機械製図II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 機械製図II
科目番号 0044 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「初心者のための機械製図(第4版)」藤本他監修、植松他著、森北出版、「SolidWorksによる3次元CAD(第2版)」門脇他著、実教出版、「新編JIS機械製図 第5版」吉澤編著、堀他著、森北出版、「機械製図練習ノート」関口剛著、実教出版
担当教員 田中 裕一

到達目標

1.機械関係図面の読み方・描き方の基礎を習得する。
2.ボルト・ナット、軸、歯車等の機械要素を製図できる。
3.簡単な組立図を描ける。
4.CADを用いて簡単な設計製図ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
機械関係図面の読み方・描き方機械関係図面の読み方・描き方を活用できる機械関係図面の読み方・描き方の基礎を習得する機械関係図面の読み方・描き方の基礎を習得できない
ボルト・ナット、軸、歯車等の機械要素ボルト・ナット、軸、歯車等の機械要素の基礎的な設計をできるボルト・ナット、軸、歯車等の機械要素を製図できるボルト・ナット、軸、歯車等の機械要素を製図できない
組立図時間をかければ、少し複雑な組立図を描ける簡単な組立図を描ける組立図を描けない
CADCADを用いて設計製図に応用できるCADを用いて簡単な設計製図ができるCADを使えない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「もの(製品)づくり」の国際化の流れは当然のこととなり、必要な部品は世界のどこからでも調達でき、どこへでも供給できるようになりました。機械技術者にとって、「図面」を描けて読み取れることは必要不可欠です。本科目では、製図の基礎と合わせて手描き製図を習得した後に、CAD製図に取り組みます。ISO(国際標準規格)に準拠する、JIS(日本工業規格)における「機械関係図面を描くときの世界共通の文法」の基礎を習得します。
授業の進め方・方法:
教室では、手描きの製図、スケッチ等を行います。1年次の「製図基礎Ⅰ・Ⅱ」の内容を復習し、定着させてもらうために課題を与えます。1年次に扱っていない内容を含めて、教科書を繰り返し読み、図面を描いてもらいます。近隣の製造現場を訪問して、現実感をもってもらい、実際の課題にも取り組んでもらう予定です。ICT演習室では、CADによるモデリング、アセンブリおよび2次元図面化を行います。CSWA認定試験は3年生までに一度は受験してください。もし合格したら、上級のCSWPに挑戦してください。
注意点:
評価に、「出席」および「態度」を加えます。教科書、ノート、製図道具および関数電卓を持参し、自主的に、粘り強く取り組むことが求められます。スマホを使って良い時は指示します。それ以外は使わないでください。また、「課題」および「試験」の評価を加えます。課題の締切は必ず守ってください。遅れて提出された課題の評価は、締切を守って提出された課題の評価と比べて低くなります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 歯車の製図 歯車の種類を理解し、歯車を製図できる
要目表とかみ合う歯車を図示できる
2週 ばねの製図 ばねのはたらきや種類を理解し、省略図や簡略図を描ける
3週 管およびバルブ配管の表し方 身の回りで管およびバルブ配管が使われている箇所を見つける
目的、背景及び種類を考え、写真や図を用いてまとめることができる
4週 溶接 身の回りで溶接が使われている箇所を見つける
目的、背景及び種類を考え、写真や図を用いてまとめることができる
5週 組立図 組立図の概要を理解し、描ける
6週 軸受のフリーハンドスケッチ① 軸受をフリーハンドスケッチできる
7週 軸受のフリーハンドスケッチ② 軸受をフリーハンドスケッチできる
8週 中間試験 授業内容の定着度を確認
4thQ
9週 成績確認
今後の説明
10週 歯車・リンク・カム機構等
総合的演習①
3次元CADを用いて、歯車の合致をできる
総合的演習課題を理解する
11週 総合的演習② 工程表を作ることができる
総合的演習課題に取り組むことができる
12週 総合的演習③ 総合的演習課題に取り組むことができる
13週 総合的演習④ 総合的演習課題に取り組むことができる
14週 総合的演習⑤ 総合的演習課題を提出する
15週 定期試験
CSWA認定試験(希望者)
授業内容の定着度を確認
16週 成績確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。2後5,後8,後11,後12,後13,後14,後15
製図用具を正しく使うことができる。2後8
線の種類と用途を説明できる。2後8
物体の投影図を正確にかくことができる。2後8
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。2後5,後6,後7,後8,後11,後12,後13,後14,後15
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。2後8,後11,後12,後13,後14,後15
部品のスケッチ図を書くことができる。2後6,後7,後8
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。2後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

出席態度課題試験合計
総合評価割合1010503000100
基礎的能力1010000020
専門的能力0050300080
分野横断的能力0000000