到達目標
(ア)制度や信念といった制度論における基礎的な概念について理解できる。
(イ)所有権・財産権の歴史について理解できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
「制度」という概念について理解できる。 | 制度論的な意味での「制度」を理解でき、信念との相互関係について説明できる。 | 制度論的な意味での「制度」についておおまかに理解できる。 | 「制度」や「信念」といった基礎的な概念について理解できない。 |
所有権について理解できる。 | 所有権制度の確立過程や、日本における所有権制度の歴史などについて適切に説明できる。 | 所有権の成立過程についておおまかに説明できる。 | 所有権について説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 A1 社会の変化と要請を的確に捉え、人の生活を支える社会基盤の役割をよく理解する
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ① ものづくり能力
教育方法等
概要:
人類は、この世の中を理解するために、様々な概念や枠組み、思想などを「発明」し、自身の思考の土台として利用してきた。本講義は、現実世界を捉える枠組みとして制度論、ことにダグラス・ノースによる一連の諸理論を取り上げる。本講義は、制度論的な枠組みによって人文的な諸現象がどのように説明できるかを理解するとともに、かかる説明にあたって利用されるところの概念や思想など自体がどのような性質を有しているか、どのような危険性があるかについて議論してゆく。
授業の進め方・方法:
講義、ディスカッション等。
注意点:
講義中、可能な限り受講者に発言を求め、その発言・議論をふまえて講義を展開していきたい。議論に参加できるよう、継続的に授業内容の予習復習を行うことを期待する。必要に応じて、講義の終わりに予習に関する指針を提示するので参考にして欲しい。
なお、本講義のうちとくに後半は、主として、ダグラス・ノースの各著書に沿って行う。そのため、ダグラス・ノースの著書(とくに『西欧諸国の勃興』や『ダグラス・ノース 制度原論』)、また制度派経済学(新制度論)に関する入門書などを講義に先んじて(ないし併行して)読んでおくと理解が促進される可能性がある。
ダグラス・ノース(速水融・穐本洋哉訳)(1980)『西欧諸国の勃興』ミネルヴァ書房。
ダグラス・ノース(瀧澤弘和・中林真幸監訳)(2016)『ダグラス・ノース 制度原論』東洋経済新報社。
選択必修の種別・旧カリ科目名
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
人文科学とは何か? (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習 |
人文科学とは何かについて議論できる。
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2週 |
マルクスとルイセンコ(1) (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
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唯物史論の基礎的な概念について理解できる。
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3週 |
マルクスとルイセンコ(2) (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
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ルイセンコ学説とヤロビ農法がもたらした結果について理解できる。
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4週 |
制度と信念(1) (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習 |
制度派経済学の基礎的な概念について理解できる。
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5週 |
制度と信念(2) (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習 |
制度派経済学の基礎的な概念について理解できる。
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6週 |
制度と信念(3) (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習 |
制度派経済学の基礎的な概念について理解できる。
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7週 |
所有権の歴史(1) (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習 |
近代ヨーロッパの勃興の要因となった所有権制度の成り立ちについて理解できる。
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8週 |
所有権の歴史(2) (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習 |
近代ヨーロッパの勃興の要因となった所有権制度の成り立ちについて理解できる。
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2ndQ |
9週 |
所有権の歴史(3) (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習 |
近代ヨーロッパの勃興の要因となった所有権制度の成り立ちについて理解できる。
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10週 |
所有権の歴史(4) (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習 |
近代ヨーロッパの勃興の要因となった所有権制度の成り立ちについて理解できる。
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11週 |
ソ連の成立と崩壊(1) (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習 |
ネップ期を中心とするソ連の試行錯誤について理解できる。 適応効率性について理解できる。
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12週 |
ソ連の成立と崩壊(2) (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習 |
末期のソ連の諸問題について理解できる。 適応効率性について理解できる。
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13週 |
身近な制度と信念(1) (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習 |
日常生活を取り巻く人工物的構造について認識できる。
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14週 |
身近な制度と信念(2) (自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習 |
日常生活を取り巻く人工物的構造について認識できる。
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15週 |
総括 (自学自習内容)これまでの講義や議論の内容を適切に復習する |
これまでの内容を整理し、理解を深める。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 20 | 100 |