到達目標
古典を読解・鑑賞する能力を伸ばすとともに、ものの見方や考え方を豊かにし、日本文化に対する理解を深めることができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 古典の読解・鑑賞に必要な基礎的知識を習得し、活用することができる。 | 古典の読解・鑑賞に必要な基礎的知識を習得することができる。 | 古典の読解・鑑賞に必要な基礎的知識を習得できない。 |
評価項目2 | 文意をふまえつつ、古文・漢文の音読に習熟し、リズムを味わうことができる。 | 文意をふまえて古文・漢文を音読することができる。 | 文意をふまえて古文・漢文を音読することができない。 |
評価項目3 | 教材としてとりあげた作品について、文学史における位置づけを含めて作品の意義を考えることができる。 | 教材としてとりあげた作品について、文学史における位置づけを理解することができる。 | 教材としてとりあげた作品について、文学史における位置づけを理解することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
中学校で既習の「古典」の学習成果に基づき、基礎的な古典文法や古典常識を現代のそれと比較しつつ古典を読解・鑑賞して、古典作品の現代的意義について考察を深める。
古文教材においては、歴史・文化等の作品成立背景を理解しながら、『徒然草』『古今和歌集』『平家物語』をとりあげて読解・鑑賞し、現代と対照しつつ日本文化の諸相を概観する。
漢文教材においては、訓読法の基礎学習から始発し、故事・漢詩をとりあげて読解・鑑賞し、中国の思想や文化が日本の文化に及ぼした影響について考える。
授業の進め方・方法:
講義講読と演習とを融合した形式で授業を展開する。必要に応じて視聴覚教材を使用する。
注意点:
〈声に出して読むこと〉〈辞書をひいて調べること〉を大切にしてください。また、ノートは「板書を写すもの」ではなく、「自らがつくるもの」であることに留意してください。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
古典に関する既習事項を確認する。 授業の目標と概要を理解する。
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2週 |
日本古典文学の展開(1) |
上代・中古の文学動向について概要を理解する。
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3週 |
日本古典文学の展開(2) |
中世・近世の文学動向について概要を理解する。
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4週 |
日本語の表記と発音(1) |
日本語を表記する文字の成り立ちについて概要を理解する。
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5週 |
日本語の表記と発音(2) |
日本語の発音の変遷について概要を理解する。
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6週 |
日本語の表記と発音(3) |
日本語の表記方法の変遷について概要を理解する。
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7週 |
用言の活用(1) |
現代語と比較しながら、古語の動詞の規則的な活用について理解する。
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8週 |
用言の活用(2) |
現代語と比較しながら、古語の動詞の不規則な活用(変格活用)について理解する。
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2ndQ |
9週 |
用言の活用(3) |
現代語と比較しながら、古語の形容詞・形容動詞動詞の活用について理解する。
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10週 |
徒然草(1) |
作品の概要を理解する。 第89段を読解・鑑賞する。 読解に必要な文法を理解する。
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11週 |
徒然草(2) |
第92段を読解・鑑賞する。 内容に関して意見・感想を文章にまとめる。 古文の音読に習熟する。
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12週 |
古今和歌集(1) |
韻文表現の史的展開について概要を理解する。 集の概要・文学史上での位置づけを理解する。
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13週 |
古今和歌集(2) |
所収歌を読解・鑑賞する。 読解に必要な文法や和歌の修辞・技巧を理解する。
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14週 |
古今和歌集(3) |
所収歌を読解・鑑賞する。 各歌の特色をふまえて感想をまとめる。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
前期授業の総括 |
前期の授業内容を振り返り、古文学習の成果を確認する。 音読テストに合格する。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
平家物語(1) |
作品の概要・文学史上での位置づけを理解する。
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2週 |
平家物語(2) |
巻五「富士川」を読解・鑑賞する。 文体の特色を理解し、音読に習熟する。
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3週 |
平家物語(3) |
巻五「富士川」を読解・鑑賞する。 読解に必要な文法を理解する。 現代語訳の作成に習熟する。
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4週 |
平家物語(4) |
ビデオ教材を視聴し、作品の背景として「中世武士の世界」について理解する。 音読テストに合格する。
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5週 |
漢文入門(1) |
訓読法の基礎を理解する。
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6週 |
漢文入門(2) |
訓点に従って短い漢文を訓読できる。
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7週 |
漢文入門(3) |
再読文字や助字の用法を理解する。 書き下し文を作成することができる。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
故事成語(1) |
故事を記す文章を読解する。 訓点に従って文章を訓読できる。 書き下し文を作成することができる。
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10週 |
故事成語(2) |
故事を記す文章を読解する。 語法等を理解して現代語に訳すことができる。
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11週 |
故事成語(3) |
故事成語のいわれや意味について調べ、理解する。 音読テストに合格する。
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12週 |
唐代の詩(1) |
近体詩の特徴を理解する。 唐詩数編を読解・鑑賞する。
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13週 |
唐代の詩(2) |
唐詩数編を読解・鑑賞する。 詩の形式を確認し、押韻・対句などを指摘することができる。
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14週 |
唐代の詩(3) |
各詩の特色をふまえて感想をまとめる。 李白・杜甫など、代表的な詩人について調べ、文学史上での位置づけを理解する。また、日本の古典作品へ与えた影響について理解する。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
年間授業の総括 |
年間の授業内容を振り返り、古文・漢文学習の成果を確認する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 3 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 3 | |
評価割合
| 試験 | 課題・ノート | 小テスト | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 30 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 30 | 10 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |