実験実習

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 実験実習
科目番号 0014 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1.5
開設学科 商船学科(航海コース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 3
教科書/教材 救命講習については「救命講習用教本」(海技教育財団、海技大学校編)を使用する。
担当教員 河村 義顕,岸 拓真,木下 恵介,水井 真治

到達目標

(1) 実習内容を理解し、講義で学んだ知識を活用し遂行することができる。
(2) 専門科目の概要および基礎知識・技術を習得することができる。
(3) 実習内容についてまとめ、報告書(レポート)の作成ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実習内容を理解し、講義で学んだ知識を十分に活用し遂行できる。実習内容を理解し、講義で学んだ知識を活用し遂行できる。実習内容を理解し、講義で学んだ知識を活用できない。
評価項目2専門科目の概要および基礎知識・技術を十分に理解し習得する。専門科目の概要および基礎知識・技術を習得する。専門科目の概要および基礎知識・技術を習得できない。
評価項目3実習内容を十分に理解し内容をまとめ、報告書を作成することができる。実習内容を理解し内容をまとめ、報告書を作成することができる。実習内容を理解し内容をまとめ、報告書を作成することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 E-(1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本実験実習を通して、船舶職員として必要な知識・技能を身につけ、運用・応用ができるようになる。
授業の進め方・方法:
(1) 実習は3班体制で実施する。別途予定表及び班編成表を配布するので、内容を確認の上受講のこと。
(2) 実習は各実習設備、練習船広島丸を利用して実習形式で実施する。また必要に応じて資料(自作プリントなど)を配布する。
(3) 危険が伴う作業を行う際は、安全に十分留意し指導員の指示に従い行うこと。
(4) 実験実習は、試験の代わりにレポート及び実習成果物が評価対象となり再試験に類するものはない。
注意点:
(1) 今後学ぶ専門技術の基礎となる科目であるから、実習内容をしっかりと習得する必要がある。
(2) 実習内容の定着には、日々の予習復習が不可欠である。各自メモをとるなどして主体的に学習すること。
(3) 所定の作業服、作業帽、安全靴を着用し、時間厳守で所定の場所に集合し整列しておくこと。
(4) 評価方法の「その他」では、授業態度及び積極性を評価する。
(5) 実験実習は必ず出席すること。やむを得ない事情での欠席以外、基本的に補講は実施しない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス ・機器の安全操作に対する正しい知識を持ち、説明できる。
・安全上定められた方法や規則を理解し、厳守できる
2週 船体運動 ・船舶の旋回試験を行い、解析することができる
3週 ・船舶の旋回試験を行い、解析することができる
4週 ・船舶の操縦性試験を行い、解析することができる。
5週 ・船舶の操縦性試験を行い、解析することができる。
6週 航海英語 ・操船時の指示及び応答を英語で行うことができる。
7週 ・操船時の指示及び応答を英語で行うことができる。
8週 ・投錨作業の指示及び応答を英語で行うことができる
2ndQ
9週 ・投錨作業の指示及び応答を英語で行うことができる
10週 レーダ・シミュレータ ・レーダ・シミュレータを操作し,相手船の情報を解析することができる
11週 ・レーダ・シミュレータを操作し,相手船の情報を解析することができる
12週 ・解析した情報をもとに、相手船を避航することができる
13週 ・解析した情報をもとに、相手船を避航することができる
14週 救命講習 ・船舶遭難時の救命に関する国際条約について説明できる。
・船舶遭難時の生存維持の条件について説明できる
15週 ・船舶に備え付けられている救命設備について説明でき、使用方法を理解している。
・非常事態を想定した船外への離脱訓練を経験している。
・心肺蘇生法について説明でき、自分で実施できる。
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。3前1
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3前1
技術者を目指す者として、社会での行動規範としての技術者倫理を理解し、問題への適切な対応力(どうのように問題を捉え、考え、行動するか)を身に付けて、課題解決のプロセスを実践できる。3前1
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3前1
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3前1
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3
専門的能力専門的能力の実質化PBL教育PBL教育工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。3前2,前4,前10,前11
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。3前2,前4,前10,前11
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。3前2,前4,前10,前11
状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。3前2,前4,前10,前11
各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。3前3,前5,前12,前13
各種の発想法、計画立案手法を用い、より効率的、合理的にプロジェクトを進めることができる。3前3,前5,前12,前13
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 3前10,前11,前14,前15
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。3前10,前11,前14,前15
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。3前10,前11,前14,前15
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。3前10,前11,前14,前15
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。3前10,前11,前14,前15
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。3前10,前11,前14,前15
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。3前10,前11,前14,前15
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。3前10,前11,前14,前15
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。3前10,前11,前14,前15
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。3前10,前11,前14,前15

評価割合

試験レポート・課題相互評価成果品・実技ポートフォリオその他合計
総合評価割合03007000100
基礎的能力0000000
専門的能力03007000100
分野横断的能力0000000