到達目標
1) 西洋における建築史的に重要な作品の名称、設計者の名前や、建築の特徴を示す専門用語を示せること。
2) 西洋及び西洋の建築的発展に影響を及ぼした地域の、建築の様式や形式、その空間性に関して理解し、説明できること。
3) 西洋の建築史で学んだ知識を元にして、現代社会における建築の価値や意義について、独自の視点から論じることができること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 西洋における建築史的に重要な作品の名称、設計者の名前や、建築の特徴を示す専門用語を、それぞれ関連づけながら正確に示せる。 | 西洋における建築史的に重要な作品の名称、設計者の名前や、建築の特徴を示す主要な専門用語を示せる。 | 西洋における建築史的に重要な作品の名称、設計者の名前や、建築の特徴を示す専門用語が、判別できる。 |
評価項目2 | 西洋及び西洋の建築的発展に影響を及ぼした地域の、建築の様式や形式について総合的に理解し、自己の考察を含めて説明できる。 | 西洋及び西洋の建築的発展に影響を及ぼした地域の建築の様式や形式について、総合的に理解して、説明できる。 | 西洋における建築史的に重要な作品の名称、設計者の名前や、建築の特徴を示す専門用語が、判別できる。 |
評価項目3 | 西洋の建築史で学んだ知識と明確な関連性を示しながら、現代社会における建築の価値や意義について、独自の視点から論じることができる。 | 西洋の建築史で学んだ知識を元にして、現代社会における建築の価値や意義について、論じることができる。 | 西洋建築の価値や意義について、論じることができる。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
西洋の建築は、キリスト教文化や古典主義を中心軸として存在し続けるかたわら、各時代、各地域に様々な建築文化が形成され、発展してきた。この授業では、西洋建築ばかりでなく、西洋建築の発展に影響を及ぼした西洋周辺の建築文化も含んで、西洋の建築の様々な建築様式やその他の建築的特徴について理解する。
授業の進め方・方法:
世界史、特に西洋史の理解を必要とする。授業は、各学習項目に沿った内容の画像や文書を、プロジェクターで示しながら実施する。基本的に板書は行わないが、授業中にプロジェクターで提示するスライドは、授業担当者のHPに掲載している。
注意点:
準備学習として、西洋の歴史に関する授業等の復習をしておくこと。また、授業前には、教科書を読み、纏めておくこと。授業を受けた日には、必ず、復習し、自分なりにノートを整理しておくこと。自己学習の成果として、レポートを作成すること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
古代エジプト建築 |
ピラミッドやエジプト神殿を中心に、エジプトの石造建築について理解する。
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2週 |
古代オリエント建築 |
シュメールからアッシリア帝国の建築、新バビロニア、アケメネス朝ペルシャの建築について理解する。
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3週 |
古代ギリシア建築 |
オーダーの意味を中心に、古代ギリシアの建築について理解する。
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4週 |
古代ギリシア建築 |
古代ギリシア都市及びヘレニズムの建築について理解する。
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5週 |
古代ローマ建築 |
都市施設や住宅建築を中心に、古代ローマ都市について理解する。
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6週 |
古代ローマ建築 |
古代ローマ神殿やオーダーを中心に、古代ローマ建築について理解する。
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7週 |
ビザンチン建築 |
古代ローマの伝統を受け継ぎ、東方世界において発展したキリスト教建築についてについて理解する。
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8週 |
西洋古代を中心とした建築に関する試験 |
西洋古代を中心とした建築や都市計画などについて再確認する。
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2ndQ |
9週 |
イスラム建築 |
古代地中海世界の伝統を受け継ぎ、装飾性豊かな建築美を創り出したイスラム建築について理解する。
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10週 |
ロマネスク建築 |
ヨーロッパ各地に起こったキリスト教建築を中心に、ロマネスク建築について理解する。
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11週 |
ゴシック建築 |
フランスで成立し、フランスやイギリス等で発展したゴシック建築について理解する。
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12週 |
イタリア近世の建築 |
イタリアで発生したルネサンス建築、それに続くマナリズム建築及び、バロック建築について理解する。
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13週 |
各国近世の建築 |
イタリア近世建築の、フランスやイギリス等の諸国における影響について理解する。
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14週 |
ロココ建築 |
バロック建築の室内装飾として発生したロココ様式について理解する。
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15週 |
ネオ・クラシシズムとそれ以降の建築 |
新しい古典主義的建築、中世に対する興味や異国趣味から発展したピクチャレスク建築、ネオ・クラシシズム建築の考え方がいっそう発展し、末期的な症状を見せる様式建築について理解する。
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16週 |
試験答案の返却及び解説 |
試験答案の返却及び解説
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 構造 | 構造力学における仕事やひずみエネルギーの概念について説明できる。 | 4 | |
仕事やエネルギーの概念を用いて、構造物(例えば梁、ラーメン、トラスなど)の支点反力、応力(図)、変形(たわみ、たわみ角)を計算できる。 | 4 | |
構造物の安定性、静定・不静定の物理的意味と判別式の誘導ができ、不静定次数を計算できる。 | 4 | |
静定基本系(例えば、仮想仕事法など)を用い、不静定構造物の応力と、支点反力を求めることができる。 | 4 | |
いずれかの方法(変位法(たわみ角法)、固定モーメント法など)により、不静定構造物の支点反力、応力(図)を計算できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 30 |
専門的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 60 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 |