数値制御

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 数値制御
科目番号 0031 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 なし/数値制御通論(池辺潤著;オーム社) / NC工作機械の入門(山岸正謙著;東京電機大学出版局)
担当教員 河野 良弘

到達目標

数値制御の基礎的知識を修得させ,各種数値制御機器の設計・製造および取扱い等に応用できる能力を養う.
1.機械加工の基礎技術である位置決め技術や、そのシステム構成について、基本的な説明ができる.
2.数値制御の基本的なシステム構成について理解し,基本的な問題を解くことができる.
3.数値制御の基本的な考え方であるパルス分配について理解し,輪郭制御の各種補間方式と送り速度の調整方法の基本的な問題を解くことができる.
4.サーボ用モータの種類と特徴及びディジタルサーボ機構について、基本的な説明ができる.
5.位置検出器の種類と原理を理解し、基本的な説明ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1数値制御で取り扱う位置決め技術について理解し,応用的な問題を解くことができる.数値制御で取り扱う位置決め技術について理解し,基本的な問題を解くことができる.数値制御で取り扱う位置決め技術について,理解していない.
評価項目2数値制御の基本的なシステム構成について理解し,実際の応用的な問題に対応することができる.数値制御の基本的なシステム構成について理解し,基本的な問題を解くことができる.数値制御の基本的なシステム構成について理解していない.
評価項目3数値制御の基本的な考え方であるパルス分配について理解し,輪郭制御の各種補間方式と送り速度の調整方法の応用的な問題に対応することができる.数値制御の基本的な考え方であるパルス分配について理解し,輪郭制御の各種補間方式と送り速度の調整方法の基本的な問題を解くことができる.輪郭制御の各種補間方式と送り速度の調整方法について,理解していない.
評価項目4サーボ用モータの種類と特徴及びディジタルサーボ機構について、応用的な問題に対応することができる.サーボ用モータの種類と特徴及びディジタルサーボ機構について、基本的な説明をすることができる.サーボ用モータの種類と特徴及びディジタルサーボ機構について、基本的な説明をすることができない.
評価項目5位置検出器の種類と原理を理解し、実際の応用的な問題に対応することができる.位置検出器の種類と原理を理解し、基本的な問題を解くことができる.位置検出器の種類と原理を理解し、基本的な問題を解くことができない.

学科の到達目標項目との関係

教育プログラムの科目分類 (3)① 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(c) 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(d) 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 2.1(1)① 説明 閉じる
教育プログラムの学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械加工における基礎技術として確立された数値制御について、ハードウェアとソフトウェア両面における基礎的知識を修得させ、数値制御技術に適応できる能力を養う。
授業の進め方・方法:
配布資料等を基に,数値制御技術の基本的な考え方や,NCシステム構成と輪郭制御の仕組みなどを理解させ,これらの基礎知識を,種々のNC制御機器の設計に応用できるようにする.適時,演習問題や小テストを行い,学生の理解度を把握しながら授業を進める.
注意点:
情報処理におけるアルゴリズム、論理回路を理解しておくこと。教科書や適宜配布するプリントを参考に、講義内容をノートに整理すること。また課題を与えるので、その課題を調べレポートで提出する。なお,本科目は学修単位〔講義Ⅰ〕科目であるため,指示内容について60分程度の自学自習(予習・復習)が必要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.数値制御の概要 □位置決め技術について説明できる。
□位置決め制御のシステム構成について説明ができる。
□位置決め制御における要素機器について説明できる。
2週 2.NCシステム □ NCシステム構成について理解でき、構成例について説明できる。
□ NCの種類について説明できる。
□ NCの移動方式について説明できる。
3週 3.輪郭制御 □ パルス分配(NCの基本的な考え方)についての概念を説明できる。
□ 輪郭制御の内、BRM方式、DDA方式、代数演算方式、計算式による補間方式について説明できる。
□ 曲線の近似について理解し、説明できる。
□ 送り速度の調整方式について説明できる。
4週 3.輪郭制御 □ パルス分配(NCの基本的な考え方)についての概念を説明できる。
□ 輪郭制御の内、BRM方式、DDA方式、代数演算方式、計算式による補間方式について説明できる。
□ 曲線の近似について理解し、説明できる。
□ 送り速度の調整方式について説明できる。
5週 3.輪郭制御 □ パルス分配(NCの基本的な考え方)についての概念を説明できる。
□ 輪郭制御の内、BRM方式、DDA方式、代数演算方式、計算式による補間方式について説明できる。
□ 曲線の近似について理解し、説明できる。
□ 送り速度の調整方式について説明できる。
6週 3.輪郭制御 □ パルス分配(NCの基本的な考え方)についての概念を説明できる。
□ 輪郭制御の内、BRM方式、DDA方式、代数演算方式、計算式による補間方式について説明できる。
□ 曲線の近似について理解し、説明できる。
□ 送り速度の調整方式について説明できる。
7週 3.輪郭制御 □ パルス分配(NCの基本的な考え方)についての概念を説明できる。
□ 輪郭制御の内、BRM方式、DDA方式、代数演算方式、計算式による補間方式について説明できる。
□ 曲線の近似について理解し、説明できる。
□ 送り速度の調整方式について説明できる。
8週 3.輪郭制御 □ パルス分配(NCの基本的な考え方)についての概念を説明できる。
□ 輪郭制御の内、BRM方式、DDA方式、代数演算方式、計算式による補間方式について説明できる。
□ 曲線の近似について理解し、説明できる。
□ 送り速度の調整方式について説明できる。
2ndQ
9週 3.輪郭制御 □ パルス分配(NCの基本的な考え方)についての概念を説明できる。
□ 輪郭制御の内、BRM方式、DDA方式、代数演算方式、計算式による補間方式について説明できる。
□ 曲線の近似について理解し、説明できる。
□ 送り速度の調整方式について説明できる。
10週 4.数値制御用サーボ機構 □ サーボ用モータの種類と特徴について説明できる。
□ ディジタルサーボ機構について説明できる。
11週 5.位置検出器 □位置検出器の種類を理解し、その原理を説明できる。
□ (1) エンコーダー
□ (2) シンクロレゾルバ
□ (3) インダクトシン
□ (4) 磁気スケール
12週 6.課題発表 □数値制御に関する論文等を調査し、その内容のレジメを提出し、数値制御について説明できる。
13週 6.課題発表 □数値制御に関する論文等を調査し、その内容のレジメを提出し、数値制御について説明できる。
14週 6.課題発表 □数値制御に関する論文等を調査し、その内容のレジメを提出し、数値制御について説明できる。
15週 試験答案の返却・解説 各試験において間違えた部分を自分の課題として把握する。(非評価項目)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力7000(-15)030100
分野横断的能力0000000