電気回路

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 電気回路
科目番号 3J012 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 2年時の電気回路と同じ教科書「電気回路入門:大豆生田 利章」および「電気回路の過渡現象とラプラス変換:大豆生田利章」
担当教員 大墳 聡

到達目標

□電気回路の周波数特性に関する計算ができる。
□ 重ね合わせの理や鳳・テブナンの定理を用いた計算ができる。
□ 変成器を含む交流回路の計算ができる。
□基本的な2端子対網の計算ができる。
□微積分を用いて電気回路の計算ができる。
□電気回路の過渡現象の計算ができる。
□ラプラス変換を用いた計算および電気回路への応用ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気回路の周波数特性に関する計算ができる。電気回路の周波数特性に関する簡単な計算ができる。電気回路の周波数特性に関する計算ができない。
評価項目2重ね合わせの理や鳳・テブナンの定理を用いた計算ができる。重ね合わせの理や鳳・テブナンの定理を用いた簡単な計算ができる。重ね合わせの理や鳳・テブナンの定理を用いた計算ができない
評価項目3変成器を含む交流回路の計算ができる。変成器を含む交流回路の簡単な計算ができる。変成器を含む交流回路の計算ができない。
評価項目4基本的な2端子対網の計算ができる。基本的な2端子対網の簡単な計算ができる。基本的な2端子対網の計算ができない。
評価項目5微積分を用いて電気回路の計算ができる。微積分を用いて電気回路の簡単な計算ができる。微積分を用いて電気回路の計算ができない。
評価項目6電気回路の過渡現象の計算ができる。電気回路の過渡現象の簡単な計算ができる。電気回路の過渡現象の計算ができない。
評価項目7ラプラス変換を用いた計算および電気回路への応用ができる。ラプラス変換を用いた簡単な計算および電気回路への簡単な応用ができる。ラプラス変換を用いた計算および電気回路への応用ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
交流回路特有の諸定理、電磁誘導結合などについて基本事項を理解し、計算する能力を身につける。
さらに、過渡現象、ラプラス変換などのより進んだ電気回路理論について学習する。
授業の進め方・方法:
前半の講義は、2年の電気回路に関する知識を前提とする。後半の講義は、2年までの数学で勉強した微積分に関する知識を必要とする。
授業と演習を組み合わせた形式で行う。毎回授業の始めで、前回の単元についての提出課題の演習を行う。また中間試験または期末試験までの間に間の試験を実施する。
注意点:
提出課題については次の週に返却する。〇でないものについては、中間試験または期末試験までに提出して〇とすること。課題の総数に対する○の数で演習課題の評価を行う。中間試験または期末試験前の最後の講義を提出期限とするので、〇となっていない演習課題を貯めないこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 周波数回路と共振 ガイダンス/インピーダンスの周波数特性/周波数特性の表し方(1)
2週 周波数回路と共振 周波数特性の表し方(2)/共振(1)
3週 周波数回路と共振 共振(2)
4週 電気回路の諸定理 重ね合わせの理/鳳・テブナンの定理
5週 電気回路の諸定理 補償の定理
6週 電気回路の諸定理 供給電力最大の法則
7週 演習 前期中間試験以前の単元について演習課題を通して理解を深める
8週 中間試験
2ndQ
9週 変成器 相互インダクタンス
10週 変成器 変成器を含む回路の計算
11週 変成器 密結合変成器/理想変成器
12週 二端子対網 間の試験2(変成器を含む回路の計算まで)/インピーダンス行列
13週 二端子対網 アドミタンス行列/縦続行列
14週 演習 前期中間試験以降の単元について演習課題を通して理解を深める
15週 期末試験
16週 微積分を用いた電気回路の解析 電気回路解析の基本式
後期
3rdQ
1週 微積分を用いた電気回路の解析 電気回路のエネルギー
2週 電気回路の過渡現象 直流電源接続時(RC回路)
3週 電気回路の過渡現象 直流電源接続時(RL回路)
4週 電気回路の過渡現象 間の試験3(RC回路まで)/交流電源接続時
5週 電気回路の過渡現象 過渡現象の初期値
6週 電気回路の過渡現象 LCR回路の過渡現象
7週 演習 後期中間試験以前の単元について演習課題を通して理解を深める
8週 中間試験
4thQ
9週 ラプラス変換 (答案返却/)基本関数のラプラス変換
10週 ラプラス変換・ラプラス逆変換 ラプラス変換の性質/簡単な逆ラプラス変換
11週 ラプラス逆変換 部分分数分解と逆ラプラス変換
12週 ラプラス変換の電気回路への応用 過渡現象のラプラス変換(1)
13週 ラプラス変換の電気回路への応用 過渡現象のラプラス変換(2)
14週 演習 後期中間試験以降の単元について演習課題を通して理解を深める
15週 期末試験
16週 まとめ 3年電気回路の確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。4前1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000