英語演習

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 英語演習
科目番号 0005 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般人文科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 UNICORN English Expression I (文英堂), Workbook (Standard)
担当教員 鈴木 智己,櫻井 靖子,沢谷 佑輔

到達目標

1. 日常のさまざまな場面や目的に応じて伝えたいことを英語で表現するのに必要な基礎的語彙や表現を習得し使うことができる。 
2. 目的にあった辞書の使い方ができ、適切な語彙を選択して正しく使うことができる。
3. 自己表現のために必要となる文法や構文を習得し使うことができる。
4. 文法的なつながりと、意味のまとまりに注意して、与えられたテーマについて100語程度の文章を書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1. 日常のさまざまな場面や目的に応じて伝えたいことを英語で表現するのに必要な基礎的語彙や表現を習得し使うことができる。 基礎的な語彙や表現を習得し、伝えたいことを表現することができる。基礎的な語彙や表現をある程度習得し、どうにか表現することができる。基礎的な語彙や表現を習得しておらず、表現することができない。
2. 目的にあった辞書の使い方ができ、適切な語彙を選択して正しく使うことができる。目的にあった辞書の使い方がで き、適切な語彙を選択して正しく使 うことができる。目的にあった辞書の使い方が限定的にではあるが、意思伝達に最低限必要な語彙の選択をして使うことができる。目的にあった辞書の使い方ができ ず、意思伝達に必要な語彙を選択して使うことができない。
3. 自己表現のために必要となる文法や構文を習得し使うことができる。相手に伝えようとする内容を表すために適した文法や構文を正しく選択して使うことができる。相手に伝えようとする内容を表すために必要な文法や構文をある程度選択して使うことができる。相手に伝えようとする内容を表すた めに必要な文法や構文を選択して 使うことができない。
4. 文法的なつながりと、意味のまとまりに注意して、与えられたテーマについて100語程度の文章を書くことができる。与えられたテーマについて、まとまりのある論理的な文章を書くことができる。 与えられたテーマについて、ある程度まとまりのある論理的な文章を書くことができる。与えられたテーマについてまとまりのある論理的な文章を書くことがで きない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
基本的な情報や自分の考えについて英語で表現する力を身につける。特に場面や目的に応じて、論理展開や表現方法を工夫しながら表現することを目指す。
授業の進め方・方法:
英語によるコミュニケーション能力の向上を目指し、2年生までに学習した事柄を確認・発展させながら正確な表現を身につけられるよう学習する。そのために、正確な文法、語彙、語法、構文、幅広い表現力を身につける訓練をする。また、プレゼンテーション・スキルの習得に繋がる学習内容も取り入れる。
UNIT 1 では中学既習文法と基本的な文の構造を用いて表現し、UNIT 2 では UNIT 1 で学習した文構造を基本にさまざまな表現を身につける。UNIT 3 では応用段階としてパラグラフ・ライティングに取り組む。特に文法的な文と文のつながり(結束性:cohesion)や、意味的な文と文のまとまり(首尾一貫性:coherence)のあるパラグラフを書けるようにする。
注意点:
演習的な要素が強い学習となる。各課では“BUILDING BLOCKS”で示された基本例文を参考にして、“EXCERCISES”を予めやってくること。また各 Lesson ごとに小テストを行う。Lesson 6 以降では、さらに “A STEP FORWARD”、 “EXPRESS YOURSELF”に各自で取り組んでもらう。各Lesson の最後にある“CHALLENGE”などから適宜課題を出し、添削・評価を行う。また、1月に実施する工業英語検定の4級(一定の条件で3級受験も可)を全員受験することとする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・オリエンテーション
・結束性(cohesion) と首尾一貫性(coherence)
・パラグラフ構成
【UNIT 1】
LESSON 1: IN THE MORNING
学習の内容や進め方がわかる。結束性(cohesion) と首尾一貫性(coherence)の概念を理解できる。また,どのようにしてそれを生み出すのかが理解できる。パラグラフの基本的な構成を理解できる。主語の使い方を理解し,英語で表現できる。朝の行動・朝食などについての英文を書く。通学方法や天候などについて表現できる。
2週 LESSON 2: IN THE CLASSROOM 「S+V」を理解し,それを使って授業の様子などを紹介する英文を書く。授業の内容や教室での活動について表現できる。
3週 LESSON 3:
AFTER SCHOOL
Transition Words
「S+V+O」「S+V+O+O」を理解し,それを使って放課後の行動について英文を書ける。帰宅の様子などについて表現できる。
Transition (Signal) Wordsの使い方を正しく使うことができる。
4週 LESSON 4:
IN THE EVENING
「S+V+C」「S+V+O+C」を理解し,それを使って自宅での行動について英文を書ける。好きなドラマやビデオについて表現できる。
5週 LESSON 5:
WEEKENDS AND HOLIDAYS
句動詞を理解し,それを使って休日での行動について英文を書ける。夏休みの計画や行ってみたい場所について表現できる。
【課題①】「夏休みにやりたいこと」について80語程度の文章を書く。
6週 【UNIT 2】
LESSON 6: TRAVEL (EXERCISESまで)
LESSON 6
「進行形」「現在形と進行形の違い」を理解し,それを使って旅行についての英文を書ける。「好き」「時間」を表す表現を使える。
7週 前期中間試験
8週 前期中間試験返却・解説
パラグラフ・ライティングとパラグラフの種類

