無機材料

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 無機材料
科目番号 0017 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 塩川二朗 著「入門無機材料」 化学同人
担当教員 伊達 勇介

到達目標

(1)原子やイオン、分子の持つ特性がどのように無機材料の機能発現に関わっているかを説明できる。
(2)代表的な無機材料の特性が説明できる。
(3)粉体、焼結体、単結晶、薄膜の代表的な作製法について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1(1)原子やイオン、分子の持つ特性がどのように無機材料の機能発現に関わっているかを説明できる。(1)原子やイオン、分子の持つ特性がどのように無機材料の機能発現に関わっているかを概ね説明できる。(1)原子やイオン、分子の持つ特性がどのように無機材料の機能発現に関わっているかを説明できない。
評価項目2(2)代表的な無機材料の特性が説明できる。(2)代表的な無機材料の特性が概ね説明できる。(2)代表的な無機材料の特性が説明できない。
評価項目3(3)粉体、焼結体、単結晶、薄膜の代表的な作製法について説明できる。(3)粉体、焼結体、単結晶、薄膜の代表的な作製法について概ね説明できる。(3)粉体、焼結体、単結晶、薄膜の代表的な作製法について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE d1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ガラス、炭素材料などの代表的な無機材料を通して、原子やイオン、分子の持つ特性がどのように無機材料の機能発現に関わっているかを学習する。さらに、実用材料として利用する場合に、重要な形状の付与と関連する粉体、焼結体、単結晶、薄膜の製造について学習する。 
授業の進め方・方法:
講義中心で行う。必要に応じて視聴覚教材を使用する。
各材料ごとに基礎的な原理を簡単に説明した後、材料の応用について説明するので、教科書第IV部に記載されている基礎的事項等を予習してくること。
注意点:
オフィスアワー:毎週月曜日16時以降
本科目は学修単位であるため、以下のような自学自習を30時間以上行うこと。
・授業で課したレポートを作成する。
・授業内容の理解を深めるため,復習を行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス・序論 無機材料の概要について理解する.
2週 ニューガラス ニューガラスについて説明できる.
3週 ニューカーボン ニューカーボンについて説明できる.
4週 無機繊維 無機繊維について説明できる.
5週 アモルファスシリコン アモルファスシリコンについて説明できる.
6週 超伝導材料 超伝導材料について説明できる.
7週 誘電体 誘電体について説明できる.
8週 中間試験 7週目までの内容について説明できる.
2ndQ
9週 中間試験解答,固体電解質 固体電解質について説明できる.
10週 磁性材料 磁性材料について説明できる.
11週 発光材料 発光材料について説明できる.
12週 光ファイバー 光ファイバーについて説明できる.
13週 水素吸蔵合金 水素吸蔵合金について説明できる.
14週 結晶,多結晶の作製 結晶,多結晶の作製について説明できる.
15週 アモルファス,薄膜,微粒子の作製 アモルファス,薄膜,微粒子の作製について説明できる.
16週 期末試験 9-15週目の内容について説明できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野無機化学元素の周期律を理解し、典型元素や遷移元素の一般的な性質を説明できる。4前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
イオン結合と共有結合について説明できる。4前2,前3,前4,前5,前8,前9
金属結合の形成について理解できる。4前3,前6,前8,前9,前13,前16
代表的な分子に関して、原子価結合法(VB法)や分子軌道法(MO法)から共有結合を説明できる。4前5,前7,前8,前9,前16
結晶の充填構造・充填率・イオン半径比など基本的な計算ができる。4前9,前10,前16
配位結合の形成について説明できる。4前11,前16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000