・活用・発信力 | ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。 | 3 | |
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。 | 3 | |
自己及び他者の権利に配慮し、適切な方法を用いて情報を活用し、効果的に情報発信できる。 | 3 | |
思考力 | 思考力 | 複合的な事象や出来事を分析できる。 | 3 | |
情報や主張を批判的に検証できる。 | 3 | |
情報や主張を説得的に提示するための方法を考えることができる。 | 3 | |
課題発見力・問題解決力 | 課題発見力・問題解決力 | 直面している事象や出来事を分析して、対応すべき問題を特定できる。 | 3 | |
現状を分析した上で、実現すべき理想との乖離(ギャップ)の中に含まれる課題を把握できる。 | 3 | |
問題の解決、理想の実現のために達成すべき目標を設定し、また、具体的な行動案を検討できる。 | 3 | |
基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 自分の経験や活動を振り返り、自分の考え方や価値観などを認知できる。 | 3 | |
自己理解に基づき必要な対応や行動を検討できる。 | 3 | |
主体性 | 主体性 | 自分が果たすべき役割や行動について認識できる。 | 3 | |
自分が果たすべき役割や行動を実践できる。 | 3 | |
自己管理と責任ある行動 | 自己管理と責任ある行動 | 自分に求められる役割や行動を把握し、確認できる。 | 3 | |
やるべきことを実行するための具体的行動や計画を考えることができる。 | 3 | |
自分に求められる役割や行動を実践し、その過程や結果の振り返りができる。 | 3 | |
倫理観 | 倫理観 | 自分の判断や行動、及びそれらがもたらす結果や影響について、倫理的観点から検討、評価できる。 | 3 | |
自分の判断や行動の基盤となる倫理観を振り返り、表現できる。 | 3 | |
キャリアデザイン | キャリアデザイン | 自分の体験や行動を振り返り、自分の特性や強みを把握できる。 | 3 | |
将来のキャリアについて計画を立てることができる。 | 3 | |
社会や環境、人々に対する影響などを踏まえた上で、専門職(エンジニアなど)に求められる役割について考えることができる。 | 3 | |
専門職(エンジニアなど)の業務内容について説明できる。 | 3 | |
様々な業種、職種、企業の社会的意義や責任について説明できる。 | 3 | |
継続的な学習と学びの目的 | 継続的な学習と学びの目的 | 学習状況、学習成果を把握し、それぞれの特性、必要、目的に応じて学習計画を考えることができる。 | 3 | |
主体的、継続的な学習の実現に向けて自分の学習活動や学習内容を点検し、改善を検討できる。 | 3 | |