1. 半導体の重要性を理解し、具体的な事例を挙げて説明することができる。
2. 半導体の基本的な原理や仕組みを理解し、実際の製品や応用に関連付けて説明することができる。
3. 高専で学ぶ専門分野と、半導体の製造および応用との関わりを理解し、説明することができる。
4. 半導体に関するイノベーションと未来の展望について自分の意見を持ち、説明することができる。
概要:
「北海道半導体みらい論」は、半導体技術の重要性を学び将来展望を考える科目です。半導体は現代社会において欠かせない存在であり、情報技術や産業の発展に大きく寄与しています。この科目では、半導体の社会での位置づけから始め、半導体の基本的な原理や仕組み、専門分野との関わりや半導体の製造・応用について学びます。さらに、環境や倫理を考慮しながら未来のイノベーションについても考えます。みなさんには具体的な事例をもとに半導体がどのように社会や経済に影響を与えるかを理解し、将来の展望について自己の意見を持つことが求められます。この科目を通じて、半導体技術の基礎を学びつつ、持続可能な社会への貢献や未来のイノベーションに向けた考え方を身に付けることができます。
授業の進め方・方法:
授業は遠隔(オンデマンド形式)で実施します。
北海道の4高専から数名ずつが担当教員となり、それぞれのトピックについてオムニバス形式で講義します。
評価は授業ごとのレポートもしくはワークシートを各回均等な割合で総合し、60点以上で合格となります。
評点が60点に満たない場合は追加レポートを課し、これに合格した場合に60点で単位認定します。
注意点:
この科目は北海道4高専(旭川、函館、釧路、苫小牧)の共通科目です。
前期の途中で開講し、前期と後期にまたがって実施します。成績評価は年度末に行われます。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
半導体と社会 〈旭川高専〉 |
半導体および半導体産業の重要性について理解し、今、北海道で半導体について学ぶことの意義について説明できる。
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2週 |
半導体と経済 〈釧路高専〉 |
半導体産業の市場規模、国際競争や国際協力、サプライチェーンなどを理解し、半導体産業が経済や社会に及ぼす影響を説明できる。
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3週 |
半導体の基礎(1) 〈旭川高専〉 |
半導体の定義、および性質と、その開発の歴史について理解し、今日の半導体がどのようなもので、いかに作られたかを説明できる。
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4週 |
半導体の基礎(2) 〈旭川高専〉 |
半導体デバイスには様々な種類があることを理解し、それぞれの大まかな構造やはたらきについて説明できる。
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5週 |
半導体のはたらき(1) 〈釧路高専〉 |
集積回路の誕生と発展、日本の半導体産業の歴史を説明できる。
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6週 |
半導体のはたらき(2) 〈釧路高専〉 |
シリコンウエハ、集積回路の作製工程を説明できる。
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7週 |
半導体と情報(1) 〈苫小牧高専〉 |
半導体がコンピュータの内部等でどのように使用されているか説明できる。
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8週 |
半導体と情報(2) 〈苫小牧高専〉 |
半導体が可能にする、現在・将来のソフトウェア技術について説明できる。
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2ndQ |
9週 |
半導体の製造 〈産業界(予定)〉 |
半導体製造工程の概要を理解し、各工程の役割やクリーンルームの重要性を説明することができる。
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10週 |
半導体と機械 〈函館高専〉 |
半導体と機械製品、半導体の加工と機械工学の関わりについて説明できる。
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11週 |
半導体と化学 〈苫小牧高専〉 |
半導体に用いられている材料の成分分析および特性を調べる基本的な方法を説明できる。
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12週 |
半導体と建築 〈釧路高専〉 |
半導体工場を建設するにあたって必要になる建設的条件、手法について説明できる。半導体が建築業界でどのような役割を果たしているか、また果たしていくようになるかについて説明できる。
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13週 |
半導体と建設 〈函館高専〉 |
半導体工場の立地、工場設備、骨組構造と耐震及び基礎構造について説明できる。
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14週 |
半導体産業の実際 〈産業界(予定)〉 |
実際の半導体産業の動向や現場の実態を理解して、半導体業界での職務やキャリアパスについて具体的な展望を持つことができる。
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15週 |
半導体と北海道 〈函館高専〉 |
Rapidusが北海道で生産を開始することによる地域への波及効果を、自分が進みたいと思う、あるいは所属している学科の専門性から考えることができる。様々な資料や観点を通して、論理的に考えをまとめることができる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 社会 | 社会 | 世界各地の人口、資源、産業の分布や動向、並びにそれらをめぐる地域相互の結びつき等について理解し、現代社会を地理的観点から説明できる。 | 2 | 前2,前15 |
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定し、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から多面的・多角的に考察、構想し、表現できる。 | 2 | 前1,前2,前15 |
工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーションの進展により生じた産業、経済、政治への影響及びグローバリゼーションと科学技術との相互作用を説明できる。 | 2 | 前1,前2 |
分野横断的能力 | 基盤的資質・能力 | キャリアデザイン | キャリアデザイン | 将来のキャリアについて計画を立てることができる。 | 2 | 前1,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
社会や環境、人々に対する影響などを踏まえた上で、専門職(エンジニアなど)に求められる役割について考えることができる。 | 2 | 前1,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
専門職(エンジニアなど)の業務内容について説明できる。 | 2 | 前1,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
様々な業種、職種、企業の社会的意義や責任について説明できる。 | 2 | 前1,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |