知的財産権

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 知的財産権
科目番号 6516 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科(電気電子工学コース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 産業財産権標準テキスト総合編第5版(発明推進協会)[参考文献は講義中にて紹介する]
担当教員 森定 勇二

到達目標

①わが国及びわが国以外(国際・外国)の知的財産権の制度を理解し、他者に説明できる。
②大学内又は企業内で研究・開発担当者となった場合に、組織内で適切な知財管理能力を発揮できる知識を身につけるとともに、組織内で主導できる。
③特許出願手続き(国内及び外国)の流れを理解し、弁理士あるいは特許庁(関係機関)とのコミュニケーション(応答)の際、どの段階の手続きであるかを理解できる。
④調査(特許・実用新案・意匠・商標)の重要性を理解し、自らすべての調査をおこなうべきかそれとも専門家に依頼すべきかの判断ができる。
⑤自らが必要な調査ができるコンピュータリテラシーを獲得し、実際に操作実行できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1わが国及びわが国以外の知的財産制度を理解し、他者に説明できる。わが国の知的財産権の制度を理解し、他者に説明できる。わが国及び外国の知的財産権の制度を他者に説明できない
評価項目2組織内で適切な知財管理能力を発揮できる知識を身につけるとともに、組織内で主導できる。組織内で適切な知財管理能力を発揮できる知識について説明できる組織内で適切な知財管理能力を発揮できる知識について説明できない。
評価項目3特許出願手続きの流れを理解し、弁理士あるいは特許庁とのコミュニケーションの際、どの段階の手続きであるかを理解できる。特許出願手続きの流れは理解できる。特許出願手続きの流れも理解できない
評価項目4調査の重要性を理解し、自らすべての調査をおこなうべきかそれとも専門家に依頼すべきかの判断が適切にできる。調査の重要性を理解し、調査の必要性の判断ができる。調査の重要性を理解できない
評価項目5自らが調査を行う際に必要なコンピュータリテラシーを用いて,実際に調査できる自らが調査を行う際に必要なコンピュータリテラシーについて説明できる自らが調査を行う際に必要なコンピュータリテラシーを獲得できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
①知的財産権基礎理論(特許権・実用新案権・意匠権・商標権・著作権・その他)
②研究者・開発者の知的財産管理方法論(特許権を中心とする)
③特許出願手続きフロー等(特許出願から登録まで及び登録後の流れを解説)
④国際特許出願手続きのフロー等(PCT国際特許出願制度を中心に各機関と出願後の流れについて解説)
⑤知的財産権の調査関連:講義及び実習(特許・実用新案・意匠・商標の調査の目的、調査ツールについて解説。イン
ターネット経由のJ-PlatPatを利用して検索実習も行う予定)
なお、本科目は、知的財産権全般に関する手続きおよび相談業務に従事した経験を有する者が、その経験を活かして授
業を行う。
授業の進め方・方法:
特許権,意匠権などの産業財産権を中心に講義する。
授業は講義を中心として進めながら,適宜,パソコンによる調査実習等を行う。
注意点:
自分自身又は友人・知人等が研究開発した創作(発明等)があると仮定し、その創作を如何に保護するか及び権利化を
図るかという臨場感を持って講義に臨んで欲しい。日頃から知的財産権関係のニュースなどに関心を持ち考える習慣を
身につけること。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
本科目の連絡員は、土田が担当する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 知的財産権の概要 知的財産権の概観を理解できる
2週 特許Ⅰ
特許制度の概要、目的、発明の定義、特許要件等について理解できる
3週 特許Ⅱ
新規性の具体的な判断のしかたを理解できる
4週 特許Ⅲ
アイデアから広い特許発明を創作するプロセス(特許出願前のプロセス)について理解できる
5週 特許 Ⅳ
特許出願後の手続きの流れ及びについて理解できる
6週 特許Ⅴ・実用新案
職務発明・実用新案制度の概要、考案の定義、等について理解できる
7週 特許Ⅵ 外国に特許出願する必要性等について理解できる
8週 特許Ⅶ 国際特許出願について理解できる
2ndQ
9週 意匠Ⅰ
意匠登録制度の概要、目的、登録要件等について理解できる
10週 意匠Ⅱ
特殊な意匠登録等について理解できる
11週 商標
だし醤油の創出事例に直接関係する商標の留意事項について理解できる
12週 著作権Ⅰ
著作権法の概要、目的、著作物の定義等について理解できる
13週 著作権Ⅱ
知っておきたい著作権Q&Aについて理解できる
14週 その他の知的財産 不正競争行為について理解できる
15週 特許・実用新案・意匠又は商標の調査
知的財産権のまとめ
特許・実用新案・意匠又は商標の調査を理解し、操作実行できる
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理技術者倫理知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3前1,前14,前15
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3前4
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000