到達目標
1) 級数や関数の展開を理解し、等比級数の和を求め、関数を多項式で近似することができる。
2) 偏微分を理解し、偏微分の基本的な計算をすることができる。
3) 2変数関数の極値を理解し、極値問題を解くことができる。
4) 重積分を理解し、重積分の基本的な計算をすることができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 級数や関数の展開を理解し、説明できる。 | 等比級数の和を計算でき、簡単な関数の多項式近似が計算できる。 | 級数の和も、関数の多項式近似も求められない |
評価項目2 | 初等的な関数を偏微分できる。 | 簡単な関数の偏微分を計算できる。 | 偏微分の基本的な計算もできない |
評価項目3 | 2変数関数の極値判定条件に留意しながら極値問題を解くことができる | 簡単な2変数関数の極値問題を解くことができる | 2変数関数の極値問題を理解できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
級数や関数の展開について学び、等比級数の和の計算、関数の多項式近似の具体的な方法を学ぶ。
偏微分について学び、偏微分の具体的な計算を学ぶ。
2変数関数の極値について学び、極値判定条件や極値問題を解法を学ぶ。
重積分について学び、重積分の具体的な計算を学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義と演習による
注意点:
解析IIは,高等専門学校でこれから学ぶ専門科目の基礎となる科目であり,学習内容をしっかり身につけることが望まれる.そのため,授業の予習・復習と,積極的に問題演習に取り組むよう心掛けてもらいたい
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
多項式による近似(1) |
関数の1次近似式と2次近似式を求めることができる
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2週 |
多項式による近似(2) |
関数のn次近似式を求め、極値を調べることができる
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3週 |
数列の極限 |
等比数列の極限を調べることができる
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4週 |
級数 |
等比級数の和を求めることができる
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5週 |
べき級数とマクローリン展開 |
関数のマクローリン展開を求めることができる
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6週 |
オイラーの公式 |
オイラーの公式を理解し、複素数上の指数関数を微分できる
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7週 |
級数のまとめ |
復習
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8週 |
中間試験 |
前期第1週~第7週の範囲
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2ndQ |
9週 |
復習 (基礎数学の復習) |
1変数関数とそのグラフの復習
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10週 |
2変数関数 |
2変数関数のグラフを書くことができる
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11週 |
微分の復習 (解析1Aの復習) |
復習
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12週 |
偏導関数 |
2変数関数の偏導関数を求めることができる
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13週 |
全微分 |
2変数関数の全微分を求めることができる
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14週 |
合成関数の微分法 |
2変数関数の合成関数を微分することができる
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15週 |
定期試験 |
前期第9週~第14週の範囲
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16週 |
答案の返却と試験問題の解説 |
試験問題の解説と 前期のまとめ
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後期 |
3rdQ |
1週 |
前期の学習内容の復習 |
級数、2変数関数とそのグラフ、 偏微分について復習
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2週 |
高次偏導関数 |
2次以上の偏導関数を計算できる
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3週 |
極大・極小 |
2変数関数の極大と極小を調べることができる
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4週 |
陰関数の微分法 |
陰関数を微分することができる
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5週 |
条件付極値問題 |
条件付極値問題を解くことができる
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6週 |
包絡線 |
包絡線を求めることができる
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7週 |
偏微分のまとめ |
復習
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8週 |
中間試験 |
後期第1週~第7週の範囲
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4thQ |
9週 |
1変数関数の積分 (解析1Bの復習) |
復習
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10週 |
2重積分の定義 |
立体の体積を2重積分で表すことができる
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11週 |
2重積分の計算 |
2重積分を計算できる
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12週 |
曲座標による2重積分 |
2重積分を曲座標に変換することができる
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13週 |
広義積分 |
広義2重積分を計算できる
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14週 |
2重積分のいろいろな応用 |
曲面の面積を計算できる
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15週 |
定期試験 |
後期第9週~第14週の範囲
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16週 |
答案の返却と試験問題の解説 |
試験問題の解説と 後期のまとめ
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 情報系分野【実験・実習能力】 | 情報系【実験・実習】 | 与えられた数値を別の基数を使った数値に変換できる。 | 1 | |
与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。 | 1 | |
フローチャートなどを用いて、作成するプログラムの設計図を作成することができる。 | 1 | |
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 1 | |
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。 | 1 | |
与えられた仕様に合致した組合せ論理回路や順序回路を設計できる。 | 1 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |