ソフトウェアセキュリティⅡ

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 ソフトウェアセキュリティⅡ
科目番号 I5019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD 情報セキュリティコース 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 岡村 修司

到達目標

1. 誤差逆伝播法の特徴を理解し,プログラミング言語を用いて実装できる。
2.重みパラメータの最適化手法と初期値,ハイパーパラメータの設定方法について理解し,プログラミング言語を用いて実装できる。
3. 深層学習の特徴について理解し,説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1誤差逆伝播法の特徴を理解し,プログラミング言語を用いて実装できる。誤差逆伝播法の特徴を理解している。誤差逆伝播法の特徴を理解していない。
評価項目2重みパラメータの最適化手法と初期値,ハイパーパラメータの設定方法について理解し,プログラミング言語を用いて実装できる。重みパラメータの最適化手法と初期値,ハイパーパラメータの設定方法について理解している。重みパラメータの最適化手法と初期値,ハイパーパラメータの設定方法について理解していない。
評価項目3深層学習の特徴について理解し,説明できる。深層学習の特徴について理解している。深層学習の特徴について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ネットワークに対する攻撃には様々な手法があり,現状では,主としてマンパワーによってこれに対応している。近年,これらの攻撃に対して,深層学習を用いて対応するシステムの開発が行われている。様々な攻撃手法を深層学習により分類(認識)し,効果的に対応することを目指している。ソフトウェアセキュリティⅠで学んだニューラルネットワークの学習に関する知見に基づき,誤差逆伝搬法,学習の効率化,畳み込みニューラルネットワークおよび深層学習の性質について学習する。ソフトウェアセキュリティⅠと同様に,Pythonによる実装を通じて学習する。
授業の進め方・方法:
基本的に演習形式で行う。スライドを用いて学習内容の説明を行う。これをPythonによって実装する。プログラムを記述する過程を通して,学習内容を理解する。学習内容を確認し,理解を深めるため,課題の提出を求める。授業は各自のノートPCあるいはRaspberry Pi上のLinux環境で行う。
注意点:
試験の成績70%,平素の学習状況(課題等)を30%とし,総合的に評価する。成績評価は中間と期末の各期間評価の平均とする。授業業中は他の学生と相談してもよいが,各自が主体的に取り組むことが重要である。指定された期日までに課題が提出されなかった場合,減点することがある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
深層学習の歴史
授業の進め方,評価方法などについて理解する。
深層学習の歴史について理解する。
2週 誤差逆伝播法 重みパラメータの勾配の計算を効率的に行う手法である誤差逆伝播法を理解する。
3週 誤差逆伝播法 重みパラメータの勾配の計算を効率的に行う手法である誤差逆伝播法を理解する。
4週 誤差逆伝播法 重みパラメータの勾配の計算を効率的に行う手法である誤差逆伝播法を理解する。
5週 誤差逆伝播法 重みパラメータの勾配の計算を効率的に行う手法である誤差逆伝播法を理解する。
6週 学習に関するテクニック 最適な重みパラメータを探索する最適化手法を理解する。
7週 学習に関するテクニック 重みパラメータの適切な初期値の設定方法を理解する。
8週 学習に関するテクニック 適切なハイパーパラメータの設定法を理解する。
4thQ
9週 畳み込みニューラルネットワーク 畳み込みニューラルネットワークの概要を理解する。
10週 畳み込みニューラルネットワーク 畳み込み層の仕組みを理解する。
11週 畳み込みニューラルネットワーク 畳み込み演算について理解する。
12週 畳み込みニューラルネットワーク バッチ処理による実装。
13週 深層学習 深層学習の概要について理解する。
14週 深層学習 深層学習の性質と課題について理解する。
15週 深層学習 深層学習の性質と課題について理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野ソフトウェアソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。4
ソースプログラムを解析することにより、計算量等のさまざまな観点から評価できる。4
同じ問題を解決する複数のプログラムを計算量等の観点から比較できる。4

評価割合

試験平素の学習状況相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力5020000070
専門的能力2010000030
分野横断的能力0000000