生物資源利用学I

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 生物資源利用学I
科目番号 4408 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生物資源工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教材:教員自作のパワーポイントなどのプレゼンテーション資料
担当教員 平良 淳誠

到達目標

身近な生物資源の情報収集と活用及び社会の課題と要求について理解することができる。また、生物資源利用に当たっての基本的科学技術及び複合的科学技術を理解することができる。 【Ⅴ-E-7】【Ⅴ-E-6】

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限必要な 到達レベル(可)
生物資源の概念を理解し、社会で起きている課題に関する情報収集と解決策を提案できるようにする (A-3)。生物資源利用に関する知識と情報収集力とその課題点を見つけることができる。生物資源利用に関する知識と情報収集力がある。生物資源利用に関する知識を理解している。
身近な生物資源の情報収集と活用及び社会の課題と要求について理解することができる (A-3)。生物資源利用に当たり、関連する生理作用と評価法を習得、応用できる。生物資源利用に当たり、関連する生理作用と評価法を基礎知識が習得できている。生物資源利用に当たり、関連する生理作用と評価法を理解している。
生物資源利用に当たっての基本的科学技術及び複合的科学技術を理解することができる (B-1)。生物資源を研究開発した製品の背景となる技術を理解し、その特徴を捉えて、発展させる探究力がある。 生物資源を研究開発した製品の背景となる技術を理解し、その特徴を捉えることができる。 生物資源を研究開発した製品の背景となる技術を理解できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1. 本授業では地球上の生物資源(バイオマス)の利用とエネルギー循環を学ぶ。また、環境科学で学んだ地球環境(生態系)との関りの重要性も認識できるようになる。 2. 生物資源の活用に当たり、からだの基本的生理作用を理解できるようにする。 3.生物資源の有用性を利用した食品、化粧品などの製品開発の基本的なフローと裏付けとなる科学技術を学ぶ。 4. 毎回講義形式で進め、項目毎に課題を設定して問題解決能力を養成する。
授業の進め方・方法:
レポート・PBLなどで評価する(20%)。 定期試験:前期・後期の結果から評価する(80%)。 総合評価:定期試験の総合評価とレポート・PBLなどの評価の総合評価で行い60%以上を合格とする。
注意点:
レポート(その週の講義内容のまとめまたはレポートを課す。) 各2時間×30回 PBL(テーマに沿った課題について調べ、発表資料を作る(後期)) 各5時間×2回 発表PPTの作成 5時間 (各科目個別記述) ・ この科目の主たる関連科目は生物資源利用学IIである。 (モデルコアカリキュラム) ・ 【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業の概要 生物資源とその利用について 生物資源利用学Iの概要と、到達目標を把握する。 【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
2週 バイオマスエネルギー利用技術 バイオマスのエネルギー変換法(熱化学的変換エネルギー)を学ぶ。 【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
3週 生物化学的エネルギー変換I 微生物のエタノール発酵技術とその利用を学ぶ。     【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
4週 生物化学的エネルギー変換II 微生物のメタン発酵技術とその利用を学ぶ。 【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
5週 食用資源とエネルギー利用1 食用資源と解糖系・TCA回路を理解する。 【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
6週 食用資源のエネルギー利用2 食用資源と脂肪酸分解を理解する。 【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
7週 食用資源のエネルギー利用3 ミトコンドリア電子伝達系と活性酸素及び抗酸化剤を理解する。 【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
8週 前期中間試験(行事予定で週変更可)
4thQ
9週 メタボリックシンドロームと予防剤 メタボリックシンドロームを理解する。 【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
10週 血圧と機能性素材 血圧の発症メカニズムを理解する。 【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
11週 糖尿病と機能性素材 糖尿病発症のメカニズムと生物資源の利用を学ぶ。 【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
12週 皮膚と化粧品科学 皮膚の構造と生理作用(保湿・美白)を理解する。           【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
13週 生物資源の化粧品素材への利用 保湿剤、薬用美白剤の役割を学ぶ。 【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
14週 機能性物質について (PBL形式) 機能性生物資源について理解を深める。 【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
15週 機能性物質について (PBL形式) 機能性生物資源の調査結果をまとめ、発表・討論する。 【Ⅴ-E-6】【Ⅴ-E-7】
16週

評価割合

定期試験小テストレポートその他(演習課題・発表・実技・成果物等)合計
総合評価割合8001010100
基礎的理解7000070
応用力(実践・専門・融合)100101030
社会性(プレゼン・コミュニケーション・PBL)00000
主体的・継続的学習意欲00000