通信システムⅡ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 通信システムⅡ
科目番号 0040 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 講義用の印刷物を配布する
担当教員 阿蘇 司

到達目標

1) 通信の仕組み、プロトコルの意味を理解して説明できる。
2) 各種アプリケーションプロトコルについて説明できる。
3) ネットワークアプリケーションプログラムの設計・実装ができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1TCP/IP階層と通信の仕組みを理解して,通信アプリケーション・プログラムが担う役割を説明できる。TCP/IP階層と通信の仕組みを理解して説明できる。TCP/IPの階層について説明できない。
評価項目2TCP/IPの一般的な通信アプリケーションが用いているプロトコルについて説明できる。TCP/IPの一般的な通信アプリケーションが用いているプロトコルの概略を説明できる。TCP/IPの一般的な通信アプリケーションが用いているプロトコルについて説明できない。
評価項目3ソケットによるサーバ・クライアント方式での通信アプリケーション開発を理解し,仕様に沿った通信プログラムを作成できる。ソケットによるサーバ・クライアント方式での通信アプリケーション開発を理解し,基礎的な通信プログラムを作成できる。ソケットによるサーバ・クライアント方式での通信アプリケーション開発ができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE 基準(d4)相当, (B5) 説明 閉じる
電子情報 (3) 通信ネットワーク系の理解 説明 閉じる

教育方法等

概要:
オブジェクト指向言語Javaの基礎を習得し、ネットワークプロトコルの理解を深め、実践的なネットワークアプリケーションプログラミングを学習する。ソケット,ストリーム,マルチタスクを含むプログラム作成を学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義による説明と演習による形式で行う。
講義プリントを配布して、講義を効率的に行う。
注意点:
評価が60点に満たない者は、願い出により追認のための課題を受けることができる。追認課題の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。(B5)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 本授業の目標および進めた方について理解する。
2週 Javaの基礎(1) Java言語についての基礎事項を確認する。
3週 Javaの基礎(2) 配列、制御構造、ストリームとファイルの読み書きについて学ぶ。
4週 ネットワークとプロトコル InetAddressクラスを用いたローカルホストのIPアドレスを取得、リモートホストのIPアドレスの取得プログラムなどを通じて,基礎的なAPIを学ぶ。
5週 ソケットの基礎(1) Socketクラスを用いたTCPクライアント/サーバ通信プログラムを学ぶ。
6週 ソケットの基礎(2) TCPクライアント/サーバ通信プログラム作成の基礎事項の応用例を学ぶ。
7週 問題演習 ここまでの学習内容を問題演習により整理して学ぶ。
8週 確認試験 理解度確認のための問題演習を通じて学ぶ。
4thQ
9週 メッセージの送信と受信(1) 非同期通信のTCPクライアント/サーバ通信プログラムを学ぶ。
10週 メッセージの送信と受信(2) 非同期通信のTCPクライアント/サーバ通信プログラムを作成して学ぶ。
11週 メッセージの送信と受信(3) 非同期通信のTCPクライアント/サーバ通信プログラムの動作確認を行う。
12週 応用課題演習(1) WWWのプロトコルであるHTTPについて簡易WWWサーバ・プログラムを学ぶ。
13週 応用課題演習(2) WWWのプロトコルであるHTTPについて簡易WWWサーバのプログラムを作成して学ぶ。
14週 問題演習 これまで取り上げたクライアント・サーバ通信プログラム作成の実行確認を行う。
15週 期末試験 学習内容の確認を行う。
16週 成績評価・確認 講義のまとめと成績の確認を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力3010000040
専門的能力3020000050
分野横断的能力100000010