建設構造設計学

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 建設構造設計学
科目番号 0422 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 建設環境工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 二羽:コンクリート構造の基礎,数理工学社 (ISBN 978-4-901683-33-3) ,鎌田・松浦:鋼構造・橋梁工学,第2版,森北出版 (ISBN 978-4-627-40612-4)
担当教員 林 和彦

到達目標

鋼とコンクリートを用いた橋梁の設計方法について、相互の共通点、相違点を比較しながら説明できる。鉄筋コンクリート,プレストレストコンクリート,プレートガーダー,合成桁の基本的な設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
各種断面の鉄筋コンクリートの応力度について理解している各種断面の鉄筋コンクリートの応力度の算定ができる単鉄筋のコンクリートの応力度の算定ができる鉄筋コンクリートの応力度の算定ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
鋼とコンクリートを用いた橋梁の設計方法について、相互の共通点、相違点を比較しながら説明を行う。鉄筋コンクリート,プレストレストコンクリート,プレートガーダー,合成桁の基本的な設計について講義および適宜演習を行う。
授業の進め方・方法:
講義を主体に授業を進め,教科書および配布プリントを併用して行う。項目毎に,演習問題を解くことにより理解を深める。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、シラバス説明
2週 橋梁工学概論
3週 橋梁工学概論
4週 鋼材料、熱処理
5週 鋼の応力ひずみ関係
6週 鋼材の性質
鋼材の種類
7週 許容応力度設計法
引張に関する設計
8週 圧縮に関する設計
2ndQ
9週 曲げに関する設計
10週 前期中間試験
11週 試験返却と解説
12週 溶接
13週 溶接
14週 溶接
15週 溶接
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 高力ボルト接合
2週 高力ボルト接合
3週 高力ボルト接合
4週 高力ボルト接合
5週 橋梁に作用する荷重
6週 橋梁に作用する荷重
7週 影響線による解法
8週 後期中間試験
返却と解説
4thQ
9週 床組
10週 プレートガーダー
11週 プレートガーダー
12週 合成桁
13週 合成桁
14週 プレストレストコンクリート
15週 プレストレストコンクリート
16週 期末試験
試験返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。4
鋼材の種類、形状を説明できる。4
鋼材の力学的性質(応力-ひずみ関係、降伏強度、引張強度、弾性係数等)を説明できる。4
コンクリートの長所、短所について、説明できる。4
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。4
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。4
プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。4
プレストレス力の算定及び断面内の応力度の計算ができ、使用性を検討できる。4
コンクリート構造の種類、特徴について、説明できる。4
コンクリート構造の代表的な設計法である限界状態設計法、許容応力度設計法について、説明できる。4
曲げモーメントを受ける部材の破壊形式を説明でき、断面破壊に対する安全性を検討できる。4
曲げモーメントを受ける部材の断面応力度の算定、使用性(ひび割れ幅)を検討できる。4
せん断力を受ける部材の破壊形式を説明でき、せん断力に対する安全性を検討できる。4
構造断面1次モーメントを理解し、図心を計算できる。4
断面2次モーメント、断面係数や断面2次半径などの断面諸量を理解し、それらを計算できる。4
各種静定ばりの断面に作用する内力としての断面力(せん断力、曲げモーメント)、断面力図(せん断力図、曲げモーメント図)について、説明できる。4
影響線を利用して、支点反力や断面力を計算できる。4
影響線を応用して、与えられた荷重に対する支点反力や断面力を計算できる。4
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。4
断面に作用する垂直応力、せん断応力について、説明できる。4
はりのたわみの微分方程式に関して、その幾何学的境界条件と力学的境界条件を理解し、微分方程式を解いて、たわみやたわみ角を計算できる。4
圧縮力を受ける柱の分類(短柱・長柱)を理解し、各種支持条件に対するEuler座屈荷重を計算できる。4
鋼構造物の種類、特徴について、説明できる。4
橋の構成、分類について、説明できる。4
橋梁に作用する荷重の分類(例、死荷重、活荷重)を説明できる。4
各種示方書に基づく設計法(許容応力度、終局状態等)の概要を説明でき、安全率、許容応力度などについて説明できる。4
軸力を受ける部材、圧縮力を受ける部材、曲げを受ける部材や圧縮と曲げを受ける部材などについて、その設計法を説明でき、簡単な例に対し計算できる。4
接合の定義・機能・種類、溶接と高力ボルト接合について、説明できる。4
鋼桁橋(プレートガーダー橋)の設計の概要、特徴、手順について、説明できる。4

評価割合

試験演習相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力3010000040
専門的能力3010000040
分野横断的能力200000020