プログラミング演習Ⅱ

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 プログラミング演習Ⅱ
科目番号 R06S212 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 (教科書)柴田 望洋,「新·明解C言語 実践編 (明解シリーズ)」,SBクリエイティブ
(参考図書)荒木,久保,小矢,「基礎から学ぶCプログラミング」,共立出版K-SEC, 情報モラル教材,K-SEC 低学年共通教材
担当教員 劉 怡

到達目標

(1) C言語における文法とプログラミングの流れを説明できる (定期試験と課題)
(2) C言語の命令を組み合わせて,複雑なプログラムを作成できる (定期試験と課題)
(3) 可読性の高いプログラムを作成ができる(定期試験と課題)
(4) プログラムを計画し,自主的かつ継続的に作成できる(自由制作・レポート)
(5) プログラミングに必要な技術を表現できる(自由制作・レポート)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標(1)の評価指標C言語における文法とプログラミングの流れを詳しく説明できるC言語における文法とプログラミングの流れを説明できるC言語における文法とプログラミングの流れを説明できない
到達目標(2)の評価指標C言語の命令を組み合わせて,複雑なプログラムを作成できるC言語の命令を組み合わせて,プログラムを作成できるC言語の命令を組み合わせて,複雑なプログラムを作成できない
到達目標(3)の評価指標他の人の書いたプログラムの処理の内容を理解し,可読性の高いプログラムを作成ができる他の人の書いたプログラムの処理の内容を理解し,可読性のあるプログラムを作成ができる他の人の書いたプログラムの処理の内容を理解することができず,可読性の高いプログラムを作成ができない
到達目標(4)の評価指標ログラムを計画し,自主的かつ継続的に作成できるログラムを計画し,継続的に作成できるログラムを計画し,自主的かつ継続的に作成できない
到達目標(5)の評価指標基本的なプログラミング技術をすべて表現できる基本的なプログラミング技術をほぼ表現できる基本的なプログラミング技術を表現できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (B2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業では,C言語のプログラミング技術について学ぶ.大きなプログラムの作成をC言語で行える方法を習得し,各自がプログラムを作成することにより,ソフトウェア開発力を養う.授業は,講義と演習をセットで実施し,講義で習った内容についての演習・自宅課題を行うことにより実践的に理解する.また,総合演習では,ゲームプログラムを題材としてとりあげ,講義を行った後に,各自の自由な発想でプログラムを作成し,発表を行うことによって,言語理解とプログラム構築方法を学ぶ授業である.
(科目情報)
授業時間  41.75時間
授業の進め方・方法:
前半は、演習と課題によってC言語のプログラミングを理解する.後半は総合演習で長いプログラムを作成して,プログラムの構成方法を理解する.
(事前学習)
基本的なアルゴリズムの原理及びサンプルプログラムについて説明を行い,学んだ事項の応用プログラムの作成を行う.
(単位修得の条件について)
総合評価60点以上を単位修得の条件とする.

注意点:
【履修上の注意】
(1) 積極的に取り組む 質問はいつでも受け付ける.
(2) 作業着(上着)を着用する.
(3) プログラム作成が時間内に終了しない場合には期限までに時間外で完成させること.


【自学上の注意】
サンプルプログラムを自分で作成実行する習慣をつけること.

評価

総合評価)
総合評価 = 定期試験×0.5 + 課題の平均×0.3+レポート×0.2
(単位修得の条件について)
全課題の80%以上提出を単位修得の条件とする.
(再試験)
再試験は総合評価が60点に満たない者に対して,前期末試験終了後の適切な時期に実施する.なお,全ての課題を提出し,各評価項目について標準的な到達レベルに達したと思われる者に対して受験資格を与える.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1年次の復習1 入出力,分岐,反復、配列、ポインタなどC言語の基本プログラムを作成できる
2週 構造体 構造体,共用体の宣言,メンバの参照および構造体配列を理解する
3週 ファイル処理 プログラムからファイルの入出力を制御する方法を理解する
4週 標準関数,数学関数 C言語であらかじめ用意されている標準関数の使い方を理解する
数学関数を使った計算プログラミングができるようになる
5週 間接参照をもちいた関数 ポインタでデータを受け取る関数について理解する
6週 名前の有効範囲と変数の生存期間,前処理 プログラム中での名前や変数に関する注意点を学ぶ
前処理を学ぶ
7週 変数の生存期間,前処理とリアルタイム処理 プログラム中での名前や変数に関する注意点を学ぶと実際の作成方法を学ぶ
8週 前半の復習 これまで学んできたC言語の復習を行う
2ndQ
9週 前期中間試験 到達目標(1)
10週 前期中間試験の解答と解説
総合演習 プログラムの構想
比較的長いプログラム作成の練習のため、テトリスを理解する.
11週 総合演習 プログラムの実装 関数に分けて理解しやすいプログラムを作成できる
12週 総合演習 プログラムの実装 自分で計画してプログラムを作成できる
13週 総合演習 プログラムの実装
自分で計画してプログラムを作成できる
14週 レポート作成 コーディングができるレポート作成
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。4前1,前6,前10,前11,前12,前13,前14
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。4前1,前3,前4,前5,前6,前8,前10,前11,前12,前13,前14
変数の概念を説明できる。4前1,前7,前10,前11,前12,前13,前14
データ型の概念を説明できる。4前1,前2,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。4前1,前7,前10,前11,前12,前13,前14
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。4前1,前10,前11,前12,前13,前14
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。4前10,前11,前12,前13,前14
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4前10,前11,前12,前13,前14
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。4前10,前11,前12,前13,前14
分野別の工学実験・実習能力情報系分野(実験・実習能力)情報系分野(実験・実習能力)フローチャートなどを用いて、作成するプログラムの設計図を作成することができる。4前1,前4,前8,前9,前10

評価割合

試験課題レポート合計
総合評価割合503020100
基礎的能力30101050
専門的能力20201050