1. 法に関する基礎的な概念や法的思考を理解する。
2. 時代とともに変化する課題や問題に対処するために、法がどのような役割を期待され、また果たしてきたのかについて客観的に理解する。
3. 法が私達の日常生活に密接に関係していることを理解し、問題意識や意見を養う機会とし、法的に考察する能力を身に付けることを目標とする。
概要:
本科目では、法の基本概念及び法的思考について学習する。政治、経済、社会のなかで、法がどのような役割を持ち、また機能しているのかについて、日常生活の様々な事象と結びつけながら確認していく。
授業の進め方・方法:
配布資料や板書を用いた講義を中心とするが、インタラクティブな授業にするために受講者には積極的な発言や主体的な思考を求める。
注意点:
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、90時間に相当する学習内容である。
また、本科目では法律学の基本概念を体系的に解説するが、受講者の理解度を見て各授業のテーマ、取り上げる順番を変更することがある。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス・法とは何か |
法の概念や分類について理解する。
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2週 |
法の歴史
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法の歴史的な発展過程について理解する。
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3週 |
憲法の基本原理 |
日本のあらゆる法の最上位にある憲法の根幹理念としての基本原理(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)について理解する。
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4週 |
平等権 |
平等権について、その基礎概念を理解するとともに、法でどのように保障されてるかを理解する。
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5週 |
自由権 |
自由権について、その基礎概念を理解するとともに、法でどのように保障されてるかを理解する。
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6週 |
社会権 |
社会権について、その基礎概念を理解するとともに、法でどのように保障されてるかを理解する。
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7週 |
国家の統治機構
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日本の統治機構(国会、内閣、裁判所)とそれらの関係性について理解する。
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8週 |
前期前半(1stQ)のふりかえり
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第1~7週の内容を復習する。
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2ndQ |
9週 |
刑法
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刑法の機能や犯罪の成立要件について学習し、ある行為がいかにして刑法上の犯罪として法的に構成されるのかを理解する。
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10週 |
民法
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財産法や家族法の基本原則について学習し、日常生活における私人間の約束は、民法上の契約を構成しうることを理解する。
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11週 |
経済・産業と法 |
消費者保護法や知的財産法等を学習し、経済活動・産業活動を行う様々な主体間の関係が、法でどのように保障されているか理解する。
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12週 |
労働と法 |
労働者の権利がどのように法で保障されているか理解する。
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13週 |
社会保障・社会福祉と法 |
国民の生活(医療、年金、生活保護等)を、法がどのように保障しているのか理解する。
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14週 |
情報化社会と法 |
法が、どのように情報を得るという個人の自由を保障し、誤情報や不適切な情報の濫用を規制しているのか理解をする。
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15週 |
国際社会と法
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国家間関係を規律する国際法の種類や基礎的事項について理解する。
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16週 |
期末試験
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期末試験(筆記)を行う。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 社会 | 公民的分野 | 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
工学基礎 | 技術者倫理 | 技術者倫理 | 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 2 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16 |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 1 | 前11,前12,前14,前15,前16 |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 2 | 前10,前11,前12,前13,前14,前16 |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 2 | 前1,前2,前15,前16 |
分野横断的能力 | 基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |