科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 生物
科目番号 1A064 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教育 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 生物基礎(東京書籍)/レッツトライノート(東京書籍、問題集)/生物図録(数研出版)
担当教員 宮里 直樹

到達目標

□ 生物の多様性と共通性、生命活動とエネルギーについて理解できる。
□ 遺伝子であるDNAとその働きについて理解できる。
□ 生物の体内環境の維持の仕組みについて理解できる。
□ 生物多様性とバイオーム、生態系の保全について理解できる。
□アースサイエンスについて理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1細胞器官について理解し,呼吸や光合成,ATPや酵素の働きについてそのメカニズムの概要を説明できる。真核細胞と原核細胞の違いを説明できる。呼吸や光合成,ATPや酵素の働きについて理解している。呼吸や光合成,ATPや酵素といった用語を用いて説明できない。
評価項目2遺伝子の本体としてのDNAの構造の機能について理解し,その複製、転写や翻訳,ゲノムについて説明できる。遺伝子の本体がDNAであることや,その複製、タンパク質合成について説明できる。遺伝子の本体としてのDNAの構造と働き(タンパク質合成など)について説明できない。
評価項目3恒常性の維持について,ホルモン,脳神経系,生体防御の各面から説明できる。生物の環境応答としての恒常性について説明できる。生物の環境応答としての恒常性について説明できない。
評価項目4バイオームの形成メカニズムや生態系における物質の流れとその保全について説明できる。バイオームを形成する要因,生態系や生物多様性の保全について説明できる。バイオームを形成する要因,生態系や生物多様性の保全について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日常生活や社会との関連を図りながら生物や生物現象への関心を高める。
観察,実験などを通して,生物学的に探究する能力と態度を身につける。
生物学の基本的な概念や原理・法則を理解するとともに,科学的な見方や考え方を養う。
地球をその外部や内部から概観するとともに,生命や人間活動とのかかわりについて理解と関心を高める。
授業の進め方・方法:
教科書、図録、配布するプリントを用い、板書を中心に授業を進める。必要に応じてパワーポイント、動画などの視聴覚教材を併用したり、グループや個人でのワークも含めて学生の積極的な参加を促しながら実施する。
注意点:
ノートとしっかりとり、プリントもファイルするかノートに貼るなどして整理して散逸しないようにすること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 太陽系の中の地球とその成り立ち・環境 太陽系の中の地球とその成り立ちについて
理解している。
2週 実習1 正観寺沼に生息する生物の観察 鳥類・魚類・植物・プランクトンについて、観察を通じて理解できる。
3週 生物の多様性と共通性(1) 細胞のつくりについて理解している。
4週 生物の多様性と共通性(2) 真核細胞と原核細胞について理解している。
5週 生命活動とエネルギー(1)ATPと酵素 生体のエネルギー通貨ATPについて理解している。
6週 生命活動とエネルギー(2)光合成と呼吸 光合成と呼吸、エネルギーや物質の収支について理解している。
7週 生命活動とエネルギー(3)生物進化 ミトコンドリアと葉緑体の構造と機能、その起源について理解している。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 植生の多様性と遷移 植生とその環境について理解している。
植生の遷移について理解している。
10週 植生遷移とバイオーム(1) 気候とバイオームについて理解している。
11週 植生遷移とバイオーム(2)
世界と日本のバイオームについて理解している。
12週 生態系とその保全(1) 生態系と物質の循環について理解している。
13週 生態系とその保全(2)
生態系におけるエネルギーの流れ、生態系のバランスと保全について理解している。
14週 生態系とその保全(3)
生態系のバランスと保全について理解できる。
15週 定期試験
16週 アースサイエンス 地球における大気循環、熱移動、地殻変動等について理解している。
後期
3rdQ
1週 生物と遺伝子(1) 遺伝子の本体がDNAであること,その働きについて理解している。
2週 生物と遺伝子(2) DNAの構造,ゲノムと遺伝情報について理解している。
3週 実習2 植物からDNAを抽出してみよう
植物からDNAを取り出す実験を通じて,DNAとその性質について理解できる。
4週 遺伝情報の分配(1)
細胞分裂とDNAの関係について理解している。
5週 遺伝情報の分配(2) 細胞周期と遺伝情報の複製について理解している。
6週 遺伝情報とタンパク質の合成(1) 遺伝情報をもとにしたタンパク質合成の過程について理解している。
7週 遺伝情報とタンパク質の合成(2) 遺伝子発現とその調節について理解している。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 体内環境(1) 体内環境の特徴、心臓と血液の循環について理解している。
10週 体内環境(2)
血液の成分、肝臓や腎臓のはたらきについて理解している。
11週 体内環境維持のしくみ(1) 神経系、とくに自律神経系による調節について理解している。
12週 体内環境維持のしくみ(2) 内分泌系とホルモンのはたらきについて理解している。
13週 免疫(1)
生体防御のいろいろな段階(自然免疫・適応免疫など)とそれらのしくみについて理解している。
14週 免疫(2) 体液性免疫・細胞性免疫について理解し、免疫応答と病気の関係、免疫の応用についても理解している。
15週 後期定期試験
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス・アースサイエンスライフサイエンス・アースサイエンス地球上における生物の多様性について説明できる。3
生物に共通する特徴について理解し、生物の共通性と進化の関係について説明できる。3
地球に生命が誕生した起源を説明できる。3
生命活動にエネルギーが必要であることを説明できる。3
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者) について理解し、生態系における分解者が人間生活と深く関わっていることを説明できる。3
植生の遷移、バイオームについて理解し、その仕組みや分布について説明できる。3
太陽系を構成する惑星の中に地球があることを理解し、天体の運動と周期性について説明できる。3
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3
地球温暖化を太陽の放射エネルギー及び大気・海洋による熱輸送と関連付けて説明できる。 3
原始地球の変遷について説明できる。3
地球におけるマグマの生成や火山活動を理解して、人間生活に与える影響を説明できる。3
地震の発生と断層運動を理解して、地震活動をプレートの運動と関連付けて説明できる。3
人間活動による熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3
有害物質の生物濃縮について理解し、 生物濃縮における公害問題について説明できる。3
地球温暖化の問題点と対策について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合800010010100
基礎的能力600050570
専門的能力100000010
分野横断的能力100050520