概要:
倫理学は人間の生き方に関わる学問といわれます。人間とは何か、なぜ人を殺してはいけないのか、良く生きるとはどういうことなのか、といった課題が倫理的な問いです。日本・東洋・西洋の先人たちが、倫理的な問いに、どのように向かい合ってきたのかも学びます。最後に、現代的な課題について、取り組みます。
ものづくりの際には、アイデアが重要になります。色々な考え方、ものの見方を学んで、将来の仕事に活かせることを希望します。
授業の進め方・方法:
・授業の進め方:まずは、講義形式で行い、知識を身につけたうえで、ワークブックで理解を深めます。グループ討論を行うこともあります。
・年2回の期末試験(60%)、授業中に2回程度実施する小テスト(20%)、レポート(20%)の成績を総合して、得点が満点の6割に達した者を合格とします。
基準に達しない場合には、課題提出もしくは再試験を実施し、60点以上を合格とします(最終評定は60点)。
※教科書・参考書などの要点をまとめたノートや、倫理社会に関する文献の読書ノートを提出する場合は、成績評価に加味します。様式・字数は自由ですが、手書きに限ります。
・中学校社会の知識が前提となりますので、必要であれば、復習しておいてください。
・関連科目:現代社会A・B
注意点:
・教科書と副教材は必ず毎回持参すること。毎回にわたり持参しない場合は、減点の対象とします。
・理由のない遅刻・欠席は減点の対象となります。
・携帯電話・スマートフォンの電源は切っておくこと。
・授業中の私語は厳禁です。他の学生に迷惑となる行為や、授業の妨げとなる行為は慎むこと。
・居眠りはしないこと。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 「倫理社会」について |
授業の概要と進め方、ルール、目標を理解できる
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2週 |
西洋思想の源流[1]古代ギリシアの思想①(哲学の誕生・ソクラテス) |
古代ギリシアの思想(哲学の誕生・ソクラテス)を理解できる。
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3週 |
西洋思想の源流[1]古代ギリシアの思想②(プラトン) |
古代ギリシアの思想(プラトン)を理解できる。
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4週 |
西洋思想の源流[1]古代ギリシアの思想③(アリストテレス・ヘレニズム時代の思想) |
古代ギリシアの思想(アリストテレス・ヘレニズム時代の思想)を理解できる。
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5週 |
西洋思想の源流[2]キリスト教①(古代ユダヤ教・イエスの教え) |
キリスト教(古代ユダヤ教・イエスの教え)を理解できる。
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6週 |
西洋思想の源流[2]キリスト教②(キリスト教の成立と発展) |
キリスト教の成立と発展を理解できる。
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7週 |
西洋思想の源流[3]イスラーム / 章末問題② |
イスラームを理解できる。
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8週 |
東洋思想の源流[1]古代インドの思想と仏教①(古代インドの社会と思想・ブッダの思想①) |
古代インドの社会と思想・ブッダの思想を理解できる。
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2ndQ |
9週 |
東洋思想の源流[1]古代インドの思想と仏教②(ブッダの思想②・仏教の展開) |
ブッダの思想・仏教の展開を理解できる。
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10週 |
東洋思想の源流[2]中国の思想①(孔子と儒教の思想) |
中国の思想(孔子と儒教の思想)を理解できる。
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11週 |
東洋思想の源流[2]中国の思想②(儒教の展開・道家の思想) / 章末問題③ |
中国の思想(儒教の展開・道教の思想)を理解できる。
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12週 |
西洋近代の思想[1]理性への信頼と人間の尊厳①(ルネサンス)
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理性への信頼と人間の尊厳(ルネサンス)を理解できる。
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13週 |
西洋近代の思想[1]理性への信頼と人間の尊厳②(宗教改革・モラリスト) |
理性への信頼と人間の尊厳(宗教改革・モラリスト)を理解できる。
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14週 |
西洋近代の思想[2]自然・科学技術と人間(近代科学の誕生・ベーコンとデカルト)
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自然・科学技術と人間(近代科学の誕生・ベーコンとデカルト)を理解できる。
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15週 |
西洋近代の思想[3]個人・社会と自由①(自然権と社会契約) |
個人・社会と自由(自然権と社会契約)を理解できる
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16週 |
前期末試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
西洋近代の思想[3]個人・社会と自由②(カント) |
個人・社会と自由(カント)を理解できる。
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2週 |
西洋近代の思想[3]個人・社会と自由③(ヘーゲル) |
個人・社会と自由(ヘーゲル)を理解できる。
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3週 |
西洋近代の思想[4]民主社会の倫理①(功利主義・実証主義と進化論) |
民主社会の倫理(功利主義・実証主義と進化論)を理解できる。
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4週 |
西洋近代の思想[4]民主社会の倫理②(プラグマティズム・社会主義) / 章末問題④ |
民主社会の倫理(プラグマティズム・社会主義)を理解できる。
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5週 |
現代の思想[1]現代思想の流れ①(現代思想の幕開け・現代の実存哲学) |
実存哲学を理解できる。
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6週 |
現代の思想[1]現代思想の流れ②(人間中心主義の問い直し・新たな「他者」関係の構築) |
構造主義・「他者」の理論・公共哲学を理解できる。
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7週 |
現代の思想[1]現代思想の流れ③(あるべき社会を求めて) / [2]現代社会と生き方 / 章末問題⑤ |
平等主義・自由尊重主義・共和主義を理解できる。
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8週 |
日本の伝統思想と東洋思想の受容[1]日本の風土と古代日本人の考え方 / [2]仏教の受容と展開①(外来思想の土着化・仏教の需要) |
古代日本思想・仏教の受容と展開を理解できる。
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4thQ |
9週 |
日本の伝統思想と東洋思想の受容[2]仏教の受容と展開②(仏教の展開) / [3]儒学の受容と国学の発達①(儒学の受容と展開) |
仏教の展開・儒学の受容と展開を理解できる。
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10週 |
日本の伝統思想と東洋思想の受容[3]儒学の受容と国学の発達②(国学の誕生・庶民の思想・幕末の思想) / 章末問題⑥ |
国学・庶民の思想と幕末の思想を理解できる。
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11週 |
西洋思想の受容と近現代の日本の思想[1]近代の日本の思想①(啓蒙思想と民権論・国民道徳とキリスト教・近代的自我の模索・近代日本における哲学の誕生) |
啓蒙思想・民権論などの近代の日本の思想を理解できる。
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12週 |
西洋思想の受容と近現代の日本の思想[1]近代の日本の思想②(大正デモクラシーの思想・昭和初期の思想と超国家主義) / [2]国際社会を生きる日本人 / 章末問題⑦ |
大正・昭和・近現代の思想と国際社会を生きる日本人を理解できる。
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13週 |
現代の諸課題と倫理[1]生命倫理 |
生命倫理について理解し、自分の考えをまとめることができる。
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14週 |
現代の諸課題と倫理[2]環境問題 / [3]家族と地域社会 |
環境問題・家族と地域社会について理解し、自分の考えをまとめることができる。
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15週 |
現代の諸課題と倫理[4]情報社会 / [5]さまざまな文化・宗教への理解 / [6]国際平和と人類の福祉 / 章末問題⑧ |
情報社会・さまざまな文化・宗教への理解・国際平和と人類の福祉について理解し、自分の考えをまとめることができる。
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16週 |
後期末試験 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |