電気回路Ⅲ

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電気回路Ⅲ
科目番号 0016 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 電気回路の基礎 西巻正郎 他 森北出版
担当教員 原田 治行

到達目標

3年前期までに学習した微積分学の知識をもとに、①正弦波交流の平均値、実効値と平均電力の計算力 ②CL、CR回路の過渡現象の解析能力
を養うことを目的とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1正弦波交流の平均値、実効値と平均電力の意味を理解し、各値の積分演算を計算できる。さらに、正弦波交流だけではなく、ほかの波形に対しても計算できる。正弦波交流の平均値、実効値と平均電力の意味を理解し、各値の積分演算を計算できる。正弦波交流の平均値、実効値と平均電力の意味を理解できず、各値の積分演算を計算できない。
評価項目2磁束鎖交数保存の理と電荷保存の理を理解し、種々のL-R直列回路およびC-R直列回路の過渡現象の解析に応用できる。磁束鎖交数保存の理と電荷保存の理を理解し、基本的なL-R直列回路およびC-R直列回路の過渡現象の解析に応用できる。磁束鎖交数保存の理と電荷保存の理を理解できず、過渡現象の解析に応用できない。
評価項目3種々のL-R回路の微分方程式を解くことにより。過渡現象を説明することができる。基本的なL-R直列回路の微分方程式を解くことにより。過渡現象を説明することができる。基本的なL-R直列回路の微分方程式を解くことができない。また、過渡現象を説明することができない。
評価項目4種々のC-R直列回路の微分方程式を解くことにより。過渡現象を説明することができる。基本的なC-R直列回路の微分方程式を解くことにより。過渡現象を説明することができる。基本的なC-R直列回路の微分方程式を解くことができない。また、過渡現象を説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電子制御工学科の電気電子科目(電磁気学Ⅱ、ディジタル回路、 計測工学、電子計算機)の基礎となる。
授業の進め方・方法:
電気回路をよりよく理解し、習得するためには、できるだけ多くの演習問題を解くことである。そのため、参考書や補助教材は図書館に数多くあるので、積極的に利用すること。
注意点:
ノート講義が主体なので、板書の内容を確実にノートにまとめること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.正弦波交流回路の計算 1週から4週にかけて以下の項目を到達目標とする。
2週 同上 正弦波交流の平均値を積分演算で計算できる。
3週 同上 正弦波交流の実効値を積分演算で計算できる。
4週 同上 正弦波交流の平均電力を積分演算で計算できる。
5週 2.過渡現象
2.1定常現象と過渡現象
定常現象と過渡現象について説明できる。
6週 2.2 L-R回路の過渡現象 6週から9週にかけて以下の項目を到達目標とする。
7週 同上 L-R直列回路の微分方程式を立てることができる。
8週 同上 定常解、過渡解、一般解について説明し、微分方程式を解くことができる。
4thQ
9週 同上 時定数について説明し、解をグラフにすることができる。
10週 2.3初期値の求め方 インダクタンスが回路に存在する場合の電流の初期値の求め方を説明できる。
11週 2.4 C-R回路の過渡現象 C-R直列回路の微分方程式を立てることができる。
12週 同上 定常解、過渡解、一般解について説明し、微分方程式を解くことができる。
時定数について説明し、解をグラフにすることができる。
13週 2.5 初期値の求め方 コンデンサが回路に存在する場合の電圧の初期値の求め方を説明できる。
14週 2.6 演習 過渡現象に関する演習問題を解くことができる。
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違った部分を自分の課題として把握する。(非評価項目)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000