載貨論

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 載貨論
科目番号 1952112 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科(航海コース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『基本船舶載貨法』(海文堂)、配布資料
担当教員 大野 遼太郎

到達目標

(1) 船舶の載貨能力について説明できる。
(2) 測読した喫水の修正ができる。貨物移動等によるトリム変化量の計算ができる。
(3) 引火性液体類の輸送管理について基礎的な知識を習得している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1船舶の載貨能力について説明できる。また載貨能力を左右する要素について理解している。船舶の載貨能力について説明できる。船舶の載貨能力について説明できない。
評価項目2測読した喫水の修正ができ、修正法の仕組みを理解している。貨物移動等によるトリム変化量の計算ができ、計算に使用する値の意味を理解している。測読した喫水の修正ができる。貨物移動等によるトリム変化量の計算ができる。測読した喫水の修正ができない。貨物移動等によるトリム変化量の計算ができない。
評価項目3引火性液体類の輸送管理について基礎的な知識を習得している。船舶の爆発火災事故の例について自分なりに原因を分析できる。引火性液体類の輸送管理について基礎的な知識を習得している。引火性液体類の輸送管理について基礎的な知識を習得できていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前半では主に載貨によるトリム変化量の計算法について学習する。
後半では、危険物の輸送にあたり、事故を防止し環境の保全に努めるために、貨物の安全輸送に関する正しい知識を習得する。
また全体を通して、1級及び2級海技士(航海)の筆記試験対策を行う。
授業の進め方・方法:
講義と演習により授業を進める。
注意点:
(1) 教科書・筆記用具・電卓・配布物等を忘れないこと。
(2) シラバスの項目・内容を確認して参考資料等で予習をしておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.船舶の載貨能力 船舶の載貨能力について説明できる。
2週 2.積荷と喫水計算 喫水標を測読し、各種修正を加えることができる。
3週 喫水標を測読し、各種修正を加えることができる。
4週 測読・修正した喫水から、Dead weight scale を用いて排水量を求めることができる。
5週 船内貨物の移動等によるトリムの変化量を計算により求めることができる。
6週 船内貨物の移動等によるトリムの変化量を計算により求めることができる。
7週 中間試験 中間試験
8週 3.抵抗推進 船体抵抗の種類、船体抵抗に影響を与える要素について説明できる。
2ndQ
9週 推進器の種類について説明できる。
10週 出力と推進効率について説明できる。
11週 4.危険物の輸送と安全 引火性液体類の種類及び荷役について説明できる。
12週 危険物積載船の構造及び配管艤装について説明できる。
13週 各種消火装置及び火災対策について説明できる。
14週 危険物の輸送に関する規則について説明できる。
15週 期末試験 期末試験
16週 まとめ まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3
分数式の加減乗除の計算ができる。3
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。3
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。3
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。3
簡単な連立方程式を解くことができる。3
無理方程式・分数方程式を解くことができる。3
1次不等式や2次不等式を解くことができる。3
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。3
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
角を弧度法で表現することができる。3
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(航海)船舶工学船体抵抗の種類、船体抵抗に影響を与える要素について説明できる。3前8
推進器の種類、出力と推進効率について説明できる。3前9,前10
載貨喫水標から船の喫水を測読する方法を説明できる。3前2,前3
測読した喫水について、各種修正方法を説明できる。3前2,前3
液体の比重差により喫水が変化することを説明できる。3前2,前3
Dead Weight Scaleを用いて必要な値を求める方法を説明できる。3前4
貨物の移動・積み降ろしによるトリム及び喫水の変化について計算できる。3前5,前6
船舶の載貨能力、貨物の種類について説明できる。3前11
燃焼の三要素について説明できる。3前11,前13
引火点、発火点、爆発限界などの用語について説明できる。3前11
危険物を輸送する際に取られる様々な安全対策について説明できる。3前13
貨物を管理する上での様々な危険項目について説明できる。3前14

評価割合

試験小テストレポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合504001000100
基礎的能力0000000
専門的能力5040000090
分野横断的能力000100010