分子生物学

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 分子生物学
科目番号 0021 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 基礎分子生物学 第4版 田村隆明・村松正實 著 東京化学同人
担当教員 遠藤 路子

到達目標

核酸及びタンパク質の基本的な構造・性質を理解し、生物が生命を維持するためにDNA、RNA、タンパク質が、それぞれ生命現象の中でどのような役割を担っているかを、分子レベルで総合的に理解する。これらの知識は、5年生で学習する細胞工学の基礎知識となる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1核酸及びタンパク質の基本的な構造・性質について説明できる。核酸及びタンパク質の基本的な構造・性質が分かる。核酸及びタンパク質の基本的な構造・性質を理解できていない。
評価項目2DNA、RNA、タンパク質が、それぞれ生命現象の中でどのような役割をしているか説明できる。DNA、RNA、タンパク質が、それぞれ生命現象の中でどのような役割をしているか分かる。DNA、RNA、タンパク質が、それぞれ生命現象の中でどのような役割をしているか理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE d1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
遺伝子の本体であるDNAの物質としての性質・構造を学び、遺伝情報を正確に維持していくための機構について学習する。また、RNAの性質・構造を学び、遺伝子発現機構を分子レベルで理解する。さらに、産物であるタンパク質がどのような構造をとり、生体内でどのような働きを担っているかを学習する。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に座学を行うが、内容が複雑な項目は適宜プリントやビデオを用い理解を深める。既に学習した生化学、微生物学、生物学が基礎となるため、十分な復習を要する。なお、火曜日の16:30~17:30をオフィスアワーとするので、質問のある学生は遠藤研究室に来室のこと。
また,次のような自学自習を60時間以上行うこと。
・授業内容を理解するため,教科書で予習する。
・授業内容の理解を深めるため,復習を行う。
・定期試験の準備を行う。
注意点:
二回の定期試験の平均点(90%)及び、授業中における口頭での質疑応答(10%)により総合的に評価を行う。
原則として、再試は行わない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(授業の進め方・概要) セントラルドグマについて理解する
2週 DNAの構造と性質 DNAの構造と性質について理解する
3週 染色体とDNA 染色体とDNAについて理解する
4週 細胞周期 細胞周期について理解する
5週 DNAの複製 DNAの複製について理解する
6週 突然変異 DNAの複製で起こりうる突然変異について理解する
7週 DNAの修復 DNAの修復方法について理解する
8週 前期中間試験 1週から7週の内容について試験を行う
2ndQ
9週 RNAの構造と性質 RNAの構造と性質について理解する
10週 転写 転写機構について理解する
11週 翻訳 翻訳機構について理解する
12週 タンパク質の構造と性質 タンパク質の構造と性質について理解する
13週 タンパク質の分類 組成、形状、機能による分類を理解する
14週 タンパク質の機能1 コラーゲン、免疫グロブリンについて理解する
15週 タンパク質の機能2 筋肉について理解する
16週 前期期末試験 9週から15週の内容について試験を行う

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。2前2,前5
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。2前3
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。2前3,前4,前5
細胞周期について説明できる。2前4,前5
分化について説明できる。2前4,前5
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。2前4,前5
生物工学原核微生物の種類と特徴について説明できる。2前1
真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。2前1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力0000000
専門的能力90000010100
分野横断的能力0000000