エネルギー伝送工学

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 エネルギー伝送工学
科目番号 6520 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科(電気電子工学コース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書 八坂保能 編著「電気エネルギー工学」森北出版
担当教員 廣田 敦志

到達目標

1) 電気エネルギー供給に必要な送配電システムについて理解することができる
2) 電力系統安定化の必要性を理解することができる
3) 電力系統の制御手法を理解することができる
4) 電気エネルギーの供給状況に応じた電力系統ついて理解することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気エネルギー伝送に必要な送配電のメカニズムと用いられる機器や制御システムについてさまざまな状況に対応できる電気エネルギー伝送に必要な送配電のメカニズムと用いられる機器や制御システムについて理解できる電気エネルギー伝送に必要な送配電のメカニズムと用いられる機器や制御システムの理解が十分ではない
評価項目2電力系統安定化についてさまざまな状況に対応できる電力系統安定化について理解できる電力系統安定化について理解が十分ではない
評価項目3電気エネルギーの供給状況に応じた電力系統ついてさまざまな状況に対応できる電気エネルギーの供給状況に応じた電力系統ついて理解できる電気エネルギーの供給状況に応じた電力系統ついて理解が十分ではない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
エネルギー利用において大きなウェイトを占める電気エネルギーに関して,電力供給システムと構成機器に関する知識を習得する.また電力系統を安定性を理解して安定運用するための手法を習得する.更に最近の電源構成や消費傾向に適応するための電力供給システムについて理解する
授業の進め方・方法:
主に教科書に基づき講義を進める
注意点:
本科目を理解するうえで電気回路に関する知識が必要である
評価の対象としない欠席条件(割合):1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電気エネルギーの輸送 電気エネルギーの輸送を担う電力供給システムの概要について理解することができる
2週 三相電力 電力伝送に広く用いられている三相交流について理解することができる
3週 変電所(1) 変電所の役割や設備について理解することができる
4週 変電所(2) 変電所の機器や運用について理解することができる
5週 送電方式(1) 送電システムの構成について理解することができる
6週 送電方式(2) 送電システムの設備ついて理解することができる
7週 電力系統の安定性(1) 電力系統の安定性の概念について理解することができる
8週 前半のまとめ 試験や演習などにより前半内容を理解する
4thQ
9週 電力系統の安定性(2) 電力系統の定態安定度について理解することができる
10週 電力系統の安定性(3) 電力系統の過渡安定度について理解することができる
11週 故障計算(1) 対称座標法や発電機の基本式について理解することができる
12週 故障計算(2) 対称座標法を用いた故障計算について理解することができる
13週 電力系統の経済的運用 電力系統の経済的な運用法について理解することができる
14週 電気エネルギーの効率的利用 エネルギーの効率的供給と利用について理解することができる
15週 まとめ 電力供給システムの全体像を理解することができる
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。4後2
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。4後2
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。4後2,後11,後12
電力システムの構成およびその構成要素について説明できる。4後1,後15
交流および直流送配電方式について、それぞれの特徴を説明できる。4後3,後4,後5,後6
電力品質の定義およびその維持に必要な手段について知っている。4後7,後9,後10,後11,後12
電力システムの経済的運用について説明できる。4後13
電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて説明できる。4後1,後14,後15
分野横断的能力創造性・デザイン能力創造性創造性工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3後8

評価割合

試験課題,演習取組み合計
総合評価割合404020100
基礎的能力0000
専門的能力404020100
分野横断的能力0000