到達目標
科学技術は我々に多大な恩恵をもたらしてきた一方で、多くの問題もまた生み出してきた。現在、科学技術に携わる「技術者」にとって必要なものは、その功罪を知ること、そして「科学」や「技術」の根幹部分を問い直し、「技術者として倫理的に生きる」とはどのようなことであるかを、自分自身で考え決断する態度である。昨今、技術者に求められる社会的責任は大きく、そして多様化したものであるが、歴史的・思想的背景や法的責任、そして実際に起こった事例などを多角的に検討・分析するによって、あるべき技術者の概要を捉えてゆくことが本科目の目標である。また、最低限必要な、論文・レポート作成能力の育成も、本科目の大きな目標のひとつである。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
企業におけるユニバーサルデザインや環境への配慮の取り組みから、誇り高い技術者のあり方について理解する。 | 誇り高い技術者のあり方について、自分の言葉で説明できる。 | 誇り高い技術者のあり方に関する複数の説明文から、適切なものを選択することができる。 | 誇り高い技術者のあり方について、一問一答式で答えることができない。 |
評価項目2
技術者と社会との関係性と、そこから生じる倫理的責任について理解する。 | 技術者と社会との関係性と、そこから生じる倫理的責任について、自分の言葉で説明できる。 | 技術者と社会との関係性と、そこから生じる倫理的責任に関する複数の説明文から、適切なものを選択することができる。 | 技術者と社会との関係性と、そこから生じる倫理的責任について、一問一答式で答えることができない。 |
評価項目3
技術者が配慮すべき対象(人々や事柄)について、具体的な事例に即して理解する。 | 技術者が配慮すべき対象(人々や事柄)について、自分の言葉で説明できる。 | 技術者が配慮すべき対象(人々や事柄)に関する複数の説明文から、適切なものを選択することができる。 | 技術者が配慮すべき対象(人々や事柄)について、一問一答式で答えることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育プログラムの科目分類 (1)①
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JABEE(2012)基準 1(2)(b)
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教育プログラムの学習・教育到達目標 4-2
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本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 4-a
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教育方法等
概要:
〔本科目の位置付け〕 本科目はこれまでの人文科目(主に社会科科目)で学んだ基礎的教養をもとに、技術者としての自覚と責任を再認識するためのものであると同時に、専攻科2年次の「技術倫理」とも関連する科目である。
授業の進め方・方法:
〔学習上の留意点〕 講義内容を理解するために、毎回、前回の講義を参考に2時間程度の予習をし、授業時間での質問等に対応できるようにしておくこと。また、講義終了後は、復習として2時間程度の演習問題等の課題に取組むこと。疑問点があれば、その都度質問すること。
注意点:
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション |
授業や事例研究の進め方について理解する。(非評価項目)
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2週 |
誇り高い技術者とは?(1) |
企業におけるユニバーサルデザインや環境への配慮の取り組みから、誇り高い技術者のあり方について理解する。
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3週 |
誇り高い技術者とは?(2) 技術とは何か、技術者とはどういう人なのか?(1) |
技術者と社会との関係性と、そこから生じる倫理的責任について理解する。
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4週 |
技術とは何か、技術者とはどういう人なのか?(2) |
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5週 |
技術者は何に配慮すべきか? (1) |
技術者が配慮すべき対象(人々や事柄)について、具体的な事例に即して理解する。
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6週 |
技術者は何に配慮すべきか? (2) |
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7週 |
事例研究:資料作成 |
技術者倫理にかかわる具体的な事例を収集し、それを発表する準備を行なう。
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8週 |
事例研究:発表(1) |
技術者倫理にかかわる具体的な事例について、発表ができる。
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2ndQ |
9週 |
事例研究:発表(2) |
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10週 |
事例研究:発表(3) |
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11週 |
事例研究:発表(4) |
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12週 |
技術者と実務上の諸問題(1) |
技術士の観点から、技術者の関係する実務上の諸問題とその解決法を理解する。※技術士の講義と演習形式の授業の組み合わせで実施する。
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13週 |
技術者と実務上の諸問題(2) |
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14週 |
技術者と実務上の諸問題(3) |
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15週 |
試験答案の返却・解説 |
各試験において間違えた部分を自分の課題として把握する(非評価項目)。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |