工作実習Ⅰ

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 工作実習Ⅰ
科目番号 0022 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 電子制御工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 鹿児島高専実習書
担当教員 谷口 康太郎,小原 裕也

到達目標

1.実験書の内容を理解し,正しい手順で実験を行うことができる.
2.ものづくりの基礎および機械工学,電気工学の理論を体験的に理解し,説明できる.
3.実習・実験を行う心構えが身についている.
4.測定装置の使用法,機械・電子部品の基本特性を理解し,正しく使用することができる.
5.得られた結果をレポートにまとめ,考察することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実験書の内容を理解し,正しい手順で実験を行うことができる.教員の指示に従って,正しい手順で実験を行うことができる.正しい手順で実験できない.
評価項目2ものづくりの基礎および機械工学,電気工学の理論を体験的に理解し,説明できる.ものづくりの基礎および機械工学,電気工学の理論を体験的に理解できる.ものづくりの基礎および機械工学,電気工学の理論を体験的に理解できない.
評価項目3実験・実習の目標,心構えを理解して取り組むことができる.実験・実習の目標,心構えを知っている.実験・実習に主体的に取り組むことができない.
評価項目4測定装置の使用法,機械・電子部品の基本特性を理解し,正しく使用することができる.測定装置や機械・電子部品を正しく使用することができる.測定装置や機械・電子部品を正しく使用することができない.
評価項目5得られた結果を主体的にレポートにまとめ,考察することができる.得られた結果を教員指導の下にレポートとしてまとめ,考察することができる.得られた結果をレポートにまとめ,考察することができない.

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 4-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
各種工作法の基礎実技習得を通して,理論と実際の対比,原理・原則に基づく仕組みの体得,応用力・判断力・総合力の養成を図り,あわせて安全作業の重要性を体得させることを目標とする.
授業の進め方・方法:
各実習テーマに行われる解説を基に,理論と実際とを総合的に学習していく.2年生以上で学習する工作実習・工学実験および創造設計等の基礎となるものである.
注意点:
本科目は実習であり,実習心得を守り安全を第一に作業すること.実習テーマの終了時に,担当者から実習レポートの提出の指示があるので,指示された日時までに必ず提出すること.また,報告書作成のために実習内容・手順等を実習ノートにメモしておくこと.〔授業(180分)〕×30回

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 工作実習の意義について把握できる.
実習に際しての注意事項と安全対策について把握し,実践できる.
実習報告書の書き方について把握し,実践できる.
2週 機械加工(旋盤) 機械操作と工具の取扱いを把握し,実践できる.
3週 機械加工(旋盤) 切削工具,測定工具の使用法と被削材の心出しを把握し,実践できる.
4週 機械加工(旋盤) 外丸削り,端面削り,段削りを把握し,実践できる.
5週 機械加工(旋盤) 溝削り,テーパー削り,ネジ切り加工について把握し,実践できる.
6週 鍛造 鍛造法の種類及び鍛造用機械,工具類について把握し,実践できる.
7週 鍛造 大ハンマ振りならびに横座と先手の基本作業について把握し,実践できる.
加熱材の鍛錬作業について把握し,実践できる.
8週 レポート指導 報告書の内容について個別指導を受け,報告書の書き方を理解できる.
2ndQ
9週 鋳造 単一型木型による造型作業を把握し,実践できる.
10週 鋳造 電気炉によるアルミ・亜鉛鋳物の鋳込み作業について把握し,実践できる.
11週 鋳造 各種鋳物の縮み代測定について把握し,実践できる.
12週 溶接 溶接の種類及び器具,用具等について説明できる.
ガス器具の取扱いについて把握し,実践できる.
13週 溶接 ガス切断・ガス溶接の基本技術を把握し,実践できる.
14週 溶接 アーク溶接・スポット溶接の取り扱いについて把握し,実践できる.
15週 レポート指導 実習の取り組み,報告書の書き方などについて把握し,実践できる.
実習に際しての注意事項と安全対策について把握し,実践できる.
16週
後期
3rdQ
1週 手仕上げ アルミ材の加工法・組み立てについて把握し,実践できる.
2週 手仕上げ アルミ材の加工法・組み立てについて把握し,実践できる.
3週 手仕上げ アルミ材の加工法・組み立てについて把握し,実践できる.
4週 手仕上げ アルミ材の加工法・組み立てについて把握し,実践できる.
5週 電気基礎 電気回路の基礎的な実験法について把握し,実践できる.
6週 電気基礎 電気回路の基礎的な実験法について把握し,実践できる.
7週 レポート指導 報告書の内容について個別指導を受け,報告書の書き方を理解できる.
8週 制御Ⅰ アームロボットの操作と制御について把握し,実践できる.
4thQ
9週 制御Ⅰ 機械要素の基礎について説明できる.
10週 制御Ⅰ 教育用ロボットキットの制御プログラムについて把握し,実践できる.
11週 制御Ⅰ 教育用ロボットキットによるモデル製作について把握し,実践できる.
12週 制御Ⅰ 教育用ロボットキットによるモデル製作について把握し,実践できる.
13週 制御Ⅰ 教育用ロボットキットによるモデル製作について把握し,実践できる.
14週 レポート指導 報告書の内容について個別指導を受け,報告書の書き方を理解できる.
15週 オリエンテーション 工作実習の意義について把握できる.
実習に際しての注意事項と安全対策について把握し,実践できる.
実習報告書の書き方について把握し,実践できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。3
やすりを用いて平面仕上げができる。3
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。3
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。3
アーク溶接の基本作業ができる。3
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。3
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。3
電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。3
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。3
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。3
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性法令やルールを遵守した行動をとれる。3

評価割合

レポート評価実習態度合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000