到達目標
論証とは何かを理解した上で,演繹的論証を記号化できるようになる。また,記号の操作によって推論ができる。その推論の正しさ(妥当性)を真理値表によって判定できるようになる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
演繹的論証の記号化 | 複雑な命題の記号化ができる。 | 比較的簡単な命題の記号化ができる。 | 比較的簡単な命題の記号化ができない。 |
記号操作による推論 | 複雑な命題の記号操作による推論ができる。 | 比較的簡単な命題の記号操作による推論ができる。 | 比較的簡単な命題の記号操作による推論ができない。 |
真理値表の作成 | 複雑な命題の真理値表が作成できる。 | 比較的簡単な命題の真理値表が作成できる。 | 比較的簡単な命題の真理表が作成できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
論理学の基礎である命題論理を学ぶ。日常的に何げなく行っている自然言語による論証や推論を,命題を記号化することによって精密化し,推論規則を運用することで真偽判定ができるようになることが目的である。
授業の進め方・方法:
基礎事項を教材プリントにより座学で学んだ後,演習を行うことにより,知識の確実な定着を図る。
注意点:
複雑な命題の真偽判定を記号を用いて行うためには,十分な演習が必要となる。演習問題を一つ一つ丁寧に解いていくことが重要である。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
本科目で何を学ぶのかを概観する。 |
本科目で学ぶ内容の概略を理解できる。
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2週 |
論証とは何かを学ぶ。 |
命題論理と述語論理を理解できる。
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3週 |
論証の評価法を学ぶ。 |
正しい論証と間違った論証が区別できる。
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4週 |
引き続き論証の評価法を学ぶ。 |
演繹的論証と帰納的論証を実際に行うことができる。
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5週 |
命題論理の初歩を学ぶ。 |
命題を記号化することを学ぶ。
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6週 |
引き続き,命題論理の初歩を学ぶ。 |
記号化された命題の操作法を学ぶ。
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7週 |
命題の記号化を身につける。 |
命題の記号化を演習によって実際に行えるようになる。
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8週 |
命題論理の文法を学ぶ。 |
記号化された命題の文法を理解できる。
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2ndQ |
9週 |
推論規則・論証を実際に行う方法を学ぶ。 |
記号化された命題を操作し,真偽判定を行える。
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10週 |
推論規則の運用を身につける。 |
推論規則の運用を演習によって実際に行えるようになる。
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11週 |
証明可能性について学ぶ。 |
証明が可能であるということはどういうことかが理解できる。
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12週 |
真理値表を学習する。(命題論理の意味論) |
命題論理の意味について理解できる。
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13週 |
真理値表を学習する。(真理値表の書き方) |
真理値表が書けるようになる。
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14週 |
真理値表を学習する。(論証の妥当性の判別) |
論証の妥当性が判別できる。
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15週 |
真理値表を学習する。(トートロジーの判別) |
トートロジーが判別できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 計算機工学 | 整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。 | 3 | |
基数が異なる数の間で相互に変換できる。 | 4 | |
整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 4 | |
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 4 | |
基本的な論理演算を行うことができる。 | 4 | |
基本的な論理演算を組合わせて、論理関数を論理式として表現できる。 | 4 | |
論理式の簡単化の概念を説明できる。 | 4 | |
簡単化の手法を用いて、与えられた論理関数を簡単化することができる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 課題提出 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 30 | 70 |
専門的能力 | 20 | 10 | 30 |