工作実習Ⅱ

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 工作実習Ⅱ
科目番号 0015 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 鹿児島高専実習書
担当教員 新田 敦司,植村 眞一郎,鎌田 清孝

到達目標

1.グループ実習において,他者と協力して実習に取り組むことができる.
2.実験目的,原理を理解し,正しい手順で実習を遂行することができる.
3.測定装置の使用法,機械・電子部品の基本特性を理解し,正しく使用することができる.
4.結果に対する考察等をレポートにまとめることができ,その内容を他者に発表することができる.
5.技術者として必須の知識である,安全確保のための方法を説明することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1グループ内で役割分担しながら,他者と協力して実習に取り組むことができる.グループ内で役割分担しながら,他者と協力して実習に取り組むことができる.グループ内で役割分担しながら,他者と協力して実習に取り組むことができない.
評価項目2実習目的・原理を理解し,教員に質問しながら適切な機器を選定し正しい手順で実験を行うことができる.実習目的・原理を理解し,実験書に基づいて正しい手順で実験を行うことができる.実習目的・原理を理解し,実験書に基づいて正しい手順で実験を行うことができない.
評価項目3測定装置の使用法,機械・電子部品の基本特性を理解し,正しく使用することができる.測定装置や機械・電子部品を正しく使用することができる.測定装置や機械・電子部品を正しく使用することができない.
評価項目4結果を客観的に整理・分析し,他者に報告・発表することができる.結果とそれに対する検討を他者に報告・発表することができる.結果とそれに対する検討を他者に報告・発表することができない.
評価項目5各種機器の使用に関して注意すべき点を自ら判断し,安全な使用を他者に促すことができる各種機器の使用に関する注意を十分理解し,安全確保のための方法を説明することができる各種機器の使用に関する注意を十分理解し,安全確保のための方法を説明することができない.

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 4-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
各種工作法の基礎実技習得を通して,理論と実際の対比,原理・原則に基づく仕組みの体得,応用力・判断力・総合力の養成を図り,あわせて安全作業の重要性を体得させる.
授業の進め方・方法:
・自分自身で実験回路を構成して実験をし、実験結果と理論(講義内容)とを比較・検討して、レポートを作成、討論する訓練を行う。
・実験は、9~11人のグループ単位でおこなう。
・各週の実験テーマは、グループごとに異なる。
注意点:
実習心得を守り安全に作業すること.テーマ毎に実習レポートの提出があるので指示された日時までに必ず提出すること.また,レポート作成のため実習内容や実習手順などをノートにメモしておくこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 工作実習の意義について把握できる.
実習に際しての注意事項と安全対策について把握し,実践できる.
実習報告書の書き方について把握し,実践できる.
2週 電気I テスターとデジタルマルチメータの取扱い方を把握し,実践できる.
3週 電気I 倍率器と分流器の取扱い方を把握し,実践できる.
4週 電気I ホイートストンブリッジによる抵抗の測定を把握し,実践できる.
5週 電気I 重ね合わせの原理を把握し,実践できる.
6週 電気I キルヒホッフの法則を把握し,実践できる.
7週 電気I オシロスコープの取扱い方を把握し,実践できる.
8週 電気I 電熱器の効率試験を把握し,実践できる.
2ndQ
9週 NC加工 NC(数値制御)の概要及び特徴について把握し,実践できる.
CNC旋盤における加工プログラムの作成法を把握し,実践できる.
10週 NC加工 CNC旋盤における加工プログラムの作成法を把握し,実践できる.
11週 NC加工 CNC旋盤における加工プログラムの作成法を把握し,実践できる.
12週 NC加工 CNC旋盤の取扱い方を把握し,実践できる.
13週 NC加工 CNC旋盤の取扱い方を把握し,実践できる.
14週 NC加工 CAD/CAMシステムの取扱い方を把握し,実践できる
15週 NC加工 CAD/CAMシステムの取扱い方を把握し,実践できる
16週
後期
3rdQ
1週 溶接加工 被覆アーク溶接機とMAG溶接機の取扱い方を把握し,実践できる.
2週 溶接加工 被覆アーク溶接機とMAG溶接機の取扱い方を把握し,実践できる.
引張試験片製作(V型突合せ溶接)の方法を把握し,実践できる.
3週 溶接加工 被覆アーク溶接機とMAG溶接機の取扱い方を把握し,実践できる.
引張試験片製作(V型突合せ溶接)の方法を把握し,実践できる.
4週 溶接加工 引張試験を把握し,実践できる.
5週 熱処理 焼入れ作業を把握する.
6週 熱処理 焼入れ作業を実践できる.
硬さ試験を把握し,実践できる.
7週 熱処理 焼戻し作業を把握し,実践できる.
引張り試験を把握し,実践できる.
8週 制御II リレーシーケンス制御を把握し,実践できる.
4thQ
9週 制御II 論理回路とタイムチャートを把握し,実践できる.
10週 制御II 自己保持回路と優先回路を把握し,実践できる.
11週 制御II 直流モータの回転方向制御回路を把握し,実践できる.
12週 制御II はんだによる電子回路基板の製作方法を把握し,実践できる.
13週 制御II はんだによる電子回路基板の製作方法を把握し,実践できる.
14週 制御II はんだによる電子回路基板の製作方法を把握し,実践できる.
15週 オリエンテーション 工作実習の意義について把握できる.
実習に際しての注意事項と安全対策について把握し,実践できる.
実習報告書の書き方について把握し,実践できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。3
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。3
やすりを用いて平面仕上げができる。3
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。3
ガス溶接で用いるガス、装置、ガス溶接棒の扱いかたがわかる。3
ガス溶接の基本作業ができる。3
ガス切断の基本作業ができる。3
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。3
アーク溶接の基本作業ができる。3
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。3
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。3
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。3
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。3
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。3
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。3
少なくとも一つのNC工作機械について、プログラミングができる。3
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。3

評価割合

試験態度合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000