概要:
基礎工学の知識の上で、与えられた課題に関して地域問題を分析し、問題解決のために建築的に計画をまとめ、建築設計という専門分野の応用能力を身につける。
なお計画系、構造系科目の基本的事項の確認を行うことができる。
この科目では情報技術を駆使しCAD作図による提出を前提にしている。
また、最終的には各自の作品を口頭発表しコミュニケーション能力を身につける。
授業の進め方・方法:
準備する用具は特になし。
3年次の建築CADの知識を必要する。
CADソフトは学校のものを使用するが、エスキス用としてSketchupを個人のパソコンにインストールし、自宅等で立体的検討をすることが望ましい。
評価は以下の基準で採点する。
(1)複数課題の取り組みを評価する。1課題100点満点、平均60点以上で合格とする。ただし1課題でも未提出の場合は59点以下の不合格とする。
(2)複数課題の評価割合は、取り組み時間で決定する。
(3)1課題の評価基準は、課題の条件理解、問題解決のための提案、コンセプト(20%)、正確な図面表現、プレゼンテーション(20%)、図面への描き込み、密度(20%)、提案建築のデザイン性(20%)、課題の提出期限(0%〜20%)とする。
(4)提出期限を厳守しない場合は、提出期限の割合を0%まで下げることがある。(当該課題は80点が最高となる。)
最終期限後に提出された場合,課題の要求する内容を満たしても60点とする。(再試験該当科目と同様)
学習・教育到達度目標 D(70%), 学習・教育到達度目標 E(20%), 学習・教育到達度目標 F(10%)
前関連科目:建築設計演習2 後関連科目:建築設計演習4
注意点:
就職試験・編入学試験時に図面提出を要求されることがあるので、提出図面の完成度を十分に高めること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 設計・製図 | 線の描き分け(3種類程度)ができる。 | 4 | 前13,前14,前15 |
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。 | 4 | 前13,前14,前15 |
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。 | 4 | 前13,前14,前15 |
図面の種類別の各種図の配置を理解している。 | 4 | 前13,前14,前15 |
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。 | 4 | 前13,前14,前15 |
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。 | 4 | 前13,前14,前15 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。 | 4 | 前5,前6,前13,前14,前15,後11,後12,後13 |
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。 | 4 | 前2,前5,前6,前14,前15,後12,後13 |
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。 | 4 | 前3,前10,後6 |
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。 | 4 | 前4,前11,後7,後9,後10 |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。 | 4 | 前4,前12 |
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。 | 4 | 前7 |
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。 | 4 | 前7,後2,後15 |
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。 | 4 | 前10,後7 |
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。 | 4 | 前1 |
建築における形態(ものの形)について説明できる。 | 4 | 前1 |