到達目標
1. 細胞の構造,細胞内小器官の由来や働き,核とゲノム及び細胞分化について理解し,説明出来る。
2. 生体膜,膜タンパク質の化学的性質の理解を通して,細胞の恒常性及び細胞間情報伝達物質とその受容体について説明出来る。
3. 免疫系による生体防御の仕組みを説明出来る。
4. 光合成における光合成色素,光化学反応,炭酸固定反応について説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 細胞の構造,細胞内小器官の由来や働き,核とゲノム及び細胞分化について理解し,詳細に説明出来る。 | 細胞の構造,細胞内小器官の由来や働き,核とゲノム及び細胞分化について理解し,簡潔に説明出来る。 | 左記に達していない。 |
評価項目2 | 生体膜,膜タンパク質の化学的性質の理解を通して,細胞の恒常性及び細胞間情報伝達物質とその受容体について詳細に説明出来る。 | 生体膜,膜タンパク質の化学的性質の理解を通して,細胞の恒常性及び細胞間情報伝達物質とその受容体について簡潔に説明出来る。 | 左記に達していない。 |
評価項目3 | 免疫系による生体防御の仕組みを理解し,詳しく説明出来る。 | 免疫系による生体防御の仕組みを理解し,簡潔に説明出来る。 | 左記に達していない。 |
評価項目4 | 光合成の反応に係わる各反応を正確に理解し,正しく説明出来る。 | 光合成の概要を理解し,簡潔に説明出来る。 | 左記に達していない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 物質化学工学科の教育目標 ①
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学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ③
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教育方法等
概要:
・生物の構成単位である細胞の機能を生体分子の化学的特性を基に把握し,生命現象のエネルギー的基盤である光合成を化学の観点から把握できる。
・細胞核とDNA,ゲノムの関係,さらには細胞分化について学ぶ.
・細胞膜の透過性、膜輸送について、小腸上皮細胞による吸収を例に学ぶ。
・免疫系による生体防御のしくみとそれにおける細胞間情報伝達物質とその受容体の働きを学ぶ.
・葉緑体の構造と光合成反応の概要を学ぶ。
授業の進め方・方法:
・毎回の講義では、重要箇所や参考画像を示しつつ、板書による講義形式で行う。各テーマ毎に復習のためのプリントを課すので、期日まで作成して提出する。
注意点:
・評価は試験(80%)及び課題提出の状況(20%)を総合して決定し、60点以上を合格とする。
・履修にあたっては,2学年一般科目の生物の内容や3学年の生化学、微生物学を適宜復習する。また、同時期に開講される生化学実験のテーマとの関連も深いので、互いに参照しつつ復習する。さらに、日常的に農業、水産業、工業分野でのバイオ関係のニュース及び医療問題などに関心をもつこと、さらに生物である自分の身体に関心を持ち講義に臨むこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス 真核細胞の構造とはたらき1 |
核の構造及び染色体と遺伝情報の分配について説明出来る.
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2週 |
真核細胞の構造とはたらき2 |
真核生物の主な細胞小器官の機能を説明できる。膜構造物
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3週 |
真核細胞の構造とはたらき3 |
真核生物の主な細胞小器官の機能を説明できる。膜構造物以外
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4週 |
生体膜の性質1 |
真核生物の主な細胞小器官の機能を説明できる。膜構造物以外
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5週 |
生体膜の性質2 |
リン脂質の性質と生体膜の構造について説明できる。
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6週 |
生体膜の性質3 |
半透膜と浸透圧について理解し,その重要性を説明することができる。
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7週 |
生体膜の性質4 次週、中間試験を実施する。 |
細胞内外への物質輸送に関する膜タンパク質の役割について説明できる。受動輸送と能動輸送にいて説明出来る。
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8週 |
生体防御1
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ホ乳類の生体防御の概略,防御に関係する細胞についた簡潔に説明出来る.
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4thQ |
9週 |
生体防御2 |
自然免疫系における食作用と情報伝達について説明出来る.
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10週 |
生体防御3 |
抗体による液性免疫,T細胞による細胞性免疫について簡潔に説明出来る。
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11週 |
生体防御4 |
アレルギー,自己免疫疾患の仕組みについて簡潔に説明出来る
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12週 |
光合成1 |
光合成の概要とその意義について説明できる.葉緑体の構造及び光合成色素の種類について説明出来る。
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13週 |
光合成2 |
可視光の波長と色素による吸収及び光化学反応によるNADPHとATPの生成について説明出来る。
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14週 |
光合成3 |
光合成の炭酸固定による糖の生成について説明出来る。
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15週 |
光合成4 |
光合成の環境適応:C3植物、C4植物、CAM植物,光合成と環境条件の関係について説明出来る。
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16週 |
期末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。 | 4 | |
代表的な官能基を有する化合物を含み、IUPACの命名法に基づき、構造から名前、名前から構造の変換ができる。 | 4 | |
σ結合とπ結合について説明できる。 | 4 | |
混成軌道を用い物質の形を説明できる。 | 4 | |
誘起効果と共鳴効果を理解し、結合の分極を予測できる。 | 4 | |
σ結合とπ結合の違いを分子軌道を使い説明できる。 | 4 | |
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。 | 4 | |
共鳴構造について説明できる。 | 4 | |
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。 | 4 | |
芳香族性についてヒュッケル則に基づき説明できる。 | 4 | |
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。 | 4 | |
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。 | 4 | |
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。 | 4 | |
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。 | 3 | |
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。 | 3 | |
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。 | 3 | |
電子論に立脚し、構造と反応性の関係が予測できる。 | 2 | |
反応機構に基づき、生成物が予測できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 課題 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 20 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 25 | 0 | 15 | 0 | 0 | 0 | 40 |
専門的能力 | 55 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 60 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |