情報セキュリティセミナー

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 情報セキュリティセミナー
科目番号 I4068 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 SD 情報セキュリティコース 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教材は市販の教科書を使用せず,各テーマで独自に準備される。
担当教員 岸本 誠一,立川 崇之,竹迫 良範,前佛 雅人,高橋 隆行,高橋 竜馬,今井 新太,上田 昌宏,松田 貴志,戸倉 大輔,中村 太亮,時田 剛,松島 秀樹,石川 博一,山本 晃一

到達目標

【到達目標】
1.クラウド技術やクライドにおけるセキュリティ技術について説明することができる。
2.Webアプリケーションセキュリティ、ネットワークフォレンジック、およびセキュリティリスクマネジメントについて説明することができる。
3.マルウェアについて、その概要、脅威、および対策を説明することができる。
4.ユーザ企業におけるセキュリティ対策について説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
クラウド技術やクライドにおけるセキュリティ技術クラウド技術やクライドにおけるセキュリティ技術について、具体的な例を挙げて説明することができる。クラウド技術やクライドにおけるセキュリティ技術について、説明することができる。クラウド技術やクライドにおけるセキュリティ技術について、説明することができない。
Webアプリケーションセキュリティ、ネットワークフォレンジック、およびセキュリティリスクマネジメントWebアプリケーションセキュリティ、ネットワークフォレンジック、およびセキュリティリスクマネジメントについて、具体的な例を挙げて説明することができる。Webアプリケーションセキュリティ、ネットワークフォレンジック、およびセキュリティリスクマネジメントについて、説明することができる。Webアプリケーションセキュリティ、ネットワークフォレンジック、およびセキュリティリスクマネジメントについて、説明することができない。
マルウェアマルウェアについて、その概要、脅威、および対策を説明することができるマルウェアについて、その概要と対策を説明することができるマルウェアについて、その概要と対策を説明することができない
ユーザ企業におけるセキュリティ対策ユーザ企業におけるセキュリティ対策について具体的な例を挙げて説明することができるユーザ企業におけるセキュリティ対策について説明することができるユーザ企業におけるセキュリティ対策について説明することができるない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前期にクラウド技術、後期にサイバーセキュリティ技術を取り上げる。単にクラウドとサイバーセキュリティの技術習得のみならず、より実践的で、広い意味でのクラウドやサイバセキュリティを修得することを目標として、セキュリティ分野の第一線で活躍されている企業の方々にオムニバス的に講師をする。座学、ハンズオン、現場での活用、実務、およびこの分野のキャリアまでをに教授する。クラウド技術を担当する企業はさくらインターネット、ソフトバンクテクノロジーで、サイバーセキュリティ技術を担当する企業は、リクルートテクノロジーズ、CISCO、NRIセキュアテクノロジーズ、ソフトバンクテクノロジー、パナソニック、および川崎重工である。
授業の進め方・方法:
教材は市販の教科書を使用せず,各テーマで独自に準備される。座学的な授業と共に、ハンズオン演習も行う。
講師の都合から、特に後期について講義順が入れ替わることがある。
注意点:
講義毎に毎回、授業の終わりに小テストを行う。また、レポートを課す回がある。
定期試験は行わず、小テストの成績を80%,課題を20%の割合で総合的に評価する.技術者が身に着けるべき専門科目として,上記の到達目標に対する達成度を評価する.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 データセンター クラウドサービスを支えるデータセンターについて説明できる。
2週 クラウド基礎 クラウド技術の理解に必要な基礎的な技術を説明できる。
3週 システム運用(バックアップと監視) セータセンターのシステム運用、主にバックアップと監視について説明できる。
4週 クラウドにおけるセキュリティの基礎 クラウドサービスにおけるセキュリティ技術の基礎について説明できる。
5週 VPCルータ(FW・VPN) クラウド技術におけるVPCルータについて説明できる。
6週 ロードバランサ(負荷分散) クラウド技術におけるロードバランサについて説明できる。
7週 データベース クラウド技術におけるデータベースについて説明できる。
8週 コンテナとDocker クラウド技術におけるコンテナ技術とDockerの活用について説明できる。
2ndQ
9週 開発手法とGitHub クラウドにおける開発手法とよく使われるGitHubについて説明できる。
10週 クラウド技術の基礎の総括 クラウド技術の基礎について核技術を総括的に説明できる。
11週 クラウドセキュリティの基礎 クラウドセキュリティの基礎について説明できる。
12週 クラウド利用に伴うセキュリティリスク(IaaS編) クラウドセキュリティのIaaS技術について説明できる。
13週 クラウド利用に伴うセキュリティリスク(SaaS・PaaS編) クラウドセキュリティのSaaS技術とPaaS技術について説明できる。
14週 クラウドセキュリティガイドライン(CIS Controls)の概要 クラウドセキュリティのCIS Controls技術について説明できる。
15週 クラウドセキュリティガイドライン(CIS Controls)の詳細 クラウドセキュリティのCIS Controls技術について説明できる。
16週
後期
3rdQ
1週 Webアプリケションセキュリティ Webアプリケーションセキュリティについて説明できる。
2週 マルウェアと脆弱性(1) マルウェアと脆弱性について説明できる。
3週 マルウェアと脆弱性(2) マルウェアと脆弱性について説明できる。
4週 マルウェアと脆弱性(3) マルウェアと脆弱性について説明できる。
5週 ネットワークフォレンジック ネットワークフォレンジックについて説明できる。
6週 ネットワークフォレンジック ネットワークフォレンジックについて説明できる。
7週 ネットワークフォレンジック ネットワークフォレンジックについて説明できる。
8週 セキュリティリスクマネジメント セキュリティリスクマネジメントについて説明できる。
4thQ
9週 セキュリティリスクマネジメント セキュリティリスクマネジメントについて説明できる。
10週 セキュリティリスクマネジメント セキュリティリスクマネジメントについて説明できる。
11週 セキュリティ診断体験 セキュリティ診断技術について説明できる。
12週 AIベースの異常検知 AIベースの異常検知について説明できる。
13週 SOCのデータ解析業務 SOCのデータ解析業務について説明できる。
14週 ユーザ企業におけるセキュリティ ユーザ企業におけるセキュリティ対策について説明できる。
15週 ユーザ企業におけるセキュリティ ユーザ企業におけるセキュリティ対策について説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。4前1,前2,前10,前11
コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。3前4,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後13
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。3前4,前11,前12,前13,前14,前15,後8,後9,後10,後11,後14,後15
基本的な暗号化技術について説明できる。3前5
基本的なアクセス制御技術について説明できる。3前4,前5,後8,後9,後10
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。3前4,前11,前12,前13,前14,前15,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
複数の情報を整理・構造化できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
事実をもとに論理や考察を展開できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
基盤的資質・能力自己理解自己理解法令やルールを遵守した行動をとれる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3後14,後15
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3後14,後15
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3後14,後15
企業には社会的責任があることを認識している。3後14,後15
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3後14,後15
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3後14,後15
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。4後14,後15
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3後14,後15
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。4後14,後15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。4後14,後15
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。4後14,後15
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験発表自己評価・相互評価計画書・週報等の提出物・取り組みの状況ポートフォリオその他合計
総合評価割合80002000100
基礎的能力4000100050
専門的能力300050035
分野横断的能力100050015