電子応用

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 電子応用
科目番号 6530 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科(電気電子工学コース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 大向 雅人

到達目標

(1)電子の発見の歴史について知る。
(2)電子が電界や磁界から受ける力について理解し、その応用について知る。
(3)電子を利用した元素分析をはじめとする各種分析方法について知る。
(4)超伝導の発展の歴史と物理について知る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電子の発見の歴史についてよく知っている。電子の発見の歴史について知っている。電子の発見の歴史について知らない。
評価項目2電子にかかる様々な力について定量的に説明でき、その応用についてよく知っている。電子にかかる様々な力について定性的に説明でき、その応用について知っている。電子にかかる様々な力について説明できず、その応用について知らない。
評価項目3元素分析の手法について詳しく知っている。元素分析の手法について知っている。元素分析の手法について知らない。
評価項目4超伝導について詳細に知っている。超伝導について知っている。超伝導について知らない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
JJトムソンの陰極線の発見からリニア新幹線に応用されている超伝導に至るまで、電子の各種応用について様々な観点から解説する。
授業の進め方・方法:
ノート講義と宿題、小テストを組み合わせて進めていく。
注意点:
確認テストを50%、平素の学習状況等を50%の割合で総合的に評価する。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電子の発見 電子発見の歴史について理解する。
2週 電子が電界から受ける力 電子が電界から受ける力を定量的に考察できる。
3週 電子が磁界から受ける力 電子が磁界から受ける力について理解し、その応用を知る。
4週 磁界と電界が共存する時に受ける力 電界と磁界が共存するときに受ける力の状況と応用について知る。
5週 確認テスト 60点以上を取る。
6週 電子の加速器 電界や磁界から受ける力の応用として加速器について知る。
7週 シンクロトロン放射光と自由電子レーザー 電子の放出 シンクロトロン放射光と自由電子レーザーについて知り、電子の熱電子放出について知る。
8週 真空管と空間電荷の効果 真空管の構造を知り、空間電荷制限電流の物理を理解する。
4thQ
9週 速度変調管 クライストロンの構造と仕組について理解する。
10週 確認テスト 60点以上を取る。
11週 電子顕微鏡 走査型電子顕微鏡と透過型電子顕微鏡の原理と特徴について知る。
12週 元素分析の手法 EPMA、XPS、フォトルミネッセンスなどの元素分析の手法を知る。
13週 超伝導 超伝導の歴史とその性質及び応用について理解する。
14週 超伝導 超伝導体の種類と物理、その発展について知る。
15週 確認テスト 60点以上を取る。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後1,後2,後3,後4,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後1,後2,後3,後4,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3後1,後2,後3,後4,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14
基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3後5,後10,後15
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3後5,後10,後15
目標の実現に向けて計画ができる。3後5,後10,後15
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3後5,後10,後15

評価割合

確認テスト平常点合計
総合評価割合5050100
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力000
分野横断的能力000