日本建築史

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 日本建築史
科目番号 53201 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 「増補新装カラー版日本建築様式史」太田博太郎・藤井恵介(美術出版社)ISBN978-4-568-40079-3/「日本建築史図集」日本建築学会編(彰国社) 及び 授業時に配布するプリント
担当教員 三島 雅博

到達目標

(ア)伝統的日本建築の基本的形態を理解し、部材名を述べることができる。
(イ)各時代・様式の代表的建築の名を挙げることができる。
(ウ)各様式の特徴を,キーワードを用いて説明できる。
(エ)各様式とその背景との関係を説明できる。

ルーブリック

最低限の到達レベルの目安(優)最低限の到達レベルの目安(良)最低限の到達レベルの目安(不可)
評価項目(ア)伝統的日本建築の基本的形態を理解し、説明することができる。伝統的日本建築の基本的形態をおおよそ理解し、おおよそ説明することができる。伝統的日本建築の基本的形態を理解しておらず、説明することができない。
評価項目(イ)各時代・様式の代表的建築の名を挙げることができる。各時代・様式と代表的建築の名を結びつけることができる。各時代・様式の代表的建築の名を挙げることができない。
評価項目(ウ)各様式の特徴を,キーワードを用いて説明できる。各様式の特徴を,キーワードを用いておおよそ説明できる。各様式の特徴を,キーワードを用いて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
原始時代である縄文時代から西洋文明導入以前の江戸時代までを範囲とする。建築が成立するために関わる様々な背景,すなわち風土・気候や材料といった自然的要因や社会制度や経済,周辺諸国からの文物の流入といった人為的・社会的要因が,各時代の建築様式成立にどのように働き,また変化させていったかを学ぶ。
授業の進め方・方法:
注意点:
本授業を理解するには日本史に関する基本的知識が不可欠である。授業には建築史の専門用語が多く用いられるので,配布プリントなどを参考に事前に調べておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 縄文時代と弥生時代の竪穴住居:経済体制とその立地、構造と規模 「授業内容」を理解し説明できる。
2週 仏教建築の伝来:古代初期の仏教建築の構造規模とその特質、伽藍構成、法隆寺様式と和様 「授業内容」を理解し説明できる。
3週 仏教建築の伝来:古代初期の仏教建築の構造規模とその特質、伽藍構成、法隆寺様式と和様 「授業内容」を理解し説明できる。
4週 古代の住宅様式:奈良時代の住宅(寝殿造りの原型)、寝殿造の構成、その空間性 「授業内容」を理解し説明できる。
5週 古代の住宅様式:奈良時代の住宅(寝殿造りの原型)、寝殿造の構成、その空間性 「授業内容」を理解し説明できる。
6週 平安時代の仏教建築:密教建築の概要と立地の変化、浄土教建築と社会背景、建築表現の日本化 「授業内容」を理解し説明できる。
7週 古代の神社建築:神明造・大社造・住吉造・春日造・流造,八幡造,権現造 「授業内容」を理解し説明できる。
8週 古代の神社建築:神明造・大社造・住吉造・春日造・流造,八幡造,権現造 「授業内容」を理解し説明できる。
4thQ
9週 天竺様(大仏様)建築:鎌倉再建の東大寺、天竺様の形態、天竺様の限界 「授業内容」を理解し説明できる。
10週 唐様(禅宗様)建築:禅宗の伝来と建築様式、禅宗伽藍、禅宗建築の保守性 「授業内容」を理解し説明できる。
11週 新様式の影響:折衷様の概要と折衷の特性、構造の発展 「授業内容」を理解し説明できる。
12週 中世本堂:中世本堂の平面形式、信仰空間の演出、成立の背景 「授業内容」を理解し説明できる。
13週 城郭建築:平城・平山城への変化と城下町、天守閣の造形、構造の革命 「授業内容」を理解し説明できる。
14週 中世末から近世の住宅:書院造、座敷飾り、身分制度の空間 「授業内容」を理解し説明できる。
15週 茶室建築、数寄屋造:茶室の建築語彙、その空間 「授業内容」を理解し説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験レポート合計
総合評価割合7030100
専門的能力7030100