ロボティクス入門

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 ロボティクス入門
科目番号 110101 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 吉川 貴士

到達目標

1.  アイデアの創出方法を使い、アイデアを創出できる
2.  与えられた課題を解決するために、コンセプトに基づく複数のアイデアを創出すことができる
3. メカニズムを活用したコンセプトを満足するロボット(相対的動き)を具現化できる
4. 特許を活用することができる
5. プレゼンテーションの意味(論理的思考)を理解し、他者を納得させることができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アイデアの創出法を活用し、多面的なアイデアを多数創出することができる アイデアの創出法を理解し、活用できる アイデアの創出数が数個程度
評価項目2コンセプトに基づいたアイデアを複数創出し、最適解(より良い解の選択)を具現化できる 解の具現化を行うことができるアイデアを具現化できない
評価項目3コンセプトを満足するロボットの具現化ができるメカニズムを用いたロボットの具現化ができるロボットの具現化が時間内にできない
評価項目5聴者が見やすく・伝えたいことが印象に残るプレゼン資料を作製することができる伝えたいことが、誤解なく伝わる資料を作製することができる 原稿のような資料・内容をイメージし難い資料
評価項目4先行事例(特許)を調べ、アイデアを膨らませることができるJ-PlatPatを用いて先行事例(特許)を調べることができる特許検索ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ロボット工学三原則に基づいたものづくりができるために、ものづくり・設計の基本であるアイデアの創出方法・アイデアの具現化およびプレゼンテーションスキルを学ぶ。さらに、メカニズム(機構)を活用し、目的を達するものづくりを行う。
授業の進め方・方法:
実際にものづくりを体験し、ものづくりにおけるコンセプトの重要性を理解する
また、プレゼンテーションスキルの理論を学び、実践する。
さらに、日常の中にロボティクスとしてのメカニズム(要素の相対的動き)がどのような形で存在しているかを意識し、活用したものづくりを行う。
注意点:
(1)実際にものづくりを体験し、簡易な中にも奥深さ・醍醐味を感じることができるためには、能動的な受講・行動が大切です。
(2)発表とプレゼンテーションの違いを意識し、取り組むことが重要です。
(3)日常の中にメカニズム(要素の相対的動き)がどのような形で存在しているかを意識し、主体的に学習することが重要です。

本科目の区分

Webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。
 本科目は履修要覧(p.9)に記載する「④選択科目」である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概要・評価方法などの説明
2週 創造力を豊かにする方法
1
3週 身近に用いられている機械要素・機構(メカニズム) 1,2,3,4
4週 からくりペーパークラフト作製
2,3
5週 ペーパークラフト発表 4
6週 ものづくりとは 2
7週 ロボット三原則について
1,5
8週 設計について 1,5
4thQ
9週 課題に応じた製作コンセプトの決定 2,5
10週 アイデアの具体化(設計仕様) 2,5
11週 アイデアの絞り込み 2
12週 アイデアの具現化(簡易図面の製作) 2
13週 プレゼンテーションとは
4
14週 プレゼン資料作成 3,4
15週 最終発表会・他者評価・テスト 3,4
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。2
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験プレゼンテーションアイデア力提出物合計
総合評価割合50201020100
基礎的能力50201020100
専門的能力00000
分野横断的能力00000