概要:
本科目は, 建設会社にて環境部門の研究開発に携わった教員が, その経験を活かし, 環境工学における基礎について講義形式で授業を行うものである．本授業では，土木工学とはどのような学問で，どのような仕事に就けるのかを学ぶ．また，土木工学を学ぶためには，これからどのような基礎知識が必要になるかも説明する．土木工学は，我々の生活に身近で，便利で安全，安心かつ健康で快適な国土（社会基盤）を作っていくための総合的な学問である．また，情報化社会である現代の土木技術者には，様々な情報を有効に活用する能力（情報リテラシー）が必要不可欠であるのでこれについても最低限必要な事項を学ぶ．土木技術は，学生諸君の身の回りに当たり前のように溢れている．本授業を通じて学生諸君が社会基盤を観察し，考え，興味を持つきっかけになることを期待している．この本科目は，アグリエンジニアリング教育，レジリエントマネジメント教育の対応科目である．
(科目情報)
授業時間 46.5時間
実践的教育科目/AE科目/RM科目
授業の進め方・方法:
基本的には教科書および配布資料、パワーポイントを使って授業をし，基礎的な知識を修得する．必要に応じて，授業担当教員が作成した課題等を与える．この課題等を通じて理解を深める．
(単位修得の条件について)
全課題の60%以上の提出を単位修得の条件とする.
(総合評価)
総合評価 = (3回の定期試験の平均点)×0.8 + (課題の平均点)×0.2
(再試験について) 再試験は総合評価が60点に満たない者に対して実施するが，全課題の提出を受験資格の条件とする.
注意点:
（履修上の注意：永家担当分）
(1) ALH等で質問にくる際には，教科書と授業ノートを必ず持参すること．
(2) 授業中に疑問に思うことや分からないことがあれば質問してよい．質問は歓迎する．また，こちらからも理解を促すような質問を心掛けるので，間違いを気にせずに自分の考えを答えること．必要に応じてクラス全員で議論し，理解を深めていくことを期待する．
（自学上の注意）
(1) 授業前に予習をし，授業後には十分な復習に努めること．
(2) 課題等を通して理解を深めること．
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
| 前期 |
| 1stQ |
| 1週 |
ガイダンス
ドボク工学科で学ぶこと
建築学，環境学，理学とのちがい
高専ドボクのいいところ
ドボク工学科で取れる資格 |
(1) 授業計画と評価方法を理解できる．
(2) 配布資料を使ってドボク工学科で学ぶことなどを説明するので，これをできるだけ理解する．
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| 2週 |
シビルエンジニアリングとは：
シビルエンジニアリングと土木工学
シビルエンジニアリングの代表的な構造物 |
シビルエンジニアリングとは何かを理解できる．
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| 3週 |
シビルエンジニアリングの特徴と使命
技術者の条件
シビルエンジニアリングの学習内容 |
(1) シビルエンジニアリングの特徴と使命と技術者の条件を理解できる．
(2) シビルエンジニアリングの学習内容について理解する．
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| 4週 |
情報技術者への第一歩：
情報とコンピュータ
解析技術とシミュレーション
技術者に必要な情報リテラシー |
(1) 情報とコンピュータの関係を理解できる．
(2) 解析技術とシミュレーションを理解できる．
(３) 技術者に必要な情報リテラシーを理解でき，これから各自が身に付けなければならない情報リテラシーを説明できる．
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| 5週 |
インターネットの基礎：
インターネットの仕組み
Web情報の信頼性 |
(1) インターネットの仕組みを理解できる．
(2) Web情報の信頼性を理解できる．
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| 6週 |
インターネットの基礎：
インターネットの仕組みと様々なサービス
セキュリティ対策 |
(1) インターネットの仕組みと様々なサービスについて理解できる．
(2) 情報セキュリティの対策方法を理解できる．
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| 7週 |
情報モラル |
(1) 情報モラルとは何かを理解できる．
(2) SNSやwebページなどから情報を発信する際の注意点を理解できる
(3) SNSとは何かを理解でき，これに関係するトラブルも理解できる．
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| 8週 |
K-SEC教材を用いた情報セキュリティ・情報モラルの演習 |
(1) 知的財産権の基礎が理解できる．
(2) 演習を通して，これまでに学んだ内容の理解を深めることができる．
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| 2ndQ |
| 9週 |
構造・橋への第一歩：
橋とは・橋の歴史
橋の形式と構造 |
(1) 社会基盤施設としての橋とその歴史を理解できる．
(2) 橋の形式と構造を理解できる．
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| 10週 |
構造・橋への第一歩：
橋の役割
橋の維持管理 |
(1) 橋の役割を理解できる．
(2) 橋の維持管理の重要性を理解できる．
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| 11週 |
地盤・土への第一歩：
地盤・土の特徴
構造物を支える地盤の強さ |
(1) 土の多様性を理解できる．
(2) 土が三相系の材料であることを理解できる．
(3) 構造物と地盤の関係を理解できる．
(4) 地盤の強さと破壊の概念を理解できる．
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| 12週 |
地盤・土への第一歩：
地盤と地震，液状化
地盤の圧密沈下 |
(1) 地震は，地盤の振動であることを理解できる．
(2) 地震による地盤の液状化を理解できる．
