到達目標
生涯にわたる社会生活に必要な国語の知識や技能を身に付けるとともに、我が国の伝統的な言語文化に対する理解を深めることができるようにする。あわせて、考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばし、古典などを通した先人のものの見方、感じ方、考え方との関わりの中で伝え合う力を高め、自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるようにする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
古典を読むために必要な文語のきまりや訓読のきまりについて理解できる。 | 特に助動詞や敬語をふまえ、本文を正確に現代語訳できている。 | 本文をおおむね現代語訳できている。 | 特に助動詞や敬語について、理解できず、本文の内容を理解できていない。 |
評価項目2
古典などを通した先人のものの見方、感じ方、考え方との関わりの中で、自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができる | 作者や登場人物の心情・考え方について、本文をとおして内容を十分理解できる。 | 作者や登場人物の心情・考え方について、本文をとおして内容をある程度理解できる。 | 作者や登場人物の心情・考え方について、あまり理解できていない。 |
評価項目3
我が国の伝統的な短歌や俳句といった言語文化に対する理解を深めることができる。 | 和歌や俳句の修辞を正確に解釈し、本文中の和歌や俳句に込められた心情を地の文と関連させて明確に説明できる。 | 和歌や俳句の修辞をおおむね正しく解釈し、本文中の和歌や俳句に込められた心情を説明できる。 | 本文中の和歌や俳句に込められた心情を説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
1年次で学修した「言語文化」既修事項を踏まえて、深い教養を身につけ、古典を中心に、日本文化および日本語文化の基本的な知識と教養をさらに深めると同時に、作者の考えや登場人物の心情を理解する共感力を身につける。
授業の進め方・方法:
教科書の音読をとおして、より深く文章の内容理解に努め、教材の中の様々な問題について自分の意見をもち、的確に表現できるようにする。 さらに、常用漢字、重要語句を確実に修得するよう努める。 また、授業に積極的に関わり、教師からの質問にも進んで答えるよう心がける。グループワークを併用した授業を予定しているため、積極的な発言および、まとめのレポートについても必ず提出すること。また、サブテキストを使用し、毎月、漢字の小テストを行う。
注意点:
教科書の内容とは別に、毎時間、読書の時間を作り、読書ノートに記録した上で、毎月ノートのチェックを行う。また、提出物の評価を高くしているため、課題の期限を守り、指示されたとおりに提出すること。必要に応じ、遠隔授業の教材や小テストを併用する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
十訓抄 大江山 |
作品及び作者の文学史上の価値・位置づけを説明できる。 古典を読むために必要な文語のきまりや訓読のきまりについて理解を深めることができる。
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2週 |
十訓抄 大江山 |
文章の構成や展開、表現の特色について評価し、小式部の歌の内容を、その修辞法も含めて説明できる。
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3週 |
紫式部日記 同僚女房評 |
作品及び作者の文学史上の価値・位置づけを説明できる。 古典を読むために必要な文語のきまりや訓読のきまりについて理解を深めている。
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4週 |
紫式部日記 同僚女房評 |
文章の種類を踏まえて、古典特有の表現・文法に注意して内容を的確に捉えることができる。
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5週 |
紫式部日記 同僚女房評 |
紫式部から見た、様々な当時の歌人たちの批評を的確に捉え、当時の和歌文化・貴族文化を理解し説明できる。
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6週 |
紫式部日記 同僚女房評 |
紫式部から見た、様々な当時の歌人たちの批評を的確に捉え、当時の和歌文化・貴族文化を理解し説明できる。
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7週 |
伊勢物語 渚の院 |
作品及び作者の文学史上の価値・位置づけを説明できる。
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8週 |
伊勢物語 渚の院 |
古典を読むために必要な文語のきまりや訓読のきまりについて理解を深めている。
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4thQ |
9週 |
伊勢物語 渚の院 |
物語中の歌について、誰がどこで詠んだ歌であるかを確認し、主題を理解できる。
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10週 |
伊勢物語 渚の院 |
三組の歌がどのようにやりとりされているのか、それぞれの関係を理解できる。
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11週 |
伊勢物語 渚の院 |
歌物語の特徴および、当時の和歌文化を理解し、説明することができる。
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12週 |
去来抄 岩鼻や |
作品及び作者の文学史上の価値・位置づけを説明できる。
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13週 |
去来抄 岩鼻や |
「岩鼻や……」の句を、芭蕉・去来それぞれの解釈に従って現代語訳することができる。
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14週 |
去来抄 岩鼻や |
句の解釈可能性について考察し、芭蕉の指摘と文学性を理解し、説明できる。
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15週 |
期末試験の答案の返却および解説 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | 小テスト | 読書ノート | 提出物 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 35 | 15 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 35 | 15 | 10 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |