電子回路I

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電子回路I
科目番号 0057 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気工学分野 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 アナログ電子回路 大類重範 日本理工出版会 参考書:入門電子回路 アナログ編家村道雄他 オーム社,電子回路基礎 池田誠 数理工学社電子回路の基礎 堀桂太郎 電気書院
担当教員 佐川 正人

到達目標

1.ダイオード回路の設計ができる
2.トランジスタ増幅回路の設計および特性解析ができる
3.FET増幅回路の設計ができる
4.負帰還増幅回路の設計ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1ダイオードの特性を理解して回路の設計ができるダイオードの特性を理解して基本的な回路の設計ができる与えられたダイオード回路の各部の値を求めることができない
到達目標2トランジスタの特性を理解して回路の設計および解析ができるトランジスタの特性を理解して基本的な回路の設計および解析ができる与えられたトランジスタ回路の各部の値を求めることができない
到達目標3FETの特性を理解して回路の設計および解析ができるFETの特性を理解して基本的な回路の設計および解析ができる与えられたFET回路の各部の値を求めることができない
到達目標4負帰還増幅回路の特性を理解して回路の設計および解析ができる負帰還増幅回路の特性を理解して基本的な回路の設計および解析ができる与えられた負帰還増幅回路の各部の値を求めることができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この講義では,3学年の電子工学で学んだ電子素子を用い,増幅回路や発振回路が構成できることを学ぶ.この科目は,応用科目であるが5学年の電子回路,5学年の電気工学実験Ⅴに関連する.
前関連科目:電子工学
後関連科目:電子回路,電気工学実験Ⅳ
授業の進め方・方法:
反転学習形式で授業を行う.
教科書および授業資料(動画)を用いた自宅学習により,講義内容を各自で習得する.
不明な点は個別に質問を受け付ける.
授業中には演習(問題や回路シミュレータを用いた作業)を主に行う.

定期試験 100% 授業態度 ±10%
合否判定:4回の定期試験の結果の平均が60点以上
最終評価:4回の定期試験の結果の平均(100%)と授業態度(±10%)との合計
再試験の合否判定:60点以上
注意点:
1学年の数学,電気回路,2学年の数学,電気回路,3学年の電気回路,電子工学に関する知識を基礎とする.家庭において課題を解く習慣をつけること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,半導体の性質,pn接合ダイオードとその特性 半導体の特性を説明できる
ダイオードの特性と動作点の意味を説明できる.
2週 トランジスタの基本回路 トランジスタの基本回路の特性を説明できる.
3週 トランジスタの増幅作用 トランジスタの増幅の仕組みを説明できる.
4週 トランジスタのバイアスと動作点 トランジスタのバイアス回路の設計ができる.
5週 トランジスタ増幅器の安定度 安定度の説明ができ,計算ができる.
6週 直流負荷線と交流負荷線 増幅器への信号の加え方と取り出し方が説明でき,設計できる.
7週 中間試験
8週 トランジスタの増幅回路と等価回路1 hパラメータを用いた各種回路の特性計算ができる.
周波数特性の原因を理解できる.
2ndQ
9週 トランジスタの増幅回路と等価回路2 hパラメータを用いた各種回路の特性計算ができる.
周波数特性の原因を理解できる.
10週 トランジスタの増幅回路と等価回路3 hパラメータを用いた各種回路の特性計算ができる.
周波数特性の原因を理解できる.
11週 増幅度とデシベル 各種デシベルの計算ができる.
12週 電界効果トランジスタ1 電界効果トランジスタを用いた回路のバイアス計算ができる.
13週 電界効果トランジスタ2 電界効果トランジスタを用いた回路の増幅度の計算ができる.
14週 電界効果トランジスタ3 電界効果トランジスタを用いた回路の増幅度の計算ができる.
15週 負帰還増幅回路 帰還回路の特性を説明できる.
また,回路の計算ができる.
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学関数の媒介変数表示を理解し、媒介変数を利用して、その導関数を求めることができる。3
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。3
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。3
定積分の定義と微積分の基本定理を理解し、簡単な定積分を求めることができる。3
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。3
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。3
簡単な場合について、曲線の長さを定積分で求めることができる。3
簡単な場合について、立体の体積を定積分で求めることができる。3
簡単な1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる。3
1変数関数のテイラー展開を理解し、基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。3
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。3
2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。3
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。3
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。3
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。3
2重積分の定義を理解し、簡単な2重積分を累次積分に直して求めることができる。3
極座標に変換することによって2重積分を求めることができる。3
2重積分を用いて、簡単な立体の体積を求めることができる。3
微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。3
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。3
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000