国語表現

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 国語表現
科目番号 2A024 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教育 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:改訂版 国語総合 現代文編:数研出版:9784410851513,思考を鍛えるレポート・論文作成法[第3版]:慶應大学出版会:9784766425772 参考書:新訂五訂 新訂総合国語便覧:第一学習社:9784804033013,常用漢字フォルダ:浜島書店
担当教員 田貝 和子

到達目標

□ 文章を客観的に理解することができる。
□ レポート・論文を書くときに必要な表現技術を理解することができる。
□ 自己の考えを論理的、客観的に表現することができる。
□ 現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1レポート・論文を書くときに必要な表現技術を十分に理解することができる。レポート・論文を書くときに必要な表現技術を理解することができる。レポート・論文を書くときに必要な表現技術を理解することができない。
評価項目2自己の考えを論理的、客観的に表現することが十分にできる。自己の考えを論理的、客観的に表現することができる。自己の考えを論理的、客観的に表現することができない。
評価項目3現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深めることが十分にできる。現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深めることができる。現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深めることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
文章の読解においては、語彙・文法的事項を丁寧に確認しつつ、文章の展開に即して論旨を正確に把握する。
文章の表現においては、要旨をまとめ、自分の意見を論理的・客観的に表現する。
授業の進め方・方法:
毎回、漢字テスト、教科書の読解、文章表現の順序で授業を行う。
必要に応じて視聴覚教材を使用する。
注意点:
・2年生の国語表現では、「読む」ことに加え「書く」作業を行います。正確に読解することを通じて、考える力を身につけ、自分の考えを他人に正確に伝える表現力を身につけてください。
・ノートを一冊用意してください。また、国語辞典も常に机上に置き、辞書を引く習慣をつけてください。なお、提出物、授業態度に関してもしっかりチェックします。
・漢字テストは毎回実施するので、必ず勉強をしておくこと。
・なお、意見文4回の提出が一つでも欠けた場合は不合格とします。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 国語表現の授業の概要、その意義と目的について理解する。
2週 レポート・論文とは何か レポート・論文をなぜ書くのかを理解する。
3週 評論一
無痛化する社会のゆくえ1
文章の内容を叙述に即して的確に読み取る。
4週 文章表現1 書き方のルールを理解する。
5週 評論一
無痛化する社会のゆくえ2
文章の内容を叙述に即して要約や詳述をする。
6週 文章表現2 思考を組み立てる。
7週 評論一
無痛化する社会のゆくえ3
「無痛化」というキーワードを用いて展開される論を読み取り、意見文を書く。
8週 文章表現3 レポートの型を理解する。
2ndQ
9週 小説一
富岳百景1
文章に描かれた人物、心情を表現に即して読み味わう。
10週 文章表現4 レポートの論点を見出す。
11週 小説一
富岳百景2
文章の構成や展開を確かめ、筆者の意図をとらえる。
12週 文章表現5 構造を組み立てる。
13週 小説一
富岳百景3
優れた表現に接してその条件を考え、自分の表現に役立てる。
14週 前期到達目標の確認 文章の展開に即して論旨を正確に把握し、要旨をまとめ、自分の意見を論理的・客観的に表現する。
15週 前期定期試験返却 定期試験問題の確認と解説について理解する。
16週
後期
3rdQ
1週 文章表現6 問いを立て、証拠を示す。
2週 評論二
命は誰のものなのか1
文章の内容を叙述に即して的確に読み取る。
3週 文章表現7 批判的に検討する。
4週 評論二
命は誰のものなのか2
文章の内容を叙述に即して要約や詳述をする。
5週 文章表現8 レポートの構造を組み立てる。
6週 評論二
命は誰のものなのか3
医学の発達と死の問題の複雑化との関連から、自分の意見を書く。
7週 文章表現9 問いを立て、証拠を示す。
8週 評論三
他者を理解するということ1
指示語を含む文章の内容を文脈に即して的確に読み取る。
4thQ
9週 文章表現10 批判的に検討する。
10週 評論三
他者を理解するということ2
具体例と筆者の抽象的見解を的確にとらえる。
11週 文章表現11 レポートの構造を組み立てる。
12週 評論三
他者を理解するということ3
文章の内容を筆者の意図もくみ取りつつ、自分の意見を書く。
13週 文章表現12 レポートを執筆する。
14週 後期到達目標の確認 文章の展開に即して論旨を正確に把握し、要旨をまとめ、自分の意見を論理的・客観的に表現する。
15週 後期定期試験返却 定期試験問題の確認と解説について理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験レポート相互評価態度提出物漢字テスト合計
総合評価割合503000812100
基礎的能力503000812100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000