(3) 地盤の圧密とその沈下現象を理解できる．
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| 13週 |
まとめ |
これまでのまとめとしての内容について理解できる．
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| 14週 |
前期期末試験 |
これまでの授業の理解度を確認するために，試験を実施する．
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| 15週 |
前期期末試験の解答と解説 |
わからなかった箇所を理解できる．
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| 16週 |
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| 後期 |
| 3rdQ |
| 1週 |
後期授業概要
土木職業について |
後期授業概要について理解できる
土木分野の仕事の概要が説明できる
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| 2週 |
交通工学、土質工学、水理工学、に関する専門の教員より研究紹介 |
交通工学、土質工学、水理工学分野の概要について理解できる
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| 3週 |
材料工学、構造力学、都市計画、に関する専門の教員より研究紹介 |
材料工学、構造力学、都市計画分野の概要について理解できる
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| 4週 |
防災・減災、アグリエンジニアリング、環境工学、に関する専門の教員より研究紹介 |
防災・減災、アグリエンジニアリング、環境工学分野の概要について理解できる
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| 5週 |
建設材料への第一歩：
建設材料とは・建設材料の歴史と分類
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建設材料の歴史と分類を理解でき、天然材料，人工材料を説明できる．
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| 6週 |
建設工事の実際 |
土木工事がどのように行われているかについて理解できる
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| 7週 |
河川技術への第一歩：
河川技術とは |
(1) 河川技術と洪水災害を理解できる．
(2) 水と私たちの生活
(3) 川と環境を理解できる．
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| 8週 |
都市計画への第一歩：
日本の都市計画 |
(1) 日本の都市計画の変遷を説明できる．
(2) 土地利用計画を理解できる．
(3) 都市環境を理解できる．
(4) 都市交通施設の計画を理解できる．
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| 4thQ |
| 9週 |
後期中間試験 |
これまでの授業の理解度を確認するために，試験を実施する．
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| 10週 |
後期中間試験の解答と解説
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わからなかった箇所を理解できる．
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| 11週 |
環境都市と人の身体 |
環境都市と人の身体を理解できる．
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| 12週 |
環境問題への第一歩：
シビルエンジニアリングと環境都市
環境問題の学習内容 |
(1) シビルエンジニアリングと環境都市，環境問題を説明できる．
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| 13週 |
環境リサイクル：
循環型社会構築の必要性
建設廃棄物とコンクリート産業の役割 |
土木工学における環境リサイクルを理解できる．
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| 14週 |
建設業とISO：
国際標準化機構（ISO）
ISO9001とISO14001
公共事業支援統合情報システム（CALS/EC） |
建設業とISOを説明できる．
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| 15週 |
学年末試験
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これまでの授業の理解度を確認するために，試験を実施する．
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| 16週 |
学年末試験の解答と解説 |
わからなかった箇所を理解できる．
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| 分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
| 基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 3 | |
| 情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。 | 3 | |
| 個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。 | 3 | |
| インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している | 3 | |
| インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。 | 3 | |