航海法規Ⅰ

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 航海法規Ⅰ
科目番号 0007 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科(航海コース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 海上衝突予防法の解説(海文堂)、配布資料
担当教員 小林 豪

到達目標

(1) 海上衝突予防法の目的が説明できる。
(2) 法律の用語・定義が説明できる。
(3) 海上衝突予防法で定められている航法を説明できる。
(4) 海上衝突予防法で定められている灯火・形象物を説明できる。
(5) 海上衝突予防法で定められている音響信号及び発光信号を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
海上衝突予防法制定の必要性や制定に至る経緯の説明及び、法律の目的が説明できる。海上衝突予防法制定の必要性、経緯、目的を説明できる。海上衝突予防法制定の必要性、経緯、目的を説明できない。
海上衝突予防法で使用される語句の定義が正しく説明できる。使用される語句の定義を説明できる。使用される語句の定義を説明できない。
海上衝突予防法で定められている航法を具体的に説明できる。海上衝突予防法における航法が説明できる。海上衝突予防法における航法が説明できない。
海上衝突予防法で定められている灯火・形象物を説明できる。灯火により、船舶の種類及び状況が判断できる。灯火により、船舶の種類及び状況が判断できない。
海上衝突予防法で定められている音響信号及び発光信号を説明できる。音響信号及び発光信号の意味が理解できる。音響信号及び発光信号の意味が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 我が国の海上交通三法(海上衝突予防法・海上交通安全法・港則法)のうち、海上衝突予防法は「海上における衝突予防のための国際規則」に準拠して制定されており、世界の海を航行するため重要な法律である。また、他の二つの法律に対して一般法の立場にあり、海上交通の基本である。この授業では、船舶間の衝突を避けるために必要な航法、灯火及び形象物、音響信号及び発光信号の知識を身につける。
授業の進め方・方法:
基本的には講義方式で実施するが、内容によっては演習方式で行う。
注意点:
(1) 教科書、海事六法、配付した資料等、指示されたものを持参すること。
(2) レポートを課すので必ず期限内に提出すること。
(3) 学習内容についてわからないことがあれば、積極的に質問すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 予防法制定の必要性、経緯等 予防法制定の必要性、経緯を理解する。
2週 予防法の目的・適用船舶・定義 法の目的・適用船舶・定義を理解する。
3週 予防法の目的・適用船舶・定義 法の目的・適用船舶・定義を理解する。
4週 航法(あらゆる視界の状態における船舶の航法) ・あらゆる視界の状態における船舶の航法を理解する。
5週 航法(あらゆる視界の状態における船舶の航法) ・あらゆる視界の状態における船舶の航法を理解する。
6週 航法(あらゆる視界の状態における船舶の航法) ・あらゆる視界の状態における船舶の航法を理解する。
7週 航法(互いに他の船舶の視野の内にある船舶の航法) 互いに他の船舶の視野の内にある船舶の航法を理解する。
8週 航法(互いに他の船舶の視野の内にある船舶の航法) 互いに他の船舶の視野の内にある船舶の航法を理解する。
4thQ
9週 航法(互いに他の船舶の視野の内にある船舶の航法) 互いに他の船舶の視野の内にある船舶の航法を理解する。
10週 航法(視界制限状態における船舶の航法) 視界制限状態における船舶の航法を理解する。
11週 航法(視界制限状態における船舶の航法) 視界制限状態における船舶の航法を理解する。
12週 灯火形象物 灯火形象物について理解する。
13週 灯火形象物 灯火形象物について理解する。
14週 音響信号及び発光信号 音響信号及び発光信号について理解する。
15週 補則 船員の常務について理解する。
16週 前期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。3後1,後15
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3後4,後15
技術者を目指す者として、社会での行動規範としての技術者倫理を理解し、問題への適切な対応力(どうのように問題を捉え、考え、行動するか)を身に付けて、課題解決のプロセスを実践できる。3後4,後15
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3後1,後4,後7,後10,後15
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3後1,後4,後7,後10,後15
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。3後1,後15
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3後1,後15
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3後1,後15
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 3
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。3
日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。3
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。3
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。3
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。3
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。3
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。3
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。3
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。3
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。3
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。3
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。3
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700010020100
基礎的能力0000000
専門的能力700010020100
分野横断的能力0000000