応用情報処理

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 応用情報処理
科目番号 0417 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建設環境工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:冨田博之・齋藤泰洋 共著 Fortran90/95プログラミング[ISBN978-4-563-01587-3]培風館,プリント
担当教員 柳川 竜一

到達目標

・Fortran77/90の基礎文法を理解し,簡単な処理プログラムに適用できる。
・基本的な数値計算法について,流れ図を描きプログラミングに反映させることができる。
・情報処理技術に関する基本的知識を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価事項1バグのないFortranコードの作成と、正常な結果を出力することができる。流れ図やFortranコードを自身で作成することができる。流れ図やFortranコードを自身で作成することができない。
評価事項2基本的な数値計算法を理解し、プログラムに反映することができる。基本的な数値計算法が理解できる。基本的な数値計算法が理解できない。
評価事項3身の回りの物理現象をモデル化し、プログラムに反映することができる。身の回りの物理現象をモデル化できる。身の回りの物理現象をイメージすることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
・基礎情報処理で学んだ基礎知識や文法を活用し、Fortran77/90を用いた処理プログラムができるようになる。
・数学の知識を用いた計算プログラミング作成にあたり、適切に流れ図を作成しプログラミングに反映できるようになる。
・身の回りの現象について、Fortran77/90プログラミングスキルを活用して問題解決を図ることができる。
授業の進め方・方法:
授業は,基本事項の講義とコンピュータを使った演習とを織り交ぜて行う。まず,コンピュータの基礎を学習する。次に,Fortran文法とアルゴリズムについて演習を交えながら学習する。さらに,基本的な数値計算法について考え方を習得する。最後に,専門分野の数値処理に関する課題を自ら企画・設定することで総合的なプログラミング能力の向上を図る。
注意点:
・基礎情報処理を履修している者を受講対象とする。
・単位追認試験,再試験あり(制限あり)。
・4回の定期試験の重み付けはそれぞれ25%として評価する。
・課題の提出遅れは減点対象となる(提出遅れは最大で70%減,未提出は100%減の評価)。また、課題については採点し、その結果を踏まえて評価する事がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 教科ガイダンス
単純出力
入力した文字列を画面に出力することができる。
2週 フローチャートの作成
合計と階乗の計算
流れ図作成に必要な記号を理解し、簡単な算術問題をプログラミングする。
3週 OPEN文・CLOSE文
条件分岐
fortranコマンドを理解し,適切に利用できる。
4週 平均値の計算 簡単な算術問題をプログラミングする。
5週 配列の計算① 配列の概念を理解しプログラムを作成する。
6週 配列の計算② 配列の概念を理解しプログラムを作成する。
7週 n進数の計算
n進数と10進数とを手計算で求める。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 進法変換①
n進数と10進数とを変換するプログラミングを作成する。
10週 進法変換②
n進数と10進数とを変換するプログラミングを作成する。
11週 2次関数の計算①
簡単な数学問題や物理現象をプログラミングする。
12週 2次関数の計算② 簡単な数学問題や物理現象をプログラミングする。
13週 関数の計算(基本的な方法)
関数解法の手法を理解し、プログラムを作成する。
14週 関数の計算(2分法)①
関数解法の手法を理解し、プログラムを作成する。
15週 関数の計算(2分法)②
関数解法の手法を理解し、プログラムを作成する。
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 関数の計算(ニュートン法)① 関数解法の手法を理解し、プログラムを作成する。
2週 関数の計算(ニュートン法)② 関数解法の手法を理解し、プログラムを作成する。
3週 数値積分の概要 数値積分に関する各種解法やその特徴について理解する。
4週 数値積分(長方形公式) 関数解法の手法を理解し、プログラムを作成する。
5週 数値積分(台形公式) 関数解法の手法を理解し、プログラムを作成する。
6週 数値積分(シンプソンの公式) 関数解法の手法を理解し、プログラムを作成する。
7週 後期中間試験
8週 行列の解法 行列計算の概念を理解する。
4thQ
9週 行列計算(和・積) 行列計算のプログラムを作成する。
10週 副関数プログラム ユーザーオリジナルの関数を作成し、メインプログラムに組みこむ。
11週 サブルーチン副プログラム 繰り返しを伴う比較的規模の大きなプログラムの作成を行う。
12週 応用実習(テーマ設定) 土木工学に関する計算問題の課題を自分自身で設定する。
13週 応用実習(流れ図・プログラミング) 自身が設定した課題に関する流れ図・プログラム・発表資料を作成する。
14週 応用実習(発表会①) 自身が設定したテーマを解決するプログラムについて発表を行う。
15週 応用実習(発表会②) 自身が設定したテーマを解決するプログラムについて発表を行う。
16週 後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。4
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。4
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。4
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。4
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。4
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。4
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。4
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。4
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している4
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合501500035100
基礎的能力2500001035
専門的能力2500001035
分野横断的能力0150001530