LESSON 6: (A STEP FORWARD から)
LESSON 7: FREE TIME ACTIVITIES (BUILDING BLOCKS Bまで)
LESSON 7
ライティングをする際に重視すべき点(観衆・目的など)を理解できる。パラグラフ・ライティングに必要なmain idea, topic sentence, supporting sentences, concluding sentenceについてその働きを理解できる。パラグラフにはさまざまな種類があることを理解できる。
2ndQ
9週 LESSON 7: (EXERCISESからEXPRESS YOURSELFまで)
「未来」「未来を表す現在形」を理解し,それを使って余暇について表現できる。「(断定を避ける)考え」「頻度」を表す表現を使える。
10週 LESSON 8: FOOD (STEP FORWARD Dまで)
LESSON 8
「現在完了形[経験・完了]「過去完了形[経験・完了]」を理解し,それを使ってレストランなどでの体験について発表する英文を書ける。「五感」「数量」を表す表現を使える。
11週 LESSON 8: FOOD (EXPRESS YOURSELFから
LESSON 9: INTERNATIONAL EXCHANGE(EXERCISESまで)
LESSON 9
「現在完了形[継続]「現在完了進行形」「過去完了形[継続]」を理解し,それを使ってホームステイについて表現できる。「希望」「時間」を表す表現を使える。
12週 LESSON 9: (STEP FORWARD から )
Sentence Combining
情報量の多い文を書くためにSentence Combiningの手法を用いることができる。
13週 LESSON 9: I(EXERCISESまで)
LESSON 10: MUSIC (BUILDING BLOCKSまで)
「助動詞may,must[推量]」を理解し,それを使って音楽について表現できる。「気持ちの変化・持続」「比較」を表す表現を使える。
【課題②】「趣味・余暇の過ごし方」について80語程度の文章を書く。
14週 LESSON 10: (EXPRESS YOURSELFまで) 返却を受けた課題をフィードバックに基づき書き直すことができる。
15週 前期末試験
16週 前期末試験返却・解説 試験で理解が不十分であったことをしっかりと理解することができる。
後期
3rdQ
1週 LESSON 11: TOWN(EXERCISESまで)
LESSON 11
「助動詞used to, would[過去の習慣・状態]/should, must[必要・義務]」「助動詞should have done, had to[過去の必要・義務]を理解し,それを使って自分や友だちのペットを紹介する英文を書ける。「義務・当然」「場所」を表す表現を使える。
2週 LESSON 11: TOWN(STEP FORWARDから)
LESSON 12:
CULTURAL ACTIVITIES
(BUILDING BLOCKSまで)
LESSON 12
「受動態」「S+V(=使役動詞)+O+C(=原形不定詞)」「受動態が好まれる場合」を理解し,それを使って自分の町を紹介する英文を書ける。
3週 LESSON 12: (EXERCISESからEXPRESS YOURSELFまで) Comparison/Contrastの表現を理解し使える。「使役」「程度」を表す表現を使える。
4週 LESSON 13: READING
(EXERCISESまで)
LESSON 13
「to不定詞[副詞的用法]」「to不定詞[形容詞的用法]」を理解し,それを使って自分の読んだ本について表現できる。「推薦・忠告」「譲歩」を表す表現を使える。
5週 LESSON 13: (A STEP FORWARDから) 【課題③】「自分が住みたい理想の街」について80語程度の文章を書く。
6週 LESSON 14: COMPUTER
(EXERCISESまで)
LESSON 14
「to不定詞[名詞的用法]」「動名詞」「to不定詞と動名詞の違い」を理解し,それを使ってコンピューターを使った自分の行動について表現できる。
7週 LESSON 14: (A STEP FORWARDから) 「許可・禁止」「例示」を表す表現を使える。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 LESSON 16: SPORTS
(EXERCISESまで)
「分詞」「with+名詞+現在[過去]分詞」を理解し,それを使って好きなスポーツについて自分の考えを発表する英文を書ける。
10週 LESSON 16: SPORTS
(A STEP FORWARDから)
理由と結果から発展させて因果関係(cause-and-effect)を表すさまざまな表現(名詞,副詞,動詞,構文)を使える。
11週 LESSON 17: MOVIES
(EXERCISESまで)
「関係代名詞[制限的用法]」「間接疑問」「関係代名詞[非制限的用法]」を理解し,それを使って映画のキャラクターや出演者についての英文が書ける。対比・比較を表す表現を使える。「不確か・疑念」を表す表現を使える。
12週 LESSON 17:
(A STEP FORWARDから)
【課題④】身の回りにある諸問題について因果関係を明らかにする100語程度の文章を書くことができる。
13週 LESSON 19: ENVIRONMENT
(EXERCISESまで)
「分詞構文」「with+名詞+形容詞,副詞,前置詞句」を理解し,それを使って環境について自分の考えや期待を伝える英文を書く。環境のためにできることについての英文を書く。
14週 LESSON 19: ENVIRONMENT
(A STEP FORWARDまで)
「強調」「賛成・反対」など自分の意見を述べる表現を使える。
15週 学年末試験
16週 学年末試験返却・解説 試験で理解が不十分であったことをしっかりと理解することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識英語のつづりと音との関係を理解できる。2
英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。2
英語の発音記号を見て、発音できる。2
リエゾンなど、語と語の連結による音変化を認識できる。2
語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。2
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。2
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。2
中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。2
自分の専門に関する基本的な語彙を習得する。2
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。2
高等学校学習指導要領に示されているレベルの文法事項や構文を習得する。2
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。2
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。2
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。2
毎分100語程度の速度で平易な物語文などを読み、その概要を把握できる。2
自分や身近なことについて100語程度の簡単な文章を書くことができる。2
毎分120語程度の速度で物語文や説明文などを読み、その概要を把握できる。2
自分や身近なこと及び自分の専門に関する情報や考えについて、200語程度の簡単な文章を書くことができる。2

評価割合

試験小テストワークブック・課題口頭発表合計
総合評価割合6015205100
基礎的能力551515590
専門的能力00000
分野横断的能力505010