到達目標
①基本構成単位は細胞 ②世代を継続 ③反応 ④生成 この4つが「生物の定義」である。生化学とは生命現象を化学的に研究する学問である。生体を構成する物質、世代の継続(遺伝)、代謝と酵素(生成)、細胞内情報伝達(反応)について理解を深めることで、4つの「生物の定義」を化学的に把握し、身近な生物現象の普遍性を理解すること、並行して、生物学および生化学の研究手法を理解することを目標とする。今後の技術者としての社会生活を送る上で不可欠な知識の取得をめざす。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
生化学物質 | 構造安定性と熱力学的性質 | 種類や性質を理解する | 物質名や構造を理解する |
糖の代謝 | エネルギー生産の仕組みを理解 | 一連の代謝反応の流の理解 | 呼吸の基礎反応式 |
タンパク質,脂質 | 構造から性質を類推できること | 種類や性質を理解する | それぞれの高分子のモノマーの理解 |
緩衝液とpH | 緩衝液のpHが計算できること | 水の特殊性を理解すること | 水素結合の意味が分かること |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
生物学,有機化学,分析化学,物理化学で学習した内容を十分に理解しておくこと.
授業の進め方・方法:
自学自習のための演習資料を配布します。自習し提出すること。
注意点:
生物学,有機化学,分析化学,物理化学の基礎のもと、生物における化学反応を理解する科目である。4年以降の分子生物学、微生物学、生物工学の基礎となる科目である。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
生化学とは?どういう学問か?
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2週 |
pHと緩衝液 |
水素結合,緩衝液のpHの計算方法を理解する
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3週 |
糖質(1) |
水素結合,糖類の構造と光学活性について理解する
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4週 |
糖質(2) |
単糖類と多糖類を理解する
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5週 |
生体反応とエネルギー |
高エネルギー化合物の理解,ATPの構造
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6週 |
解糖(1) |
解糖の定義と解糖系の諸反応の理解
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7週 |
解糖(2) |
ATPの産生とエネルギー収支を理解する
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8週 |
トリカルボン酸サイクル(1) |
ピルビン酸が炭酸ガスと水に完全に酸化される反応を理解
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2ndQ |
9週 |
トリカルボン酸サイクル(2) |
クエン酸からオキサロ酢酸までの一連の反応の理解
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10週 |
電子伝達系 |
酸化的リン酸化,ATPの産生量を理解する
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11週 |
アミノ酸 |
基本構造,光学活性,ペプチド結合について理解する.20種類の基本アミノ酸の違い
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12週 |
タンパク質 |
アミノ酸の高分子としてのタンパク質の構造と性質
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13週 |
脂質 |
脂質の基本的性質
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14週 |
核酸 |
基本構造の理解
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15週 |
光合成の基本 まとめ |
光合成の基本反応を理解する 復習とおさらい
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16週 |
期末試験とその返却など |
理解度の確認,不足部分の復習
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 50 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 25 |
分野横断的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 25 |