概要:
建築物に使用される主な材料の製造方法、組成、性質などを理解し、使用目的に応じて適切に材料を選定し、計画的、経済的に材料を活用する事ができる能力を養う。
この科目は、建設会社および技術コンサルタント会社で、技術、構法、および材料開発などの支援を担当していた教員が、その経験を活かして、実務でも必要な建築材料について講義の中で解説する。
授業の進め方・方法:
前期中間まで、および前期中間以降は、座学を中心とした材料に対する知識を養う授業を行う。その他は建材メーカーのショールームの見学を核に、グループでの調査、まとめ、発表の形式をとる。
また、次のような自学自習を合計60時間以上行うこと。
・授業内容を理解するため、予め配布したプリントや教科書で予習する。
・授業内容の理解を深めるため、復習を行う。
・課題を与えるので、レポートを作成する。
・定期試験の準備を行う。
注意点:
一般の顧客も出入りするシュールームを使用した授業を行うため、一般客に対する配慮を行うこと。グループでの調査、まとめ、発表の際にはパソコンなどを用いるので、持参すること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 建築材料とは |
建築材料の開発・使用の歴史、変遷について理解している。
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2週 |
セメント・コンクリート(1) |
種類と製法について理解していること。 化学成分、組成について理解してること。
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3週 |
セメント・コンクリート(2) |
セメントの物性、種類、特徴について理解していること。
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4週 |
セメント・コンクリート(3) |
フレッシュコンクリートの性質について理解していること。
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5週 |
セメント・コンクリート(4) |
硬化コンクリートの物性について理解していること。
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6週 |
セメント・コンクリート(5) |
各種コンクリート(暑中、寒中、高流動、高強度など)の性質について理解していること。
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7週 |
セメント・コンクリート(6) |
コンクリート製品について理解していること。 示方調合の計算できること。
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験の解説 建材調査について グループ・課題決定 |
建材メーカーのショールームを用いた建材調査の概要について理解している。
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10週 |
建材についての調査(1)
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対象メーカー、商品名、動向調査、使用方法、商品など
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11週 |
建材についての調査(2) 質問リストの作成 |
ショールームで質問する内容をまとめることができる。 ○提出・チェック要
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12週 |
建材ショールーム見学・調査 |
質問項目に基づき質問できること。 調査した事に対してさらに深く質問することができる。
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13週 |
同上 時間割調整により、2回を連続で実施 |
同上
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14週 |
調査結果のまとめ(1) ショールーム調査のまとめ |
質問の結果をそれぞれが報告し、Q&Aを作成する。
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15週 |
調査結果のまとめ(2) 調査結果を発表形式にまとめる。 |
発表形式に全体をまとめる。 ○調査結果の提出
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16週 |
調査結果の共有(ジグソー法) |
ジグソー法により各グループで調べた内容を、他のグループへ教え、質問を受ける。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 材料 | 建築材料の変遷や発展について説明できる。 | 3 | |
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。 | 3 | |
木材の種類について説明できる。 | 2 | |
木材の成長と組織形成から、物理的性質の違いについて説明できる。 | 2 | |
傷(節など)について説明できる。 | 2 | |
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。 | 2 | |
耐火性について説明できる。 | 2 | |
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。 | 2 | |
セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。 | 3 | |
セメントの種類・特徴について説明できる。 | 3 | |
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。 | 2 | |
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。 | 2 | |
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。 | 4 | |
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。 | 3 | |
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。 | 3 | |
耐久性(例えば中性化、収縮、凍害、塩害など)について現象名をあげることができる。 | 3 | |
各種(暑中・寒中など)・特殊(水密、高強度など)コンクリートの名称をあげることができる。 | 3 | |
コンクリート製品(ALC、プレキャストなど)の特徴について説明できる。 | 2 | |
鋼材の耐久性(腐食、電食、耐火など)の現象と概要について説明できる。 | 3 | |
鋼材の応力~ひずみ関係について説明でき、その特異点(比例限界、弾性限界、上降伏点、下降伏点、最大荷重、破断点など)の特定と性質について説明できる。 | 3 | |
建築用構造用鋼材の種類(SS、SM、SNなど)・性質について説明できる。 | 3 | |
建築用鋼製品(丸鋼・形鋼・板など)の特徴・性質について説明できる。 | 3 | |
非鉄金属(アルミ、銅、ステンレスなど)の分類、特徴をあげることができる。 | 3 | |
石材の種類・性質について説明できる。 | 3 | |
石材の使用方法について説明できる。 | 3 | |
屋根材(例えば和瓦、洋瓦、金属、アスファルト系など)の特徴をあげることができる。 | 3 | |
タイルの種類、特徴をあげることができる。 | 3 | |
ガラスの製法、種類をあげることができる。 | 3 | |
塗料の種類に応じた下地、使用環境などの適合性について説明できる。 | 3 | |
下地材の種類(例えば繊維板、パーティクルボード、石こうボードなど)をあげることができる。 | 3 | |
内装材料(壁・天井)として(モルタル、しっくい、クロス、珪藻土、合板、ボードなど)をあげることができる。 | 3 | |
床の仕上げ材料(カーペット、フローリング、レベリング、長尺シート等)をあげることができる。 | 3 | |