ネットワークプログラミング

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 ネットワークプログラミング
科目番号 R06S528 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は使用しない/講義資料を配付する
担当教員 池部 実

到達目標

(1) コンピュータ通信の仕組みを理解し,説明できる.(定期試験)
(2) 基礎的なネットワークプロトコルを理解し,説明できる.(定期試験)
(3) ネットワークプログラミングの基本を理解し,説明できる.(定期試験+レポート)
(4) TCPとUDPによるソケットプログラミングの特徴について説明できる.(定期試験+レポート)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標(1)の評価指標コンピュータ通信の仕組みを説明でき,その知識を活用できる.コンピュータ通信の仕組みを説明できる.コンピュータ通信の仕組みを説明できない.
到達目標(2)の評価指標基礎的なネットワークプロトコルを説明でき,その知識を活用できる.基礎的なネットワークプロトコルを説明できる.基礎的なネットワークプロトコルを説明できない.
到達目標(3)の評価指標ネットワークプログラミングの基本を説明でき,その知識を活用したプログラムを作成できる.ネットワークプログラミングの基本を説明でき,基礎的なプログラムが作成できる.ネットワークプログラミングの基礎的なプログラムを作成できない.
到達目標(4)の評価指標TCPとUDPによるソケットプログラミングの特徴を説明でき,その知識を活用したプログラムを作成できる.TCPとUDPによるソケットプログラミングの特徴を説明でき,基礎的なプログラムを作成できる.TCPとUDPによるソケットプログラムを作成できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (B2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現在のアプリケーションの多くは,ネットワーク通信機能を備えており,インターネットがどのような技術によって成り立っているか,サービスやアプリケーションに関して通信の仕組みと通信するプログラムの基礎を学ぶ.
また,可能な範囲で,最新の動向を紹介する.必要に応じて,課題を課し,理解を確認する.
授業の進め方・方法:
ネットワークを通じて通信する技術について学ぶ.授業はプログラミングを交えた講義形式で進める.
(課題について)
実際に動くプログラムを作成し,その動作について報告する課題を出題する.
(参考書について)
村山公保著,基礎からわかるTCP/IP ネットワークコンピューティング入門 第3版,オーム社,2015
TCP/IPソケットプログラミング C言語編,オーム社,2003
Linuxで動かしながら学ぶTCP/IPネットワーク入門,2019
ほか,必要に応じて適宜紹介する.
注意点:
(履修上の注意)
授業時間の中で終わらなかったプログラミングについては自主的に完成させること.
(自学上の注意)
授業開始前までにキーワードについて調べておくこと.

評価

 (総合評価)
総合評価 = 定期試験の平均点(70%) + レポート課題(30%)
(再試験について)
再試験は,原則実施しない.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 TCP/IPの復習とC言語の復習 TCP/IPの基礎を理解する.C言語によるプログラミングの基礎を理解する.
2週 ネットワークに関連するLinuxコマンド ネットワークプロトコルをコマンドを通じて理解する.
3週 コンピュータ内でのIPアドレス・ポート番号の扱い IPアドレス,ポート番号の扱い方について理解する.
4週 IPと構造体 IPヘッダと構造体の関係を理解する.
5週 TCP/UDPと構造体 TCPヘッダ・UDPヘッダと構造体の関係を理解する.
6週 TCPソケットプログラミング(1) クライアント TCPによるソケットプログラミングの基礎を理解する.
7週 TCPソケットプログラミング(2) サーバ TCPによるソケットプログラミングの基礎を理解する.
8週 HTTPクライアントの実装 HTTP通信の基礎を理解する.
4thQ
9週 後期中間試験 後期中間試験
到達目標(1)(2)(3)(4)
10週 後期中間試験の解答と解説 後期中間試験の解答と解説
11週 UDPソケットプログラミング(1) クライアント UDPによるソケットプログラミングの基礎を理解する.
12週 UDPソケットプログラミング(2) サーバ UDPによるソケットプログラミングの基礎を理解する.
13週 マルチプロセスによる複数クライアントの接続処理 複数クライアントからの接続を処理するサーバプログラムの基礎を理解する.
14週 マルチスレッドによる複数クライアントの接続処理 複数クライアントからの接続を処理するサーバプログラムの基礎を理解する.
15週 後期期末試験 後期期末試験
到達目標(1)(2)(3)(4)
16週 後期期末試験の解答と解説 期末試験の解答と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験レポート合計
総合評価割合7030100
専門的能力7030100