有機化学Ⅰ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 有機化学Ⅰ
科目番号 0070 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 谷藤 尚貴

到達目標

1. 化合物の構造、性質、命名法が記述できる。
2. これまで学習した知識をもとに、ある化合物をどのように合成するのか考案できる。
3. 各化合物の様々な反応を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
化合物の構造、性質、命名法が記述できる化合物の構造、性質、命名法が未知な分子も含めて応用しながら記述できる化合物の構造、性質、命名法がほとんど記述できる化合物の構造、性質、命名法が完全に記述できない
化合物の合成法を設計考案できるこれまで授業内容をすべて応用して様々な分子の合成が可能になる講義で与えた演習問題による合成法の構築ができる指示された分子の合成法を考案することができない
各化合物の様々な反応を理解できる2年時からの各化合物の様々な反応を全て理解できる本講義内容における各化合物の様々な反応を理解できる各化合物の様々な反応を理解度が十分にない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE d1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
2, 3年次に学習した復習の後、ハロゲン化アルキル、アルコール、ケトン、カルボン酸とその誘導体、カルボニル化合物の置換反応と縮合反応について学ぶ。
授業の進め方・方法:
これまでの有機化学系科目と同様、座学と演習を主とする。
注意点:
60時間の自習分をレポート課題提出で対応します.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ハロゲン化アルキルの命名 ハロゲン化アルキルの命名について理解説明ができ問題演習にも対応できる
2週 ハロゲン化アルキルの合成法 ハロゲン化アルキルの合成法について理解説明ができ問題演習にも対応できる
3週 求核置換反応(SN1) 求核置換反応(SN1)について理解説明ができ問題演習にも対応できる
4週 求核置換反応(SN2) 求核置換反応(SN2)について理解説明ができ問題演習にも対応できる
5週 脱離反応(E2) 脱離反応(E2)について理解説明ができ問題演習にも対応できる
6週 脱離反応(E1) 脱離反応(E1)について理解説明ができ問題演習にも対応できる
7週 ザイツェフ則,アンチ脱離 ザイツェフ則,アンチ脱離について理解説明ができ問題演習にも対応できる
8週 中間試験 1~7週目の内容について応用問題も含めて対回答ができる
2ndQ
9週 アルコール、エーテルの命名法,合成法 アルコール、エーテルの命名法,合成法について理解説明ができ問題演習にも対応できる
10週 フェノール,エーテルの合成と反応 フェノール,エーテルの合成と反応について理解説明ができ問題演習にも対応できる
11週 カルボニル化合物の反応 カルボニル化合物の反応について理解説明ができ問題演習にも対応できる
12週 カルボニル化合物の命名法 カルボニル化合物の命名法について理解説明ができ問題演習にも対応できる
13週 カルボニル化合物の求核付加 カルボニル化合物の求核付加について理解説明ができ問題演習にも対応できる
14週 ヘミアセタールとアセタール ヘミアセタールとアセタールについて理解説明ができ問題演習にも対応できる
15週 カルボニル基へのアミンの付加 カルボニル基へのアミンの付加について理解説明ができ問題演習にも対応できる
16週 期末試験 9~15週目の内容について応用問題も含めて対回答ができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野有機化学有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。4前1,前8,前12
代表的な官能基を有する化合物を含み、IUPACの命名法に基づき、構造から名前、名前から構造の変換ができる。4前1,前2,前8,前12
σ結合とπ結合について説明できる。4前3,前4,前5,前6,前7,前8
混成軌道を用い物質の形を説明できる。4前3,前4,前5,前6,前7,前8
誘起効果と共鳴効果を理解し、結合の分極を予測できる。4前3,前4,前5,前6,前7,前8
σ結合とπ結合の違いを分子軌道を使い説明できる。4前3,前4,前5,前6,前7,前8
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。4前3,前4,前5,前6,前7,前8
共鳴構造について説明できる。4前5,前6,前7,前8
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。4前3,前4,前8
芳香族性についてヒュッケル則に基づき説明できる。4
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。4
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。4
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。4
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。4前9,前10,前11,前13,前14,前15,前16
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。4前9,前10,前11,前13,前14,前15,前16
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。4前9,前10,前11,前13,前14,前15,前16
電子論に立脚し、構造と反応性の関係が予測できる。4前9,前10,前11,前13,前14,前15,前16
反応機構に基づき、生成物が予測できる。4前9,前10,前11,前13,前14,前15,前16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力200000020
専門的能力6000002080
分野横断的能力0000000