情報基礎Ⅱ

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 情報基礎Ⅱ
科目番号 0024 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 最新情報の科学 新訂版(岡本敏雄他、実教出版)978-4-407-20385-1、パソコン演習用30時間でマスターOffice2016(Windows10対応)(実教出版)978-4407340181、K-SEC情報リテラシー教材
担当教員 中村 博文

到達目標

 1)ネットワーク上のサービスの概要や情報セキュリティ面の留意事項を理解し説明できること。
 2)論理式から真理値表が書け、論理式と論理回路との書き換えができること。
 3)モデル化とシミュレーションを理解しプログラムでシミュレーションできること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低到達レベルの目安(可)
評価項目1ネットワーク上のサービスの概要や情報セキュリティ面の留意事項を理解し、主要な概念を正しく説明できる。ネットワーク上のサービスの概要や情報セキュリティ面の留意事項を理解し、関連する概念を正しく説明できる。ネットワーク上のサービスの概要や情報セキュリティ面の留意事項の一部の事実を確認できる。
評価項目2基本的な論理演算と恒等式を理解し、論理式から真理値表が書け、論理式と論理回路との書き換えができる。基本的な論理演算と恒等式を理解し、論理式から真理値表が書ける。論理回路の基本的な記号が書け、論理式から真理値表が書ける。
評価項目3オイラー法で二次元空間内の運動のシミュレーションができ、主要な概念を正しく説明できる。オイラー法の考え方とシミュレーションプログラムを理解し、関連する概念を正しく説明できる。オイラー法のシミュレーションアルゴリズムの一部の事実を確認できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
学校や家庭や職場で用いられる情報の活用・発信の手段や、情報の処理・通信の技術の概要の理解と、活用・発信の初歩的技術の修得、情報セキュリティ及び活用・発信における個人の責任や対策の理解を目的とする。
授業の進め方・方法:
座学部分とパソコン演習部分がある。これらそれぞれの単独の週間勉強量ピークを下げるために、それそれ半分ずつ2週に分けることもある。
提示する課題に自宅等や演習室等で取り組むこと。
試験では説明や用語記述の設問も多いので、課題以外にも、普段から教材に目を通すなど復習をすること。
注意点:
課題は期限までに実施すること。授業日は記憶媒体及び配布プリントも持参すること。 
前期の課題(50%)と後期中間試験(20%)と後期の課題(30%)で評価する
復習や課題をスマートにするためにもまず授業を大事にすること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明、問題解決の手段
授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明。PDCAサイクル、ブレインストーミングを説明できる。2の補数を求められる。
2週 問題解決の手段 種々のグラフの特徴、正や負の相関、制御構造、アルゴリズムの要件を説明できる。
3週 情報技術と社会 情報の共有やネットワークの活用のいくつかを説明できる。暗号資産、電子マネー、ICカード型、ネットワーク型を説明できる。
4週 情報技術と社会、ディジタル表現 アクセシビリティ、方式主義と無方式主義を説明できる。2の補数同士の加減算ができる。
5週 情報技術と社会、ディジタル表現 プライバシー、肖像権、パブリシティー権、オプトイン方式とオプトアウト方式を説明できる。数を浮動小数点数形式で表せる。
6週 情報技術と社会、ディジタル表現 情報格差、テクノ不安症とテクノ依存症を説明できる。浮動小数点数形式のデータを数に直せる。
7週 無償のソフトウェアの分類、問題解決 コピーレフト、シェアウェア、PDS、OSSを説明できる。ある時点の値と刻み幅ごとの増分から未来の値の近似が追える。
8週 振り返り 振り返り
2ndQ
9週 論理演算、問題解決 AND、OR、NOTの各演算の値が追える。ある時点の値と刻み幅ごとの増分から未来の値の近似値を算出できる。
10週 同上 AND、OR、NOTの各演算の真理値表と図記号を書ける。シミュレーション、オイラー法を説明できる。
11週 同上 論理式で書かれたAND、OR、NOTの各演算の値が言える。オイラー法の誤差のオーダーの説明をなぞれる。復習してオーダー記法が使える。
12週 表計算ソフト演習 結合則を例として3変数の真理値表を書ける。整列の単純選択法を説明できる。単純選択法の計算量を説明できる。
13週 同上 真理値表で分配則を確認できる。クイックソートとマージソートを説明でき、これらのアルゴリズムでソートできる。
14週 同上 真理値表でド・モルガンの法則を確認できる。クイックソートの通常と最悪の時間計算量、マージソートの時間計算量を説明できる。
15週 論理演算、問題解決 真理値表で吸収則を確認できる。オイラー法の修正として中点法で近似値の算出ができる。
16週
後期
3rdQ
1週 プレゼンソフト演習 復習して指の担当を意識してキー入力ができる。クラウドに保存できる。
2週 同上 新規のスライドに文字を入力できる。
3週 同上 図形を入力できる。
4週 同上 グラフを入れられる。動きを入れられる。
5週 数値のディジタル表現 復習して桁落ちと情報落ちを説明できる.数値計算での刻み幅を小さくする時の誤差の傾向と理由を説明できる。
6週 表計算ソフト 復習して選択、順位の関数を使える。
7週 数値のディジタル表現、表計算ソフト 桁落ちの例とその回避の例の計算手順を追うことができる。選択、順位の関数を使える。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験答案の返却及び解説、問題解決、表計算ソフト 試験問題の解説。数値積分の矩形法の計算を追える。VLOOKUP関数を使える。
10週 問題解決、表計算ソフト 数値積分の台形法と中点法の計算を追える。検索関数を使える。
11週 問題解決 シンプソン法の計算を追える。
12週 実数のディジタル表現、データベース 計算機ε、フィールドとレコード、結合、選択、正規化、データベース管理システムを説明できる。
13週 問題解決 矩形法、台形法、中点法、シンプソン法で定積分の値を近似的に得られる。
14週 論理演算 入力に応じた半加算器の各部の値を書け、半加算器の真理値表にまとめられる。
15週 表計算ソフト、論理演算 相対参照と絶対参照の数式を書ける。積和形式への変形を追うことができる。
16週 振り返り、授業評価アンケート記入 振り返りと授業評価アンケートの記入。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3前1,前3,前4,前6,前7,前8,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後12,後15
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3前1,前2,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後13,後14,後15
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3前5,後5,後7,後12,後13,後14
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3前1
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,後9,後11,後13,後14
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3後11,後13,後14
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合20800000100
基礎的理解1560000075
応用能力520000025
分野横断的能力0000000