到達目標
人間活動による環境への負荷を減らすための工学的な技術開発が進められている。本講義では、水質汚濁の現状や防止策について概観する。関係法令についても理解を深め、将来、技術者としてのみならず管理者としても活躍するための知識の取得をめざす。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
公害問題 | 対策の理解 | 原因の理解 | 公害問題を認識 |
水環境 | 水処理プロセスの理解 | 水質汚濁の現状の理解 | 水環境問題の認識 |
汚染物質の測定方法 | 未知物質の手探りができる | 測定方法を理解する | 化学分析が理解できない |
水処理技術の理解 | 汚染物質に応じた処理方法の選択ができる | どれか一つの水処理技術の原理を説明できる | 水処理技術が一つもわからない |
大規模水質 | スケールアップができる | 小規模と大規模の違いが分かる | 小規模プラントすらわからない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
物質工学科では分析化学・化学工学・環境科学と関連する科目である。4年生までに学習した内容を環境保全という観点で復習してほしい。他学科の学生にとっては、環境保全に関する基本的な知見を得る機会と位置づけている。
授業の進め方・方法:
授業中に扱った内容にかかわる定期試験およびレポートで評価する。環境保全に対する配慮なしでは、現代の科学の進展はあり得ないことを意識してほしい。 環境・公害関連のニュースを取り上げ、レポートを提出させる。
注意点:
授業中に扱った内容にかかわる定期試験およびレポートで評価する。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス |
環境工学の概要を理解する
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2週 |
公害について |
4大公害病の原因について理解する
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3週 |
各種環境問題 |
公害から環境問題への変遷を理解する
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4週 |
水質汚濁の現状・水質汚濁物質 |
水環境の現状を理解する
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5週 |
水質汚濁の影響 |
水質汚濁による生態系や環境への影響を理解する
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6週 |
汚水処理技術(1) |
物理化学的な水処理技術について概要を理解する
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7週 |
汚水処理技術(2) |
生物学的な水処理技術について概要を理解する
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8週 |
水質汚濁物質の測定技術 |
特に一般水質項目の測定方法を理解する
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2ndQ |
9週 |
水質汚濁関係の有害物質の処理について |
有害物質の無害化について理解する
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10週 |
有害物質測定技術 |
機器分析技術について理解する
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11週 |
大規模水質管理 |
大規模水処理プロセス特有の問題について理解する
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12週 |
環境関連法 |
環境基本法の理念を理解する
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13週 |
重要項目のチェックと演習 |
計算問題も含めて演習問題を解く
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14週 |
まとめ |
理解度を確認する
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15週 |
前期末試験返却と解説 |
復習してもらう
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 50 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 25 |
分野横断的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 25 |